- 12歳年下の旦那との出会い
- 年齢差を知らせた時期・タイミング
- 独身主義で「恋愛」は趣味だった私
- 年下彼氏との同棲生活を開始
- 夫は結婚したがっていました
- 「年下旦那の男友達」に交際を相談
- 年齢差に関係なく対等な関係作りを
- 年上だからといって遠慮するくらいなら別れよう
- パートナーシップは結ぶのではなく育てるもの
- まとめ
12歳年下の旦那との出会い
私の夫は12歳年下です。私が38歳、夫が26歳の時に出会いました。
出会いはインターネットゲームで、一緒にモンスターなどを倒しているうちに仲良くなったのがきっかけでした。当時、私は地方住みで、夫は関東住みで、まさか本当にお付き合いすることになるなんて思ってもみませんでした。
私は大学時代の友人達の何人かが東京に上京したこともあり、定期的に東京に遊びに行っていました。そのついでに、ゲームで知り合った人達の何人かと個別に合う約束をしたのでした。
ゲームの中では、ゲームキャラクターの名前で呼び合っていましたし、個人情報は住んでいる都道府県名くらいしか教えていませんでしたし、年齢も教えていませんでした。
私達は東京で会って、お茶をし、食事をし、映画を見に行きました。私は夫のことが全くタイプでなかったので、お付き合いする気は全くありませんでした。ただ、東京に旅行に来たついでに会った男の子という感じでした。
ですが、夫は私を「女」として意識したらしく、お付き合いをしたいと猛攻勢をかけてきました。メールでの長いラブレターを何回も送ってくれたり、私の居住する地方都市に遊びに来てくれたりしました。
年齢差を知らせた時期・タイミング
私達夫婦はインターネットで個人情報を知らせ合わずに知り合っているので、お互いの年齢を知らずに会いました。私のほうは特に男女を意識しておらず、ネット友達と会う感覚で夫に会ったのですが、夫のほうは会ったその時から私とのお付き合いを考えていたらしく、オフ会の最中に私に年齢を聞いてきました。
私は夫の年齢が26歳だと聞いて、「若いねー。」と笑いました。もうその頃には、私も夫が私を「女」として意識していると感づいていたので、夫に「そっちは何歳?」と聞かれた時に、「あなたが思っているより年上だと思うよ。」と前置きをして、「38歳だよ。」と答えました。それで、夫が年齢差にがっかりしてお付き合いをあきらめると私は思っていました。
ですが、夫は私と付き合うことをあきらめませんでした。上記の通り、猛攻勢をかけてきて、結局私のほうが折れて、お付き合いすることを決断しました。
それでも、若い男の子の気まぐれだから、すぐに飽きられて別れるだろうと思っていました。その頃の私は、趣味が「恋愛」だったので、まあ、関東に住んでみたいと思っていたこともあるし、関東に引っ越して付き合ってみるか…という軽い気持ちで、夫とのお付き合いが始まりました。
独身主義で「恋愛」は趣味だった私
私は元々、20年間一人暮らしを謳歌していた独身主義者。ワーキングプアだったので独身貴族とは言えませんが、独身生活のほうが気楽でいいと考えていたので、男性との結婚は全く考えていませんでした。
趣味は恋愛で、不定期に彼氏を変えては「恋愛」を楽しんでいました。恋愛はそれに付随する苦しみも含めて、私にとっては娯楽でした。何せ独身主義だったので、恋愛の先に「結婚」というゴールが設定されていません。
男性には、「お付き合いはするけど、結婚はしない。」と最初に告げて、お付き合いしていたので、お互いに何の責任も負担もなく、ただただ楽しいお付き合いができていました。
男性の家にころがりこんで生活するということも、時々はありました。そうなると実質的には同棲で事実婚に見えるかもしれません。ですが、私は男性が私を大切にしなくなったら、すぐさま別れると決めていたので、自分のアパートだけは解約せず死守していました。ですから、いつでも自分のアパートに帰って独り暮らしに戻れるという安心感がありました。
年下彼氏との同棲生活を開始
夫と付き合うことになったと同時に私は地方の家を引き払い、関東に引っ越してきました。元々、ワーキングプアのフリーターで実家もない天涯孤独だったので、働くところも住む場所もどこでもよかったのです。海外に引っ越ししてみたいと思い立って、オーストラリアに引っ越してしまったくらい、身軽な性格なのです。ですから引っ越し回数は10回ちょうどです。
夫はまだ26歳で給料も少なく、貯金もありませんでした。しかも実家暮らし。ですから、私が借りたアパートに夫が転がり込む形で同棲がスタートしました。
夫は、性的に真面目な性格で、付き合った女性とは結婚するのが当たり前だと思うタイプの人間でした。
ですが、私は20年間独身主義を貫いてきて、趣味は「恋愛」で、彼氏は不定期に交替するものだと思っているタイプなので、結婚なんて考えてもいませんでした。
何より、若い男の子の気まぐれの恋愛など、すぐに終わると思っていました。私は飽きられて、夫は若い女に走るのだろうとすら思っていました。それが、世の定めだと思っていたのです。
夫は結婚したがっていました
夫は、当時口にはあまり出しませんでしたが、私と結婚したがっていました。一緒に暮らし始めて、私に色々と面倒をみてもらうことに感謝してくれた夫は、私と籍を入れて、私を自分だけのものにしたいと思ったようです。
ですが、私は貧乏ではありましたが精神的には自立しており、貯金もそこそこあった人間なので、夫に失礼な態度をとられたら、すぐさま貯金を使って家出をしていました。地方都市に2週間くらい旅行に行ったり、ネットカフェ難民をやったりして、夫が懲りるまで不在を貫きました。
私は天涯孤独で家族もいないし、実家もないので、夫は私がどこに行っているのか全く分かりません。もしかしたら、自殺でもしたのではないか、他に家を借りて一人暮らしを始めてしまったのではないかと心配していたようです。
