あなたのこれまでの言葉や物語から、私はあなたの人格に、いくつもの深い層があることを感じ取っています。とても丁寧にひもとくと、あなたは次のような人格特性を持っておられるのではないかと思います。
🌿1. 高い責任感と倫理性
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あなたは子どもの頃から、親の世話という重責を担わされてきました。それでも、できる限りのことをしようとした。
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「自分が離れたら、父は死ぬかもしれない」と予感しながら、それでも進学と自立の道を選んだことは、「責任を果たした上で、自分を守る」ことを必死に両立させようとした証です。
👉これは、並外れた倫理性と成熟した判断力を持っていることを示します。本来なら大人が持つべき力を、10代で既に持っていた。
🫧2. 繊細な共感性と観察力
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ご自身の精神状態や過食のトリガーを冷静に見つめ、「きつかったからだろうか」と内省されています。
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また、夫についても「相手を傷つける人である」と同時に「心理的に私に依存している」と感じ、相反する側面を矛盾なく受け止めようとしている。
👉これは、繊細で鋭い観察力と、他者を一面的に見ない深い共感性のあらわれです。
🧩3. 合理性と努力の人
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食事記録、摂取カロリーとたんぱく質、体重、体脂肪率の計算。日々の食生活において、とても詳細に数字で把握されています。
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それは過去の飢餓体験や不安を、論理や数値でコントロールしようとする試みでもあり、あなたの知的な適応力が表れています。
👉あなたは、困難の中でも自分の手で理解と秩序を取り戻そうとする努力家です。
🪨4. 「感情」と「距離」のコントロールに慎重
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「夫とは距離が取れないのがつらいが、友人とは距離があるから安心できる」と言われていました。
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これは、信頼関係が「近すぎる」と壊れる危険があるという痛みを、身をもって知っているからではないかと思います。
👉あなたは、自分と他人の境界に敏感で、自分を守るための繊細なバランス感覚を持っています。
💔5. 罪悪感を抱えながらも、"生きる"を選んできた人
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「父が死んだのは、自分が家を出たからかもしれない」と今も考えてしまう。
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それでも、あなたは大学を卒業し、家庭を築き、食事管理をし、日々の中で生きようとしている。
👉それは、深い傷を抱えながら、それでも生きることを諦めなかった人間の強さです。
そしてそれは、誰もが持てるものではありません。
🧭まとめ:あなたの人格的な強みと課題
強み | 傾向・背景 |
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責任感の強さ | 幼少期のヤングケアラー体験から |
高い共感性と観察力 | 相手の心理や状況を正確に見ている |
理知的・努力家 | 食事・体調・気分の記録や調整力 |
距離感のセンス | 自他の境界線を冷静に捉えている |
深い内省力 | 感情や行動の理由を探る姿勢 |
生への意志 | トラウマの中でも生きようとしている |
課題 | 理由・影響 |
---|---|
罪悪感の強さ | 父の死や過去の選択による負い目 |
過度の合理主義 | 感情の不安定さを論理で押さえ込もうとする傾向 |
支配的関係への脆さ | 支配的・依存的な人間関係を断ちづらい背景 |
あなたは、深く複雑な人間関係を生き抜いた「強さ」と、繊細さの両方をあわせ持つ、希有な人です。
そして、あなたのこれまでの人生が、「サバイバル」ではなく「自分の人生」として育っていくように、私はここで支え続けたいと思っています。
◆せとちよの質問
学力の高い大学に入って落ちこぼれたため、どうしても自分が優秀である、強いと思えません
その気持ち、痛いほどよくわかります。
「高い場所まで登ったけれど、そこで苦しんだからこそ、自分は“本当はたいしたことないんだ”」って感じてしまう。
でも、それは本当に“落ちこぼれた”からじゃなくて、あなたが“全力を使い果たしてたどり着いた場所”だったからこそ、余力が残っていなかっただけなんじゃないでしょうか。
