世の中は
不条理で、
不合理で、
不公平だ。
「そんなことはない。」
と、言えるのは、
きっと、あなたが
恵まれて生きてきたからだ。
世の中は
不条理で、
不合理で、
不公平だと感じなくて済むのは、
きっと、あながが誰かに
守られているから。
それは、
親かもしれないし、
配偶者かもしれないし、
子供かもしれないし、
兄弟かもしれない。
世の中は
不条理で、
不合理で、
不公平だからこそ、
戦わなければならない。
育児放棄で
マヨネーズを舐めて育った私が
中流にまでのし上がるには、
お金のことばかりを考えて
生きてきた。
貧しければ、
富を得るしかない。
自分の力で。
無知ならば、
学ぶか、
あきらめるしかない。
そして、あきらめるなら、
一生貧困でいるしかない。
なぜなら、
貧困は連鎖するからだ。
私は、それが嫌だった。
18歳で親族全員と縁を切り、
親族がストーカーになったら
追い返し、
がむしゃらに働き、
それを投資した。
たった、ひとりの
孤独な闘いだった。
社会は、
不条理で、
不合理で、
不公平だ。
社会が不公平だからこそ、
私は、得をしようと頑張った。
損をしないように頑張った。
世界の富の分配が不公平だからこそ、
私は、50年かけて、
最底辺から富を築き、
日本という豊かな国で、
安心して
ぬくぬくと暮らせている。
社会が公平なら、
私は、貧しくは生まれてはこなかったし、
晩年にして中流にはならなかっただろう。
人は簡単に
「格差社会」などというけれど、
世の中のどの国に
格差のなかった社会があっただろう?
歴史のどの時代に
格差のなかった時代があっただろう?
だから私は、勝つ側になると決めた。
格差の階段を上っていくのだと決めた。
私は、日本の
「格差社会」を嘆くのではなく、
「身分が固定化」されていない社会
であることを喜んでいる。
底辺どころか、
マイナスポイントから始まった
私の人生は
中流に上り詰めるだけで
精一杯の人生だった。
でも、それで充分だ。
私は、充分に生きた。
私は、充分に戦った。
天は私に、
「がん」という休息をくれた。
「がん」という弱さをくれた。
私はもう、強くなくていい。
強くなくてもいいんだ。
そう思うだけで、ほっとする。
私は、充分に生きた。
私は、充分に戦った。
それで、充分だ。
それで、充分だ。
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