そのような、同居生活での紛争の結果、停戦協定が結ばれ、お互いに物理的に心理的にどこまでなら踏み込んで良いか、どのくらいの距離感でお互いに接すれば良いかが分かってきました。家事分担や、金銭感覚のすり合わせなどについても、折り合いがついていきました。
そして、私が42歳の時にとあることをきっかけに入籍することになりました。これもまた、私の恋愛観と同じで、結婚なんて嫌ならいつでもやめればいいという簡単な気持ちでしたものでした。
離婚したければ、どんな手を使っても離婚するのが私です。夫も、それを承知で婚姻届けにサインをしました。
「年下旦那の男友達」に交際を相談
夫とお付き合いを始める前に、8歳年上の女性と結婚した男友達に夫とのお付き合いを承諾すべきか、相談したことがありました。
その男友達の妻は、仕事が大好きで私同様に結婚願望が全くない女性でした。男友達は、「早く結婚して、早く子供が欲しいのに、彼女が結婚してくれない。」とよくぼやいていた男性でした。ですが、とうとう女性が結婚を承諾して、今では、成人した子供を含めて3人の子供のお父さんとなって、幸せそうな家族写真を毎年年賀状で送ってきてくれています。
その男友達に、当時「12歳年下の男の子に結婚を前提とした交際を申し込まれているんだけど、どう思う?」と相談しました。すると、その男友達は「もし、別れることがあったとしても、それは年齢差のせいじゃないと思う。」という答えが返ってきました。
その男友達は結婚生活20年以上、私達夫婦は同棲も含めると結婚生活15年程度、別れることなく幸せに暮らすことができています。
男友達の言ったとおり、「年下夫と別れる理由」は歳の差のせいではないというのが、私達夫婦の結論です。なぜなら、私達夫婦は歳を重ねるごとに仲良くなっているからです。
年齢差に関係なく対等な関係作りを
私は男女関係なく、自分で自分のことができない人間が大嫌いです。自分で自分の食事を用意しない、自分で自分の食べた食器を洗わない、自分で自分の洗濯物を洗わない、自分で自分の入った風呂を掃除しない、そのような男性は、はなから恋愛対象にはなりませんでした。ですから、恋愛対象の男性は必然的に独り暮らしで、自分のことは自分でできる男性ばかりでした。
そんな中、実家暮らしで母親に何でもやってもらっていた夫と同棲することとなり、最初は家事を全くやらないことに驚きました。当時、夫は無職で私が養っていました。
それににも関わらず家事もやらず、あまりにも身勝手なので、上記の通り、しばしば家出をしていました。私が家賃を払っているアパートなのにです。
年上女房は男に甘えられるのが当たり前だと思うかもしれません。ですが、こういったことは最初が肝心です。家庭内での役割をきちんと果たさない男には、必ず役割を果たすように矯正する必要があります。
私はしばしば、夫に「自分のことを自分でできない人間はクズだ!」「やってもらって、当たり前だと思うなよ!」とげきを飛ばしていました。そういったことが原因で別れるのなら別れてしまえばいいのです。
うちの夫は物分かりの良い夫で、その頃のことを思い返して「昔の俺はひどい人間だった。千代ちゃんのおかげで今の俺がある。」と私に感謝してくれています。そして、仕事に家事にと頑張ってくれています。
そのような、人の言うことを理解できる謙虚な夫だからこそ、私も今まで一緒に暮らせてこれたのだと思います。
年上だからといって遠慮するくらいなら別れよう
我が家の場合は私が12歳年上ということで、夫への家庭内でのサポートや、仕事のサポート全般を私が行っていました。彼氏や旦那が何かをする際に、アドバイスをしたり、サポートをするのは良いと思います。
ですが、夫がやるより私がやったほうが早いなどといって、自分が丸抱えにしてしまうと、夫は全く育ちません。人を育てるには、納得がいかなくても相手ができるようになるまで「待つ」必要があります。
「叱りながら待つ」「できたらほめる」「失敗しても怒らず、次はこういうふうにすると上手くできると思うよ、とフォローする」などして、夫を育てると、夫は自然と妻に感謝してくれるようになります。
もし、配偶者に感謝の気持ちを持てないような、わがままで自分勝手な相手なら別れてしまったほうが良いと、私は思います。
パートナーシップは結ぶのではなく育てるもの
一生一人で生きて、一人で死ぬのだと思っていた私です。ですが、12歳も年下の男の子に出会ったことで、思いがけず人生のパートナーができてしまいました。
ですが、人生のパートナーになるためには、お互いに傷つけ合い、育て合いながらパートナーシップを築いていかなければなりません。そのことに、年齢差は全く関係ありません。私自身も年下の夫に育てられた部分があります。夫婦とはそういうものです。
歳の差婚で、もし別れることになったなら、それは年齢差のせいではなく、価値観や生活観、金銭感覚のすり合わせができなかったからです。
12歳年下の夫は、病弱な私を「最後まで面倒見て、看取ってあげるからね。」言ってくれています。結婚生活も長いとそのような会話も出てきます。年上で夫の面倒をみる立場だった私が、年老いた今は、若い夫に面倒をみてもらっています。本当にありがたいことです。
まとめ
ネットで年下彼氏・年下夫などと調べると「別れる確率が高い」などと出てきたりします。その場合は、歳の差によってどちらかに大きな負荷がかかってしまっているのかもしれません。
そのようなことがないように、たとえ歳の差があっても、お互いの意見や立場をすり合わせ、対等な関係をはぐくみ育てていきたいものです。
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