ニトリ社長の売れる商品開発の考え方
テレビで見たのだったか、何かで読んだのだったか忘れてしまいましたが、一代で「ニトリ」を急成長させた似鳥社長が面白いことを言っていました。
「大ヒットしている商品ほど、もっと商品開発をして、品質を改良していかなきゃいけない。」
というのが、ニトリ社長の商品開発の方針なのだそう。
普通に考えれば、大ヒットしている商品は便利で品質がよくて、コスパも良いから売れているわけで、それを変えてしまったら、逆に売れなくなる恐れがあり、おいそれと変えたりできなさそうなものです。
ですが、ニトリ社長の考えでは、
「 大ヒットした商品は、すぐにほかの会社に真似されてしまいます。だから、そのままにしておいたら他の会社と商品が競合してしまい、売れなくなってしまいます。
だからこそ、売れている商品ほど商品開発に力を入れて、どんどん改良していかないといけないんです。」
とのこと。
やはり、優秀な経営者というのは、一歩先を考えて動いているんだなと感心したのを覚えています。
主婦にとってはモデルチェンジは死活問題
この方針は、企業の経営を安定させ、業績を伸ばすにはすばらしい方針だと思います。
ですが、一介の主婦にとって、商品のモデルチェンジは死活問題。しばらく前に、「ジップロックコンテナ」という一種のタッパーが全面モデルチェンジしてしまいました。
前の形が気に入っていたので、モデルチェンジしたことはとてもショックでした。
タッパーの容積に合わせて料理を作っている
我が家では、私にいくつか持病があるため、料理を作れない時のために大量に料理を作り置きしてタッパーに詰めて冷蔵庫に入れておく習慣があります。
我が家では、前のモデルのタッパーに合わせた分量で料理を作っていたので、新しいタッパーでは、容積が全く合わなくなってしまいました。
「帯に短し、たすきに長し」で、ちょうどよい収まり具合で料理が入らないと、どうしても大きめのタッパーに料理を入れることになり、冷蔵庫が大きめのタッパーで圧迫されることになってしまうのです。
ですから、若干、料理レシピの量を調整しなければいけなくなり、少々、面倒でした。
タッパーの形が変わると収納かごも買い替え
我が家では、鍋やタッパーはこのようにラック、かご、ケースなどに入れて、効率良く収納するようにしています。
ですが、中に入れる物がモデルチェンジしてしまうと、収納かごの大きさも変えなければいけなくなってしまいます。ですが、中に入れるものにぴったりサイズな収納かごを探すのって、意外と大変なのですよ(-_-;)
現在、ネットでは、このようなぴったりサイズの収納のことを、「シンデレラ・フィット」と呼び、話題になっているくらい、世の中の主婦は家財をきれいに収納したいのです。おそらく、シンデレラの靴のようにぴったりしたサイズの収納ということなのでしょう。
確かにぴったりサイズの収納は、デッドスペースなくキッチンを有効に使えますし、取り出しやすく、収めやすい収納になりやすいため、主婦なら誰しもが目指したい目標でしょう。
人間の「形をそろえたい欲」に背く
ネットで収納の画像を探すと、同じようなケースを何個も並べて、テプラで作ったシールで分類している収納などが多く見られます。これは人間全般がそうなのか、日本人がそうなのか分かりませんが、収納ケースが美しくそろっているのって、何の理由も理屈もなく、ただただ気分がいいんですよね( *´艸`)
これは全くの感情の話なので、無意味と言えば無意味な話なのですが、キッチンの戸棚を開けて、食器やタッパーが美しくそろっているのは、人間の「形をそろえたい欲」を満たしてくれるのではないかと、個人的には思っています。
それなのに、少しずつ買いそろえていた商品が急にモデルチェンジしたり、何度もモデルチェンジしてしまったら、また買いなおしになって不経済になってしまうのです。
「そんなの、そろわなくたっていいじゃない?」というマインドなら問題ない話なのですが、私はけっこう「形をそろえたい欲」が強いほうなのかもしれません。
まとめ
100均、ニトリ、IKEAのお手頃価格の家財はとても便利で、商品開発をしていただけると、なおさら便利になります。ですが、それまでのモデルを急に廃盤されたり、モデルチェンジされたりすると、主婦は複雑な気持ちになるのです。
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