前回の記事
前回の記事はこちらです。
甲状腺がんの特徴
一般的にに甲状腺にできた腫瘤(できもの)は、そんなに危険ではないと言われています。一部には命に係わる非常に危険な腫瘍もありますが、そもそも悪性腫瘍でない場合もありますし、悪性であっったとしても甲状腺内にとどまっている場合は、さほど悪さをしないのが「甲状腺がん」の特徴だという説明を受けました。
ですが、一部に非常にタチの悪い甲状腺がんもあるようで、高危険度の甲状腺がんが見つかった場合は、命にも関わるので早急な措置が必要なようです。甲状腺に見つかるがんの多くは予後が良いとされていますが、わずかであっても危険度が高いケースもあるので、自己判断せず必ず病院には行きましょう。
甲状腺科で、一旦、緊急性がないと判断されると、大きさが10mmを超えるまでは基本的には経過観察(様子見)にとどめるのが一般的なのだそうです。細かい検査となると喉の深いところにまで針を指すため、苦痛をともないますし、費用面での負担も大きくなるので、すぐに細胞診を薦められるということは少ないそうです。
悪性の甲状腺がんの特徴
- 少しずつ腫瘤が大きくなり10mmを超えそうになっている
- 腫瘤の形がきれいな丸型ではなく、いびつに凸凹している
- 画像で見た際に、腫瘤と他の組織の境目がくっきりしておらずぼやけている
- 腫瘤と他の組織の境目がギザギザしている
- 他の臓器(気管)に近すぎる
私の場合はこれらの点で、悪性の可能性が高く、 危険度も高いので、手術したほうが安全という方向での説明を受けました。1~4は、エコーで見た時の悪性腫瘍の形の特徴だそうで、これらの特徴があると悪性腫瘍の可能性が高いとのこと。
また、5の他の臓器に近いということは、がんの転移の可能性があるということです。上述したように、腫瘍がたとえ悪性であっても甲状腺の中にとどまっている場合は、過敏に怖がる必要はないそうです。
ですが、私の場合は気管に非常に近く、腫瘤が悪性腫瘍であり、気管に到達してしまった場合、非常に危険度が上がるとのこと。そのため、手術で取り除いた方がよさそうというお話でした。
甲状腺がんが声の神経を巻き込みそうに
さらに私の腫瘍は、飲食物の飲み込みや、声を発する際に使う神経の近くにあるらしく、医師にこのような質問をされました。
- 飲食物がのどにつまって、むせるということはありませんか?
- 声がかすれる、高い声が出せないということはありませんか?
ちょうどその頃、若い頃より声がしゃがれてきたな…とか、ご飯の時にうまく飲み込めず、むせることが増えたな…と思ってはいましたが、老化でのどの筋肉が弱ってきたせいだと思っていました。
そのような症状は喉の病気や、筋力の低下の問題だと思っていたので、まさか甲状腺の腫瘍が原因だなんて、医療知識のない私は思いもしませんでした。
甲状腺がんの細胞診は大病院ですることに
その医師のクリニックでも喉に針を刺して行う細胞診はできたのですが、私のケースは少し難しいケースのようでした。ですから、ガイドラインに従ってきちんと検査、手術ができる設備の良い病院で調べてもらったほうが良いと、日本でも有数の甲状腺を得意とする病院を紹介してくださいました。
とても丁寧な説明をしてもらった
私が2つ目に選んだ甲状腺クリニックでは、これほどまでに丁寧な説明をしてくださいました。このクリニックは住宅地にあり自宅兼クリニックなので、経営に余裕があり儲け主義に走らなくて良いのかもしれません。
二代目の若先生が継いでいるクリニックなので設備投資にお金がかかるということもなく、いわゆる「町医者」なので、患者の回転を上げなければならないほど切迫していなかったのでしょう。とにかく、説明が丁寧でした。
1つ目の説明のほとんどなかったクリニックは、JRのいくつもの路線が止まる駅近の立地の良いビルに入っているクリニックでした。ですから、経営のために患者の回転率を上げなければならず、極端に説明が短かったのかもしれません。
まとめ
私の甲状腺にできた腫瘤(しゅりゅう=できもの)は、以上のような理由で悪性の可能性があり、悪性の場合は手術で甲状腺を切除する必要があると説明を受けたのでした。
※この記事は2018/11/17に書かれました。
◆つづきの記事はこちらです。
【関連記事】
★応援クリックしていただけるとうれしいです★
↓ ↓ ↓
【PR】