大腸内視鏡検査の準備の流れ
- 検査前に1回病院に行き、検査に必要な下剤を処方してもらいます。
- 3日前から食物繊維、脂肪を含んだ食事を避ける。
- 2日前の夜から錠剤の下剤を飲み始める。
- 1日前は夜20時までに食事を済ませ、それからは絶食。(飲み物はOK)
- 検査当日は朝食をとらず、指定された時間に液体の下剤を飲む。
- 便が出なくなり、透明な水便になったら病院で検査開始。
大腸内視鏡検査の準備・前処理
大腸の検査を受ける前は、下剤を使って前処理をしますが、大腸内に食べ物の残りかすが残っていると正確な診断ができません。前処置の効果を高めるためには、食物繊維と脂肪の少ない食事をとることが大切です。
大腸内視鏡検査前に食べてはいけない食材
- 野菜:ネギ、ほうれん草、キャベツ、白菜、大根、トマト、ピーマン、キュウリ、カボチャ、ゴボウ、ニンジン、サツマイモ
- 果物:イチゴ、パイナップル、干し柿、キウイ、干しブドウ、果肉入りジュース
- 海藻他:わかめ、寒天、こんにゃく
- キノコ類:わらび、ぜんまい、エノキダケ、しいたけ
- 豆類:さやいんげん、小豆、大豆
検査日の3日前から食物繊維、脂肪分を含む食材を避けるようにしましょう。野菜、キノコ、豆類、海藻などの食物繊維の多いものや、小さい種のある果物、つぶつぶのあるジュースやスープなどの摂取は避けてください。
大腸内視鏡検査前に食べてよい食材
- ご飯
- 具なしの味噌汁
- うどん(薬味なし)
- おかゆ
- ヨーグルト
- 食パン、蒸しパン、メロンパンなど具なしのパン
★コンビニの食材を活用しよう
- おにぎり:五目飯、赤飯、ごま、のりが巻いてあるものは避けます。手巻きタイプの場合は海苔をはずしてください。昆布などの具は取り除いて食べてください。
- インスタント味噌汁:キノコ類、わかめ、ネギなどの具は全て取り除いて食べてください。
- カップうどん:ラーメンやそばは消化が悪いため麺類ならうどんを選んでください。ネギなどの具は残してください。
- インスタントおかゆ:具が入っていないプレーンなものを選んでください。
- ヨーグルト:果肉入りは避けて、プレーンヨーグルトを選んでください
- パン:調理パンやナッツ、レーズン、ゴマ、豆類などが入ったパンは避けます。蒸しパン、メロンパン、トーストなどは食べて構いませんが、蒸しパンはチーズなどが入っていないもの、トーストはバターやジャムをつけずに食べてください。
内視鏡検査前の前処置の日程
内視鏡検査の前に、食事制限をし、下剤を飲み、腸の中身を全部出して内視鏡で見やすくすることを「前処理」と言います。この前処理が上手くできていないと、検査も上手くできないので、検査の3日前から、きちんと準備をしましょう。
内視鏡検査の予約
大腸内視鏡検査の予約の電話をすると、検査前に一回、病院に来るように言われます。これは、検査に必要な下剤を処方してもらうためです。診察なしには薬の処方はできないと法律で決まっているので、検査前には必ず1回病院に行く必要があります。
内視鏡検査3日前
上記の食事の注意事項の通りに、食物繊維と脂肪分を避けた食事をとります。
内視鏡検査2日前
上記の食事の注意事項の通りに、食物繊維と脂肪分を避けた食事をとり、就寝前に錠剤の下剤を飲みます。私の場合は「センノシド錠12mg」2錠を処方されました。
内視鏡検査1日前
上記の食事の注意事項の通りに、食物繊維と脂肪分を避けた食事をとります。具体的には下記の画像のように、トースト、ヨーグルト、すうどん、おかゆ、具なしの味噌汁などです。
さらに就寝前に、下剤を飲みます。
内視鏡検査当日
- 内視鏡検査当日は検査が終わるまで食事はとりません。
- 水・お茶などの水分はとってもかまいません。
検査当日は、食事はとらず、病院で指定された時間に液体の下剤(経口腸管洗浄剤)を飲み始めます。
液体の下剤は容器に水を入れて、自分で作らなければいけません。少し工程が複雑ですが、袋にも下剤の作り方が丁寧に書いてあるので、それを見ながら液体の下剤を作っていきます。
液体の下剤(経口腸管洗浄剤)モビレップを飲み始める時間は、モビレップに付属しているパンフレットに薬剤師さんが書いてくれます。ですから、その時間には下剤を飲み始められるよう、15分前から下剤を作り始めましょう。
液体の下剤には飲み方があります。私が言われたのは「まずは1リットルの下剤を飲んで、透明な水便にならなければ、残りを少しずつ飲んでください。」ということでした。
この液体の下剤はスポーツドリンクを苦く薬臭くした感じで、私にとってはかなり飲みにくい味でした。飲みにくい味なので、一気飲みして味を感じないようにしたかったのですが、そうは問屋が卸さないようです。
この下剤には飲み方があって、コップ一杯の下剤を10分から15分かけて、ちびりちびりと飲まなければならないのです。けっこう、これが苦行でした。
その間にも、ひっきりなしに便意をもよおすので、コップを置いてはトイレに行き、コップを置いてはトイレに行きを繰り返しました。便意は突然もよおすので、水便が漏れそうになることもあり、最終的にはコップをトイレに持ち込んで、トイレに座りながら下剤を飲んでいました。
私の場合は1リットルの下剤では、透明な水便にはならず、まだ粒々が残っていたので、上記の図のとおり、水を500ml飲んで、さらに下剤をちびちびと飲み続けました。
結局、私は2リットル全ての下剤を飲み終えなければ、透明な便になりませんでした。トータルで2時間くらいはかかったのではないかと思います。
モビレップ(経口腸管洗浄剤)服用の注意点
服用後に次の症状があらわれた場合には、我慢せずに直ちに服用を中止し、医師・看護師・薬剤師等に連絡してください。
- 気分が悪い
- 吐き気がする
- 吐いた
- お腹が痛い
- 顔が青ざめる
- めまいがする
- 寒気がする
- 顔がむくむ
- 息苦しい
- じんましんが出る、など
検査のために病院に向かう
さて、腸内がきれいになったところで、病院に出発です。「便がきれいな透明にならなくても、必ず指定された時間に病院に来てください。」と、注意書きに書かれていますので、便の色に不安があっても、必ず予約の時間までに病院に行きましょう。
下剤を飲んでから検査時間までが短い方がは、病院への移動中に水便が漏れてしまう可能性があるので、大人用おむつや生理用品を当てて移動すると良いかと思います。
まとめ
以上が、大腸内視鏡検査に行くまでの準備の全貌です。実際の検査の様子や、痛みなどについてはまた別の記事で書いていこうとおもいますので、よろしくお願いいたします。
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