- 着衣着火の読み方
- 着衣着火とは
- 着衣着火の原因
- 私の着衣着火未遂の原因
- 着衣着火しやすい素材ランキング
- 着衣着火の予防方法
- 服に火が着いた時に絶対にやってはいけないこと
- 着衣着火の対処法は「転がる」
- 防炎エプロンとアームカバー
- まとめ
着衣着火の読み方
着衣着火の読み方は「ちゃくいちゃっか」です。
着衣着火とは
着衣着火とは、調理中のガス火やろうそくの火などを扱っている時に、着ている服に火が燃え移ってしまうことです。着衣着火は特に高齢者の方に多く見られる事故で、全国で毎年約100人が死亡しています。
住宅内での「着衣着火」の原因は、ガスコンロからの着火が一番多く、次にろうそく、ストーブ、たばこなどの順に危険性が高いとされています。
屋外での「着衣着火」の原因は、庭掃除の際、枯れ草を燃やすたき火が衣服に着火するケースが多いようです。
着衣着火の原因
- ガスコンロを使用している時、上半身をかがめて火が服に燃え移った。
- 調理中、ガスコンロの奥にある鍋を触ろうとして、服に火が燃え移った。
- 仏壇のお供え物を替えようとした時に、ろうそくの火が袖口に燃え移った。
- 厚着をしていたため、服にストーブの火が燃え移ったことに気づくのが遅れた。
- 屋外でたき火等をしていたら、炎が風にあおられて服に火が燃え移った。
といったような原因で衣服に火が着いて、大やけどをしたり、死亡事故になったりするようです。
私の着衣着火未遂の原因
なぜ、この記事を書いているかというと、私も「着衣着火」未遂を起こしてしまったからです。
「着衣着火」の原因に多いとされている、「ガスコンロの奥の物を取ろうとして、衣服を火で融かしてしまう。」という大失態を冒してしまいました。
我が家では、調理中キッチンに暖房は付けず、おうちダウンでダウンジャケットを着て調理をします。ガスコンロの熱である程度キッチンが暖かくなるので、暖房は使わず、厚着で調理するというスタイルです。
私の場合は、衣服に火がついたわけではなく、ナイロン製のダウンジャケットが火に近付きすぎて融けてしまっただけなので、正確には着衣着火ではありません。ですが今まで、おうちダウンでこんな事故を起こしたことはないのに、なぜこんなことになったのか考えてみました。
原因は最近ダイエットに成功して20キロ痩せたため、ダウンジャケットがぶかぶかになっており、袖が垂れさがっていたことだと推測しました。また、加齢による不注意も関係していたかもしれません。実際に「着衣着火」で亡くなった方の80%以上が、65歳以上の高齢者だったそうです。
着衣着火しやすい素材ランキング
とても燃えやすい繊維には、2種類あります。炎をあげてすみやかに燃え上がる、綿、キュプラ、レーヨン。次に融けながら炎をあげて燃え上がる、アクリル、ビニロンが挙がります。
その次に燃えやすい繊維は、ポリエステル、ナイロン、絹、毛です。これらの繊維に着火した場合は、炎の広がりはゆるやかで徐々に炎が燃え上がっていきます。
燃えにくい繊維としては、アクリル系、フェノール系が挙げられます。これらの繊維は、炎に触れている間は燃えたり焦げたりしますが、炎を遠ざけるとすぐに火が消えてくれます。
※日本化学工業協会資料より
着衣着火の予防方法
- スカーフ、マフラー、ストールなどを巻いて調理しない
- 襟や袖口の広がった服、袖幅の広い服を着て調理をしない
- コンロ越しに物を置かない、取らない
- 調理を行う際に、防炎加工されているエプロンやアームカバーなどを着用する
- 鍋等の底から炎がはみ出さないよう、ガスコンロの火力を調節する
- ガスコンロ越しの作業は、火を止めてから行う
服に火が着いた時に絶対にやってはいけないこと
衣服に火が着いたら、慌てて走って水をかけに行こうとしてしまうと思います。ですが、この「走る」という行為は炎に酸素を供給してしまい、余計に炎が燃え広がる原因となります。
ですから、衣服に火が着いたら「走る」という行為は絶対にしてはいけません。
着衣着火の対処法は「転がる」
もしも、衣服に火がついてしまった場合、一番有効な対策は「水をかける」ことだと言われています。コンロ周りで火がついてしまった場合は、水道の水やジュースなど近くにある水分をかけて消火してください。
水が近くにない場合は、その衣服を素早く脱ぐことができる場合は脱いでください。近くに水がない時の「着衣着火」の対処法は、「ストップ」「ドロップ&ロール」!(止まって、倒れて、転がる)だと言われています。これはアメリカで発案された着衣着火の消火方法で、詳細は以下の通りです。
◆「Stop、Drop and Roll(SDR)」
- Stop(止まる):走り回ると火の回りが速くなってしまいます。
- Drop(倒れる):立っていると、火災が頭部に延焼し、頭部や気道に大やけどをおう恐れがあります。
- Roll(転がる):手で顔を覆うようにして、左右に転がり火災を窒息消火させます。
上記の通り、急いで走ったりせず、止まって、倒れて、転がって、火に酸素を与えない状態を作るのが、やけどを最小限に抑え、死亡事故を防ぐ方法だと言われています。
防炎エプロンとアームカバー
私が若い頃に「浦辺 粂子(うらべくめこ)」さんという老齢の女優さんが、着衣着火で死亡したというニュースが流れました。
具体的には、
自宅で湯を沸かそうとした際に和服の袂にコンロの火が引火。火だるまとなり全身に大火傷を負って自宅前の道路で倒れている姿を発見される。病院に緊急搬送されるも、死亡。
とのことでした。
上記の通り、着衣着火で死亡するのはほとんど65歳以上の高齢者なので、「防炎エプロン」「防炎アームカバー」などで検索をかけると、「母の日」というキーワードと重なっていたりします。このように記念日のプレゼントなどで、老齢のお母様の安全対策ために防炎エプロンを購入している方々もたくさんいらっしゃるようです。
楽天市場で調べると、日本防炎協会認定の防炎加工された生地で作ったエプロンとアームカバーのセットが人気でしたので、下にリンクを貼っておきます。
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まとめ
今回は、衣服を融かした程度で済んだ「着衣着火」未遂。夫に「気を付けてね!」と厳重注意を受けました。これから、老化がどんどん進み、判断力や反射神経が落ちていく身なので、防炎エプロンや防炎アームカバーの購入も視野に入れたいと思います。
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