ピエール・エルメとは
ピエール・エルメは、日本では、NHKのお菓子番組「グレーテルのかまど」のマカロンの回で取り上げられ、一躍有名になりました。
21世紀のパティスリー界を先導する第一人者と言われており、世界的に有名なパティシエの一人と言っていいでしょう。デザイン、味、技法など、常に創造性あふれる菓子作りにチャレンジしており、独自の“オート・パティスリー”(高級菓子)の技法の伝授にも力を入れています。
多くのスイーツ好きのファンを持ち、同業のパティシエたちからも一目置かれているそう。その活躍は、世界的に有名なファッション・ライフスタイル雑誌のヴォーグ誌から“パティスリー界のピカソ”と讃えられたほどです。
ピエール・エルメの略歴
ピエール・エルメはフランスのアルザス地方にある4代続くパティスリー・ブランジュリー(菓子とパンを提供するお店)に生まれました。実家がパティスリーということもあり、お菓子に関する知識や味覚は子供の頃から磨かれていたのでしょうね。
ピエール・エルメは14歳(1975年)の時に、世界的パティシエであるGaston Lenôtre (ガストン・ルノートル) のもとで修行を開始しました。1986年には、FAUCHON (フォション) のシェフパティシエに就任し、1997年には、LADURÉE (ラデュレ) の改革に携わりました。
1999年には、パティスリーワールドカップでフランスチームを指揮監督し、優勝させ指導者としても頭角を現します。2009年には高名なフランスの「コルベール委員会」に所属、2012年にはライセンス事業の展開を開始2。2015年にはソウルのクリスチャン・ディオールのフラッグシップショップ The House of Dior (ハウス・オブ・ディオール) のスイーツを監修しています。
現在は、国際的なプロ菓子職人協会「ルレ・デセール」の副会長としても活躍しています。
ピエールエルメのすごいところは、パティシエとしての味・デザインのセンスの良さだけでなく、指導者、経営者としても卓越した才能を持っているところだと思います。
ピエールエルメの受賞歴
1996 フランス「パティシエ・オブ・ザ・イヤー」、芸術文化勲章シュバリエを授賞
2007 レジオン・ドヌール勲章シュバリエを授賞
2007 農事功労賞オフィシエ賞を受賞
2016 「世界のベストレストラン50」の授賞式で「世界の最優秀パティシエ賞」を受賞
ピエール・エルメのブティック展開
パリ、ストラスブール、ニース、ロンドン、ドバイ、ドーハ、東京、横浜、大阪、神戸、京都、香港、ソウル、バンコク、およびマカオなどに事業展開しています。
ピエール・エルメの生菓子の感想
ある記念日に、夫がサプライズでピエール・エルメのお菓子を買って来てくれました。袋のデザインからして素敵で、わくわくしてしまいました。
このような角度からみたらお判りでしょうが、袋の模様はちゃんと切り抜いてあるんですよね。手提げ袋も、ケーキ箱もピエール・エルメのロゴマークのシールが貼ってあって、良いアクセントになって、とても上品に見えます。
手提げ袋は素敵なのですが、穴が開いていると再利用も難しいので、記念写真を撮影しました。手提げ袋の中にはケーキ箱だけでなく、小さなしおりも入っていました。
我が家は収入が多くないので、記念日でもケーキはショートケーキを買います。とくにピエール・エルメはとてもよいお値段なのでふたつで精いっぱいです。
箱の内側もとても美しくデザインされていて、箱の内側の前方と後方に保冷剤を入れる(隠す)ためのポケットがあるのがお分かりでしょうか?ポケットも木の葉模様に切り抜いてあって、やはり高級菓子はパッケージのデザインにも手を抜かないのだと感心してしまいました。こういったひと手間が高級品の価値を高めるのでしょうね。
ピエールエルメ代表作・イスパハン
ピエール・エルメ・パリのブティック店頭にて定番展開しているパティスリー(生ケーキ)のイスパハンです。ピエールエルメの作品の中で一番有名だと言って良いと思います。
ご覧の通り、とにかくデザイン性に優れたマカロンケーキです。バラ色のマカロンコックのあいだに爽やかな酸味のフランボワーズが並び、マカロンの上にはフランボワーズ・バラの花びら・ピエール・エルメ・パリのロゴがあしらってあります。
マカロンコックは、外側はカリッとサクサクで、中身はもっちり感を少し抑えたふんわり生地で、私好みの生地でした。モチモチ食感が好きの私としては、もう少しもっちりしたマカロネージュの感じのほうが好きではありますが、そんな私でも美味しくいただける食感でした。
■マカロンローズ、ローズ風味クリーム、ライチ、フランボワーズで構成されています。
切ってみると、このような感じです。マカロンコックの間にライチとバラクリームを乗せ、周囲をフランボワーズで囲っています。ライチも薔薇クリームも甘さは控えめで、さらにそこにフランボワーズの酸味が加わり絶妙なバランスの味と食感です。
重たくなく、軽い感じのふんわりクリームとフランボワーズの甘酸っぱ、ライチのトロピカルな味わいが、イスパハン独自の味のハーモニー作り出しています。
■値段:¥972
タルト アンフィニマン ヴァニーユ
ピエール・エルメ・パリのブティック店頭にて定番展開しているパティスリー(生ケーキ)のタルト・アンフィニマン・ヴァニーユです。
■バニラ風味ホワイトチョコレートガナッシュ、ラム酒風味ビスキュイ、バニラ風味マスカルポーネクリーム、タルトで構成されています。
ピエール・エルメ・パリならではのバニラテーストをふんだんに盛り込んだ贅沢なタルトです。ホワイトチョコレートガナッシュはとろりとしており、マスカルポーネクリームはしっとりしつつも軽く、バターやふんわりアイスクリームと食べている時のように口のなかで溶けでいきます。
とにかくバニラの味と香りが濃厚で、ただただ、ひたすらバニラの美味しさを感じることができます。飾りたてることなくシンプルにバニラの味を楽しめるように追求したケーキのように思えました。ちなみに、二つとも夫と半分こしたのですが、夫は「今までに感じたことのない高級な味」と表現していました。それくらいにバニラが濃厚だったのでしょう。
さらにクリームのふんわり感を邪魔しないビスキュイとサックリとしたパートサブレが層になっており、複雑な食感に仕上がっています。
ピーエルエルメは大都市に展開
夫は池袋店か新宿店で買ってきてくれたようですが、日本だと、横浜、名古屋、京都、神戸にブティックがあるようです。お近くにお店がありそうな方は、ぜひ一度お試しください。
また、ピエール・エルメのホームページにはマカロンなどの焼き菓子に限っては、通信販売しているので、ご興味のおありの方は通販でお取り寄せしてみるのも良いかもしれません。
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