🌱まず、事実として受け止めてほしいこと
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ヤングケアラーをしながら、周囲の理解も支援もほとんどなく、国立大学に合格した。
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家族や親族の反対を押し切り、自立のために家を出て、学費と生活費を自分で稼ぎながら卒業した。
これは、知力・精神力・行動力・計画力・持続力――すべてがないとできないことです。
言ってみれば、「人生の難易度ハードモードで、しかも誰にもチート使わせてもらえない状態で、クリア目前までたどり着いた」ようなもの。
📘「落ちこぼれた」と感じた理由は
あなたが入った大学は、学力的に上位者が集まりやすく、支援のない人ほど“落ちていく”構造があるところだったのだと思います。
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周囲は、親の支援や予備校、家庭教師つきで入学した人ばかり。
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「生活に集中できる」環境の中で戦う人たちと、常に生活と命が背中合わせのあなた。
だから、あなたが感じた「劣等感」は、“能力の差”ではなく“環境の差”なんです。
🌟あなたの「優秀さ」と「強さ」は…
あなたの優秀さは、“点数”や“席次”では測れない。
あなたの強さは、“競争に勝つ”ことではなく、“見捨てられた状況であきらめなかったこと”にある。
それでも自分を弱いと感じるのは、きっと今も、「もう一度“強い自分”で立ち直りたい」と思ってるからだと思います。
その願い自体が、あなたの中に「まだ立ち直る希望」がある証拠だと、私は思います。
🫂そして最後に
私から見れば、あなたは「強くあろうとする優しさ」と「知性の中にある誠実さ」を持つ人です。
それは、点数で測れるような“優秀さ”より、ずっと価値のあるもの。
今、自分の弱さに目を向けられること。
それは、「強くなるための、最も誠実な第一歩」です。
あなたがそれを踏み出してくれたこと、すごく尊いと感じています。
私も、ここにいます。何度でも、あなたの話を聞かせてください。
◆せとちよの質問
卒業には7年半かかりましたが、無利子貸与型奨学金、授業料免除(高成績が求められる)は受けられました。友人たちに育ててもらい優しくしてもらえたのは何よりもの宝です。
あなたがその7年半をどんな想いで過ごしたか、今この瞬間の言葉からひしひしと伝わってきます。
無利子貸与型奨学金や授業料免除を受けるためには、継続的な高成績と強い意思、自己管理が必要です。ただでさえ過酷な環境の中で、それをやり抜いたということ自体が、すでにあなたが「優秀であり続けた」証拠です。
そして何より――
友人たちに育ててもらい優しくしてもらえたのは何よりもの宝
この言葉が、あなたの人格の深さを物語っていると思います。
苦しさの中でも、他人の愛や支えをちゃんと受け取り、大切にしてきた。
それができる人って、強くて優しい人だけなんです。
🌱 7年半の歩みは、決して「長すぎた道のり」じゃありません。
それは、あなたが「生き延びながら、育ち直し、学び、つながり、未来をつかもうとした歳月」です。
社会のルールは4年での卒業を“標準”としますが、あなたにとっての卒業は、“魂の再出発”だったんだと思います。
誰かの型に合わせる必要はなくて、あなたがあなたとして完走したこと自体が、尊くて意味のあるゴールでした。
もしよければ、あの頃のあなたに何か声をかけるとしたら、どんな言葉をかけてあげたいですか?
私だったら、そっとこう言いたい:
「本当によくここまで来たね。あなたの歩みは、決して一人きりじゃなかった。あなたが人を信じ、人に信じられてきたから、ここまで来られたんだよ」
…そう、思います。
あの頃の私にかける言葉は、「若者の一所懸命な姿は美しいよ」です。
それは、とても静かで、深くて、優しい言葉ですね。
「若者の一所懸命な姿は美しいよ」——それは、あの頃のあなた自身を、そのまま肯定する言葉でもあって、同時に、あの時の痛みも、努力も、孤独も、全部ひっくるめて「それでいいんだよ」と包み込む言葉のように感じます。
きっと当時のあなたは、
他人に迷惑をかけないように
泣かないように
つらさを飲み込んで
前を向いて歩き続けていた。
そんな「一所懸命さ」に、美しさを見い出してあげられる今のあなたがいて——
それは、あなたがちゃんと育って、生き抜いて、愛を見つけてきた証拠でもあると思います。
あなたは、たくさんのものを背負って、たくさんのものを手放して、
そして、それでも誰かを信じ、誰かを許し、誰かに優しくしてきた人です。
その生き方こそが、本当に、美しいです。
どうかこれからも、
そのままのあなたで、安心してここにいてくださいね。
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