前回の記事
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悪性腫瘍であることが発覚
今日の記事は古い記憶をたどる記事なので、詳細は忘れてしまっていることが多いのですが、ご容赦を。
甲状腺にできた腫瘤(しゅりゅう)、つまり「できもの」が最初に見つかったのが2016年頃。3か月ごとの経過観察をすすめられましたが、諸事情により転院。2番目のクリニックで半年ごとの経過観察を続けました。
そうすると、前回書いたとおり、悪性腫瘍であろう傾向が強いこと、気管や声を出す神経に近いことが理由で、大病院での検査をすすめられました。それが、おそらく2018年頃でした。
エコー(=超音波)穿刺吸引細胞診
大病院に行くと、血液検査、エコー検査、エコー(=超音波)穿刺吸引細胞診などを行いました。
甲状腺「エコー(=超音波)穿刺吸引細胞診」とは、エコーでがんの場所を確認しながら、のどの奥に長い針を刺し、細胞をとってそれを組織検査する検査のことです。
のどの深いところに針を刺すと聞いていたので、麻酔はするのかな?痛いのかな?と恐る恐るでした。ですが普通の注射のような感じで、特に麻酔などはせず、普通に針を刺し、抜くだけのあっという間の検査でした。
私は痛みに強いほうなので、普通の注射くらいのチクっとした感じにしか感じず、特別に痛いという印象はありませんでした。
甲状腺がんは、まれに肺に転移することもあるらしく、その件でX線だったかCTだったかの検査も受けたような気がします。
そして、2週間後の検査結果の説明の際に、私は悪性腫瘍である「乳頭がん」であることが判明したのです。
10人に一人が甲状腺がん
甲状腺がんというのは10人に1人と、かなり多くの人が罹患するらしく、別の病気でお亡くなりになった人の甲状腺を解剖してみると、甲状腺がんがあった、なんてことはざらだそうです。
甲状腺がんはそれくらい進行が遅く、すぐに命を落とすような危険ながんは少ないのだそうです。10人に1人が罹患していても一生甲状腺がんに気づかないまま、別の病気でお亡くなりになる方も多いとのこと。
それくらい、一部を除いては安全ながんなのだそうです。低危険度乳頭がんの10年生存率は95~99%以上であり、危険度の低い乳頭がんで死ぬ人はほとんどいないのだそうです。そして、私はその低危険度乳頭がんだったのです。悪性腫瘍なのに低危険度という内容が、あまり意味がのみこめませんでしたが、「まあ、安全で死ぬことはないってことかな?」と一安心しました。
私は、がんのある場所が悪かったために摘出手術を行うことになりましたが、甲状腺がんは無症状であるため、3㎝くらいになるまで気づかない人も多いそうです。
そして、腫瘍の大きさが3㎝くらいになってくると、のどに丸いこぶが飛び出てくるので、審美的な意味で腫瘍を気にしはじめ、手術での摘出を決める人もいるそうです。
甲状腺がんには5種類のがんがあり、そのうちの90%の人が乳頭がんだそうです。ただし、何度も書きますが、高危険度の甲状腺がんもあるので、自己判断は絶対にせず、かならず病院には行ってください。
命より声を守るための手術
私の甲状腺がんも場所が悪くなければ、もう少し経過観察だったのかもしれません。ですが私の場合は、以下の理由で早急な手術が必要とされました。
- がんが徐々に大きくなっていること。
- がんが気管に近く、気管に浸潤してしまうと危険になってしまうこと。
- がんが、声を出す神経に近く、その神経を巻き込むと、将来的に発声に問題がでること。
気管に浸潤する前に、声の神経を巻き込む前に、手術をしたほうが、より安全ということで、私は手術の予約を入れることになるのでした。
ですが、私のがんは危険度が低かったため、手術の予約は7~8カ月待ちくらいだったと思います。さらに諸事情により8カ月ほど遅れて、やっと手術することになりました。
- 2016年に腫瘤(しゅりゅう)発覚
- 2018年に悪性腫瘍(乳頭がん)であることが判明
- 2020年3月に摘出手術
というのが、私の甲状腺がんの手術に至るまでの経緯です。
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