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矢野顕子*「ひとつだけ」*愛と恋の違い

矢野顕子さんの「ひとつだけ」でも聞きながら、どうぞ。

 

女は生物学的に男に対して知らず知らずのうちに
色恋をしかけてしまい、独占したくなってしまうものなのでしょう。

 

生物学的に見ても、種の保存という観点から見ても、
女というのは色気(フェロモン)で優秀な男を落とし、
交尾をし、優秀な遺伝子を生み出したいという本能を持っているのでしょう。

 

そして、「母性」で子どもやつがいやコミュニティーを守る。
とてもシンプルだと思います。

 

実際に、世の中には子供と夫と家族、親族を
全力で守り抜く女性も少なくありません。

 

私は、生物学的に破たんしているのでしょうね。
フェロモンはまき散らすのかもしれないけど、
優秀な遺伝子を残したいとか思ったことが一回もないの。
そもそも、自分が優秀じゃないから、
優秀な遺伝子を残せるわけがないと思っていたのかも。

 

ずっと一生、一人の夫に恋をし続けるなんて可能なのでしょうか?
これは全くの私の推測ですが、
矢野顕子さん、淡路恵子さん、中村玉緒さんみたいな女性たちは
一人の男に執着し続けることのできる強いエネルギーを
持っているように見えるのです。

 

私はこういうふうに思うのです。恋は執着だと。
だからどうしても恩着せがましくなる。
愛している、愛していると行動すればするほど
「あたしから逃がさないからね。」という怨念を放つ。
だから、男は逃げたくなってしまう。

 

矢野顕子さんの「ひとつだけ」といういう歌にも
恋に燃える女の執念のようなものを感じます。
それだから、あんなにすばらしい楽曲を書けるし、
あんなにもすばらしい表現力をお持ちなのでしょうね。
ピアノも歌声も顔つきも、表現すべてが力づよい。
これが女の底力なのだろうと思うくらいに。

 

執念深い女が必死に「あったかいお母さん像」を演じて
その、ゆがみやひずみまでが、人の心に響いてしまう。
私は、自分が男なんじゃないかと思う時があるのです。
そこまで女になりきれない、ずっとそうだったから。

 

嫉妬心で修羅場を起こしたこともあるにはあるけど、人生で1回だけ。
恋愛に全エネルギーをそそぐ女性に比べれば、少ないし、小さい方かと?
男性不信だから、もともと男の人に大した期待を持ってないのでしょうね。

 

まあ、ひとつ言えることは、
世の中の女性たちが「ひとつだけ」の歌詞の意味を
まっすぐにとらえて、男に捨てられないことを祈るばかりです。

 

忌野清志郎さんが歌うと、
全世界に愛を歌っているようにしか聞こえないから、すごいと思う。
そこが、男のロマンと女のめめしさの違いなんだろうな。

 

音楽で伝わるのは歌詞でなく、生き様なんでしょうね。きっと。
この「ひとつだけの」の対局にあるのが、
キャロル・キングの「君の友達」という曲だと思うのです。
女は経済的、心理的に自立せずに人を愛するなんてできないと
教えてくれる曲なのです。