元気の道具箱という考え方
私の精神科の担当医は精神薬を飲まずに症状が改善できるなら、あまり精神薬を飲んでほしくないという考え方の人です。ですから、精神服用以外の精神安定の方法として「元気の道具箱」という考え方を担当医に教えてもらいました。
この「元気(WRAP)の道具箱」という考え方は、精神的な辛さの経験をする当事者グループによって考案されたようです。自分と同じような気分の激しい浮き沈みを経験した人達が、どのようにして困難を切り抜けて、元気になり、元気であり続けているのかについて、メアリー・エレン・コープランドさんが調査を始めたのが、きっかけだそうです。
私のつたない文章では、この考え方の詳細は説明できないと思うので、詳細は下記サイトで読んでいただけると嬉しいです。
■「元気の道具箱」の詳細→WRAPの道具箱
メアリー エレン・コープランドさんは、こう語ります。「とても深い抑うつと、コントロールのきかない躁状態に悩まされ、私の人生は終わったも同然だと思っていた時期がありました。主治医も私の人生は終わったと思っており、私は障害年金をもらって暮らしていました。ですが、私は、自分で行った調査から、どうやって困難な感情や行動を取り除くことができるかを学びました。いまでは自分の家を持ち、やりがいのある仕事をし、たくさんの親しい友達に囲まれ、すばらしい男性と結婚しています。元気で幸せです。自分のことを『精神の病気を持つ人』と思うのをやめました。他の人と同じなのだと感じています。これは誰にでももたらされることだと信じています。ただ、それをあなたにもたらすことができる人はひとりしかいません。困難を経験しているあなた自身です。あなた次第なのです」
元気の道具箱の具体的なやりかた
ちょっと、今は体調的に私自身で文章をまとめることができないので、体験記が書かれているブログと、参考になりそうな例の載っているページへのリンクを貼っておきます。私自身が実践できたら、またその様子を書きたいと思いますが、「元気の道具箱」については私自身もまだ勉強中なので、これらの記事を参考にして、動き始めようとしているところです。
この記事を公開するにあたり、ひとつだけ言っておきたいことがあって、行動療法で改善する症状はありそうですが、投薬を続けないと(やめると)悪化する症状もあると思います。良い行動療法がありそうだからといって、医師の許可なく自分の判断で服薬を中止することは絶対にやめていただきたい。
投薬で非常に良い状態になっていた統合失調症の知人が、自らの判断で通院・服薬をやめてしまい、重症に進んで、縁が切れたことがあります。私自身の減薬や行動療法の取入れも、全て医師と相談しながら行っていることなので、必ず担当医と相談して事を進めてください。
元気に役立つ道具箱の一例 | 大人(成人)発達障害ブログ 東京WRAP勉強会
一刻も早く皆さんにお知らせしたく、不完全な状態ですが公開します。
ご質問にお答えしまーす
WRAPの語源は以下の通りです。
W=Wellness
R=Recovery
A=Action
P=Plan
の頭文字をとってWRAPだそうです。
日本では、そのまま「元気回復行動プラン」と訳されて、普及しつつあるようです。どうも、精神科の看護法(?)として、訪問看護ステーションなどから普及しつつあるっぽいです。