ストレートネックとは
ストレートネックとは、本来なだらかに曲がっていなければいけない頸椎(けいつい)、つまり首の骨がまっすぐになってしまっている病気です。
本来は背骨から首の骨にかけての骨がS字型に曲がっているのが正しい姿勢なのですが、姿勢が悪く、背骨から首にかけての骨が「つ」の字型に曲がっている人がストレートネックになりやすいようです。
正しい姿勢とは
こちらの画像は全体的にお腹やお尻を突き出してしまっている姿勢の悪さです。お腹やお尻を突き出し姿勢を「正しい姿勢」だと勘違いしている人も少なくないのですが、実際には、お腹もお尻も突き出ていないのが「正しい姿勢」なのです。
こちらの画像は、お腹を引っ込めて背中を丸めているタイプの姿勢の悪さです。悪い姿勢には様々な形があり、私自身はこの図の1番の姿勢でした。
私が整形外科に行って真っ先に指摘されたのは、「横向きから見た時に、肩の位置より、耳たぶの位置が前にある。」つまり、首を前に突き出しすぎているということでした。
正しい姿勢というのは、横向きから見た時に、耳たぶと肩が一直線上にある状態のことだそうです。
スマホやパソコンでストレートネックになる
スマホやパソコンの見過ぎは、ストレートネックの大きな原因となっています。
スマホだとこのような姿勢に、
パソコンだとこのような前傾姿勢になりやすいので、おのずとストレートネックの形で首が固定されてしまいます。
正確には、スマホやパソコンを悪い姿勢で見るからストレートネックになるので、スマホやパソコンは間接的な原因であり、直接的な原因ではありません。
スマホの場合は姿勢を正したまま、目線だけ下げて操作をすることが望ましいでしょう。
パソコンの場合は、姿勢を正した際にモニターが目の前に来るようにモニターの位置を調整することが重要だと思います。
最近はモニターの位置を自分の目線に合わせることのできる「モニター台」というものが販売されているので、こういったものを購入すると良いのではないでしょうか。
パソコン使用時の正しい姿勢
私が整形外科で教えてもらった「正しいパソコン使用時の姿勢」は、この図と同様の内容でした。
- ディスプレイの高さと目線の高さが同じ。
- 肘をだらんと下げた状態から90度の角度の姿勢でキーボードが打てるようにする。
- 椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばす。
- 膝や足首が90度になるような椅子の高さにする。
- 足がつかないようなら、足の下に台を置く。
私は整形外科の柔道整復師の方に、これらのことを教えてもらいました。
あなたはこのような姿勢でパソコンを使用してはいないでしょうか?
特にノートパソコンはディスプレイとキーボードの高さを別々にできないので、猫背になりやすいという特徴があります。
そのような場合は、外付けのキーボードとマウスを買って、ノートパソコンは「モニター台」の上に乗せて、外付けのキーボードは机の上に乗せて使用すると、姿勢よくパソコンを使用することができます。
また、最近では座っていること自体が体に悪いという説もあり、座ってのパソコン使用を禁止する会社も出てきているようです。
あるいは、昇降式の立ってでも座ってでもパソコンを使えるデスクも販売されています。
昇降式でなくても最近は、このように机の上で立った姿勢でパソコンを操作できる、「スタンディングデスク」というものも販売されています。
座って作業するなら「モニター台」、立ったり座ったりと体勢を変えながら作業をするなら「昇降デスク」、立って作業するなら「スタンディングデスク」を活用すると、悪い姿勢にならざるを得ない環境から解放されると思います。
ちなみに「昇降デスク」は電動式と、手動式があるので、購入の際はよく検討してから購入してください。
職業病でストレートネックになる人も
私自身は、飲食業勤務の時期が長く、まな板やコンロに向かって下向きの作業をしていることが多かったです。
さらに、胸が大きい女性は、姿勢を正して立った際、足元を見ようとすると、胸が邪魔で足元が見えません。私も典型的なそれで、仕事で調理をする際に、胸が邪魔で、首を大きく前に突き出した状態でしか作業ができない状態でした。
20年近く、飲食業で首を突き出しながら作業してきてしまった結果、ストレートネックと頸椎椎間板ヘルニアになってしまいました。
私を担当してくれた柔道整復師の方も、自分は柔道整復師なので、まさかストレートネックではないだろうと思ってレントゲンをとったそうです。ですが、ストレートネックだと診断され、かなり驚いたそうです。
柔道整復師さんも、患者さんを寝かせて、下向きの姿勢でマッサージをしたりするので、ストレートネックになりやすいのかもしれません。
ストレートネックの改善法
ストレートネックの改善法は姿勢を正すことが一番なのですが、どうやるのが正しい姿勢なのか分からない方の方が多いと思います。
自分では姿勢が良いと思っていたり、専門家でない他人に姿勢が良いと言われて、自分は姿勢が良いと思っている方も少なくありません。ですが、そういった人たちでも実際に整形外科やパーソナルトレーニングに行くと、姿勢が悪いと指摘されたりします。
実は、私の夫は社会人アスリートで、大会で優勝したりしています。ですから本人は「自分はスポーツマンだから姿勢が良い」とばかり思い込んでいました。ですが、実際にパーソナルトレーニングに行ったら、反り腰を指摘され、様々な姿勢の問題を指摘されたそうです。
そのような勘違いのないように、まずは正しい姿勢を教えてもらうために、整形外科やパーソナルジムに行きましょう。そして理学療法士や柔道整復師、またはパーソナルトレーナーに、今現在の自分の姿勢の悪い点を教えてもらいましょう。
そして、その正しい姿勢を維持するためには、どのように姿勢を変え、どの筋肉を鍛えれば良いかを教えてもらいましょう。
- 腹筋を鍛える
- 背筋を鍛える
- 太ももの前側をストレッチする
私の場合は上記のことをご指導いただきました。
まとめ
自分は自分が思っている以上に姿勢が悪いということを自覚して、仕事中やプライベートな時間も正しい姿勢を意識するようにしましょう。
私はストレートネック対策に、ストレートネック用の枕と、ストレートネック矯正用の枕を買ったのですが、買ったばかりでまだその効果は分かっていないので、効果については、おいおい書いていきたいと思います。
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