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【無料】自家製ドクダミ茶・野生のどくだみから作るドクダミ茶の作り方・レシピ

     

    雑草扱いのどくだみの花

     梅雨前の季節から梅雨時期にかけて、あちらこちらで白い花を咲かせるどくだみ。「どくだみ」という名前は「毒」という文字が入っているため、怖い印象があるかもしれませんが、真っ白で素朴な花を咲かせる可愛らしい植物です。

     この季節になると前庭に地植えの花の代わりにドクダミを生やしているおうちもあります。ですが実際には、どくだみは生命力が強く、「つる」で伸びるので駆除のやっかいな雑草として捉えているご家庭もあります。

     以前住んでいたアパートの裏の空き地にドクダミが群生しており、土地の所有者さんが雑草の手入れが大変だと困っておられました。ですから、所有者さんの許可を得てドクダミを採取させてもらい、ドクダミ茶を作っていました。

     ドクダミ茶は買うと結構なお値段がしますが、その辺に生えているドクダミをちぎってお茶にすればタダでお茶を作ることができて、なおかつ雑草駆除にもなるので一石二鳥です。

     「どくだみはつるで伸びるから、むしってもむしってもまた生えてくる。」と嘆いていらっしゃるご家庭もあるので、そういったご家庭からドクダミをいただけるのはとてもありがたいことです。

    どくだみ茶の作り方

    どくだみ茶の作り方は簡単に言うと以下の通りです。

    • どくだみを刈る
    • 洗う(根があれば取る)
    • 干す
    • 適度な大きさに切る
    • 煎じる

    どくだみの刈り方

     梅雨前になると、いたるところに群生しているドクダミ。空き地やさびれた郊外の街路樹、様々な所に雑草として群生しています。

     ドクダミ茶用のドクダミを刈る時期は、花が咲いたころ(咲き始め)が適切です。その時期がドクダミの薬効が一年で一番高まる時期だそうです。ですが、その時期を逃しても、お茶にして飲む場合は、味や香りにそんなに違いは感じられません。具体的には5月から7月がどくだみ茶作りに適した季節です。

     どくだみは道端や空き地に生えていることも多いのですが、お茶にするには、農薬・消毒等の心配のない場所のものを選びたいものです。また、排気ガスが多くない場所、犬の散歩道でない場所(糞尿がかかる場合があるため)に生えているものを、刈り取るのがおすすめです。

     駆除が目的なら根っこから引っこ抜くことをおすすめします。毎年ドクダミを再収穫したいなら、はさみやクワで刈り取ることをおすすめします。

     どくだみを雑草として扱っており、他の庭木や鉢植えの邪魔になって仕方ないというおうちは、ドクダミが群生している部分に熱湯をかけたら生えなくなったというお話を伺ったことがあるので、試してみると良いかもしれません。

     また、どくだみには強いアルデヒド臭(どくだみ臭)があるので、手に臭いがつくのが嫌な方は、軍手をして刈り取りを行ないましょう。

    どくだみの洗い方

     駆除のために根ごと引き抜いたどくだみは、根を切り、太い茎も切り落とします。土を落とすため、ボウルに水を張り水につけ、水をかえならが良く洗います。良く洗ったら、ザルにあげて水けを切ります。

    どくだみの干し方

    どくだみの干し方は、ご家庭によって様々ですが、

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    平ざるに並べて干したり、

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    野菜干しネットに入れて干したりするご家庭もあるようです。

     どくだみの干し方のコツは、風通しのいい場所で陰干しすることです。大量に干す場合は葉の部分が重ならないように広げて干します。さらに、干し始めの頃に、時々上下をかえして、水分抜けのムラのないようにします。4~5日程度でパリッと乾燥すればできあがりです。

     どくだみ茶作りは陰干しが基本ですが、天気が悪く、雨や湿った日が続くようなら、乾きにくいので日に当てても大丈夫です。

    我が家のどくだみ茶の作り方

     我が家では一度にたくさんのどくだみ茶を作らないので、どくだみを輪ゴムや紐でくくって、ドライフラワーのように逆さに吊るして干しています。

     空き地で腐葉土のしっかり貯まった土地などでは、土に栄養があるので茎の長いタイプのどくだみが生えてきます。そのような場合は、葉のみを干すより茎を輪ゴムなどでまとめて逆さまに吊るして干すほうが、上手くお茶にできます。

