平成14年:小保方さんの涙の記者会見以前に書かれた記事
私は卒業した大学の中でもバリバリの落ちこぼれ。
あまりにも勉強がつらくて休学して渡航費を稼ぎ
外国に現実逃避しに行って、1年も行方をくらましたくらいダメ学生。
そんな調子なので卒業に7年半かかりました(笑)
まあ、最初から最後まで学費も生活費も自分で稼いで自力で卒業したので
「親のお金で何をやってるんだ!」と怒られなかったことだけが幸いでした。
そんなことはどうでもいい話ですが、
私の卒業した大学では、教授の椅子争いのために殺人事件が起きたくらい
研究職の世界は苛烈な競争社会。
高い研究結果を出す以外に、学閥での争い、激しいポジション争い
下っ端の頃は頼まれ論文をこなす日々で自分のやりたい研究ができない。
研究職でも大学の教授なんかだと、やる気があるのかないのか分からない学生の
授業もやらなければいけない。海外への視察、ボランティアでの講演会などなど
過労で死ぬんじゃないかというくらいの激務に思えます。
既婚の研究者なんかはあまりの拘束時間で家族と上手くやっていけてるのかしら?と、思える人もいますが、そこら辺は相性なのだろうとは思っています。まあ、庶民の私からしたら「もう辞めたら?死ぬよ?」という感じ。でも、好きだから辞めないという気迫みたいなものを感じる人が多い気がします。
正真正銘の実力社会のようですから、芸人や、料理人のように、
好きじゃないと下積み時代を乗り切れないというのが現実でしょう。
「好きなことを仕事にするということは、そんなに苦しいことなんだ。」と
思わされることは多いのですが、
小保方さんもそういった思いをした一人なのだと思います。
私の独断と偏見では彼女は少し「虚栄心」が強い面があるように見え
それは彼女自身が自分を見つめ直す必要があると思います。
でも、そんなことは若い人にはよくあること。
私が怒りを感じるのは、若くて未熟な女性をおだてて祭りあげておいて
「研究不正行為は小保方さん一人です。」など、卑怯に逃げ回る大人たちです。
一歩譲って、小保方さんの不正行為だったとしても、理研の責任者たちは
もう50歳か60歳かに見えるような立派な大人たちです。
20代か30代の若い人は間違いや過ちを犯すものだという想定をしていないなんて
ちょっと、情けないなぁと思います。
そういった若者の間違いや過ちを早期に見つけて、
どうしてそれがいけないのかを指導し
本人と一緒に「私の責任でもあります。」と、世間様に謝ってあげるのが
責任者の本来あるべき姿ではないでしょうか。
まだまだ未熟で無知な若者たちが、あんな卑怯な大人たちの中に放り込まれたら
まともな若者でも屈折してしまいます。
まわりに、正しい指導をしてくれる大人がいない若者は本当に不運です。
でも、そんなことしたら「責任とって辞職しろ」と庶民とかマスコミに
怒られるでしょうし、この事件で研究費が降りなくなって
この研究は続行不可能になるかもしれません。
研究職(特に研究機関は)は、組織の構造がいびつだから仕方ない
って、あきらめたくない私は夢想家?
うまくいかなくても、うまくいかなくても
あきらめずに研究を続けるのが研究者で、それをやり抜いている人しか
研究者として生き残れないのが現実です。
予算管理も研究成果も人間関係も、なんとかしようと思えば
なんとかなる場合もあります。まずは自分に合った方法を考えてみて。
場所(国)を変えるとか分野を変えるとか。別分野に進んだら、
むしろ別分野の視点があるからこそ、新発見ができたってことも多いというウワサも。
お金(予算)の件は、自分で「自分の研究」を営業して(最終的には情熱ですが…)研究素材を提供してくれる企業さんに費用をまけてもらったノーベル賞の小柴さんの話などが参考になりそうです。たしか、直談判に行ったっていう話しだったような気がする。(記憶違いだったらごめんなさい。)
そして、いくら自分の研究を世に出したいからといって、
グレーなことやアウトなことはやらない方がいいよ。
今回のことでそう思った研究者は多いでしょうが…
「地獄だ!死にたい!」と思うときもあるでしょう。でも、死なないで
がんばってたらいいことあります。きっと。
去年、読んだ本です。今でも時々読み返します。
・「ついていきたい」と思われるリーダーになる51の考え方
・「君にまかせたい」と言われる部下になる51の考え方
私は幸い無能なので、
人の上に立つような立場にはならなくてすむでしょうが
もしそういうことになったら、理研の大人たちみたいな
卑怯な行動を取らないかどうかは自信ありません。
批判的なことを言っといて、無責任な話ですが
私は所詮、庶民の下世話なおばさんですから…
あ~ 平凡ってサイコー!!ヽ(゜▽、゜)ノ
日本の大学に対する雑感や、小保方さんの振る舞いに関する雑感は、以下の記事でひとりごとを言ってみました。