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50代、精神疾患持ちのシニア主婦ブログ。

うつ病の症状は甲状腺の病気の症状と似ているというお話

2017/3/16 15:36:56執筆

精神科で甲状腺の機能が低いことが判明

 今思えば、35歳(?)くらいから急に髪の毛が大量に抜け始めたことが、そのサインの始まりだったように思います。それまで剛毛で量も多かった髪の毛が急に老人のように薄くなり、さらには細くなってしまったのです。美容院で「老化のせいですかね?」と聞いたところ、「んー、でも老化にしてはちょっと早いかなー。」と言われました。その時期は、1日3回、10錠以上の薬を飲んでいましたし、頼れる親族もおらず仕事も辞めて、心理的に混乱していて大量服薬を繰り返していました。寝たきりの状態が何か月も続くと、筋力や気力がどんどん落ちていき、昇圧剤という血圧をあげる薬を飲まないと上が50、下が30という血圧だったりしました。常時、貧血状態だったのか、しょっちゅう気を失ったりしていました。常にだるい、血圧が低いといったような症状は、そういった症状の一環だとあまり気にしてはいませんでした。


 以前、どこかで書きましたが、私は、毎年、冬になると何ヶ月も寝込んでしまいます。体がどうにもこうにも動かないのです。そのことを当時の精神科の担当医に話すと「甲状腺機能に問題があるかもしれないので、検査してみましょう。」と、言われました。そして血液検査をした結果、甲状腺機能の値が少しだけ低いことが分かりました。少し低いだけなので、1ヶ月に1度検査をして低い値が続くようなら、甲状腺機能を高める薬を飲みましょうという話におさまりました。

 甲状腺機能が高すぎて免疫が自分自身を攻撃してしまって体がしんどくなるのが「バセドウ病」で、私のように甲状腺機能が低すぎて体の機能全体が弱くしか働かないのが「橋本病」と呼ばれていると説明すれば伝わるでしょうか?

 

今思えば甲状腺機能に関して思い当たるふしがある

 インターネットで調べてみると、 甲状腺機能が低いと「精神機能が低下し、眠気、記憶障害、抑うつ、無気力になる。」とのこと。このことを、今の担当医に話すと、「甲状腺機能が低いからうつになるというのもあるけど、うつ病の人の血液を調べてみると、総じて甲状腺の値が低いから、因果関係というよりも、相関関係があるのではないかと思う。」とのことでした。

 

 そのように言われて、甲状腺機能低下症について調べてみると、

・体毛が抜ける。私の場合、頭髪が老人のように薄くなりました。

・(皮膚が乾燥して)体がかゆくなる。

・寒がりになる。

・やる気がなくなる。

・すぐに眠くなる。

・記憶力の低下。

 など、思い当たるふししかないのです。

 

甲状腺に腫瘤も見つかる

 さらに甲状腺機能低下症は女性に多い(男女比1対10以上)とのこと。あまりにも、当てはまる項目が多いので、夫が心配して私を甲状腺の専門医に連れていきました。すると、甲状腺が少し大きい(腫れている?)ということと、大きさ3ミリと8ミリの腫瘤(しゅりゅう)があることが分かりました。腫瘤が腫瘍(しゅよう)なのかどうか、少し心配になったのですが、「腫瘤は10ミリ未満は経過観察です。」と言われ、3ヶ月後に再検査に来るよう言われました。

 

セロクエル(クエチアピン)が甲状腺に影響?

 私は病院にかかる時は必ず「お薬手帳(服薬履歴のシールを張ったもの)」を持参して医師に見せるのですが、甲状腺の専門医にお薬手帳を見せたところ、「セロクエル」が甲状腺機能の低下に何らかの関与があるかもしれないとのこと。それを担当の精神科医に伝えたところ、セロクエルを減薬することになりました。まだ、減薬後に甲状腺の数値を検査していないので、減薬したことで甲状腺機能にどのような影響がでるのか分かっていませんが、セロクエルと甲状腺には何らかの関係があるかもしれないということで、参考までに書いておきます。

 

甲状腺機能の病気は他の病気と誤解されることも

 甲状腺ホルモンは代謝に関係するホルモンらしく、内臓や脳の働きに影響しているため、症状によっては腎臓、肝臓、心臓の病気や、(産後)うつ病、更年期障害、認知症と誤解されることもあるそうです。さらに、若干、腎不全にも症状が似ているそうです。

 慢性的に体がだるいという時は

  • うつ病(精神科)
  • バセドウ病/橋本病などの甲状腺機能(内分泌外科/甲状腺外科/頭頸部外科)
  • 更年期障害(婦人科/レディースクリニック)
  • 認知症(精神科、心療内科、脳神経外科、神経内科

などの病気の可能性を考えてみるのも良いかもしれません。

 

私の甲状腺機能と甲状腺腫瘤をどう扱うか?

 私の場合は腫瘤が見つかったので専門医で経過観察しますが、うつ病で回復がみられない場合、甲状腺機能の検査をしてみるのもよいかもしれません。精神科でも血液検査で簡単に検査できるので、担当医に一声かけてみてはいかがでしょうか。

追記

 甲状腺の専門医で詳しく診てもらった結果、今のところ「橋本病」の可能性が高いようです。詳しくは以下の記事に書きました。