     気温や湿度にもよりますが、3日~1週間でパリパリになります。この時重要なのは、ある程度緑色の残った状態で干し終わることです。まっ茶色になってしまったどくだみは、ドクダミ茶ではなく、ただの枯れたどくだみです。

     こちらの写真のように少し緑がのこった状態で干し終わっているのが、状態の良いどくだみ茶です。

     そして、干し終わったどくだみをハサミで適度な大きさに切ると、ドクダミ茶の出来上がりです。

     どくだみ茶は、花、茎、葉の全てをお茶にして大丈夫なので、干したどくだみをそのままチョキチョキ切ってしまって大丈夫です。

    どくだみ茶の飲み方

     どくだみ茶の飲み方は、煎じる方法と、湯を注いで飲むの2つの方法があります。薬効を期待するなら煎じる方法で、ティータイムに気軽にお茶として飲みたいならお湯を注ぐ方法で入れるのがおすすめです。

    どくだみ茶を煎じる方法 

     私は茎の長いどくだみを5本くらい一度に干し、1リットルくらいのお湯で10~20分くらい煎じています。

     文献によっては、最初に入れたお湯が2/3に減るまで煮詰めると書いてありましたが、煮詰め方はお好みで良いのではないかと思います。

     ご覧のように、煎じて煮出すと乾燥して縮こまっていた花が開いてきます。

    どくだみ茶をお湯で淹れる方法

     どくだみ茶をお湯で淹れる方法はいくつかあります。

    • 市販のお茶パックに入れて熱湯を注いで飲む方法
    • 急須やティーポットに茶葉と熱湯を入れる方法
    • 茶こしに茶葉を入れて、お湯を注ぐ方法

     これらいずれの方法も、しばらくお湯に茶葉をつけておかないと、ほとんど色のない薄いお茶になってしまいます。

    やかんで煎じたどくだみ茶

     こちらは、やかんで煎じたどくだみ茶です。乾燥した葉は緑色なのに、お茶として煎じると茶色の抽出液が出てきます。

    どくだみ茶の保存方法

     出来上がったどくだみ茶は乾燥剤を入れた密封容器やジッパー付き保存袋で冷暗所に保存するのがおすすめです。乾物ですので、冷蔵庫に入れて保存しなくても大丈夫です。ただ、湿気の多い場所で保存しているとカビが生える場合がありますので、乾燥している場所での保存が望ましいです。
     梅雨時期などでどくだみ茶が湿り気を帯びてきたと感じたら、もう一度干したり、レンジでチンして乾燥させたり、フライパンで乾煎りすると元通りになります。

     保存の目安は、常温、乾燥した冷暗所で一年程度です。

    どくだみ茶の効果

     干したどくだみは、日本ではジュウヤク(十薬)、中国では魚腥草(ぎょせいそう)と呼ばれ、解熱や利尿、湿疹、解毒などに使われる生薬として有名です。

     どくだみ茶には、血管の悪玉コレステロールや活性酸素を除去する作用があると言われています。そのため、血液をサラサラする効果が期待できます。 また、腸内に水分を集め便を柔らかくしてくれたり、利尿作用があるのでむくみの予防になったりもします。

     また、どくだみ茶は肝臓に良いことが分かっており、どくだみ成分が肝組織のグルタチオンペルオキシダーゼ、カタラーゼ、SOD酵素などの抗酸化酵素を促進させることで、酸化ストレスを緩和することが分かっています。

    どくだみ茶の飲み方の注意点

     どんな食べ物も飲み物もそうですが、一度に大量の摂取はおすすめできません。

     ドクダミ茶には利尿作用や便を柔らかく作用があり、一度に大量に摂取すると下痢や腹痛を引き起こす可能性があります。

     また、カリウム塩を多く含んでいるので、腎臓の悪い方は上手に排出できず、不整脈や心不全の危険性があるといわれています。

     ノンカフェインですので妊婦さんでも適量であれば飲んでも大丈夫です。ですが、どくだみ茶には「子宮収縮」を促す働きがあり、流産率の高い妊娠初期には控えた方が安全だと言われています。ただし、飲み過ぎなければ、すぐに影響を受ける可能性は低いと言われてもいます。

    まとめ

     雑草として嫌われがちな「どくだみ」ですが、ひと手間かければ漢方の生薬になる、りっぱな健康食品です。あなたもひと手間かけて、無料のどくだみ茶を作ってみませんか?

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