クスコカフェとは
2000年前後、広島にはたくさんの日系ペルー人、ブラジル人が移住、出稼ぎに来ていました。その流れを汲んで、1999年、薬研堀の雑居ビルの2階に「エルバルコ」というラテンバーがオープンしました。間もなくして、その階上3階に「マンボス」という南米で有名な音楽・ダンスであるサルサを踊ることのできる、サルサバーがオープンしました。その「エル バルコ」を経営していたオーナーが南米文化のお店として展開させたのが「クスコカフェ」です。
2000年当時は、土日の夜になると郊外の工場勤務、または市内の水商場で働くの日系南米人が、エルバルコに集まって飲んで、踊ってと楽しんでいたものです。ですが、日本経済の陰りとともに、日系人の多くが母国に帰り、「エルバルコ」も諸事情により閉店し、現在は「エルバルコグループ」の中で、「クスコカフェ」のみが残っています。
「エル バルコ」グループのオーナーの日本人男性とは顔見知りでしたが、「クスコカフェ」の現在のオーナーがどなたかなのかは不明です。
クスコカフェの外観
クスコカフェの外観は、反対側の通りから見ると、このような感じです。
お店の前の歩道を歩いていると、このような店構えが見えてきます。
クスコカフェの店内
クスコカフェの入り口の扉を開けると、このようなウッディな内装が目に飛び込んできます。
入口入って右側は、このような感じです。
無骨なようで、クッションのある椅子でお尻が痛くならないような配慮もしてあり、異国情緒漂う中にも、日本的な心遣いも感じられます。
入口入って左側は少し区切られており、プライベートな空間になっているように見えました。ですが、ガラス張りで外から丸見えなので、それほどプライベートとも言えないかもしれませんね。
広島には、野球球団やサッカーチームがあるため、スポーツ選手の有名人などが訪れたのかもしれません。有名人のサインが複数飾ってあるコーナーもありました。
クスコカフェのメニュー
クスコカフェのメニューは、あまりにも種類が多いのでここで網羅することはできません。可能な限り、種類を列挙すると以下の通りです。
ブリティシュメニュー(フィッシュアンドチップスなど)
アメリカンメニュー(アメリカンハンバーガーなど)
イタリアンメニュー(ピザ・パスタなど)
スペイン料理(パエリアなど)
メキシカンメニュー(タコス、ケサディージャ・ナチョスなど)
ブラジル料理(フェジョアーダなど)
ペルー料理
など、様々な国の方々のためのメニューが用意されています。もともとはペルー料理メニューが多かったのですが、日本が不景気になって、日系ペルー人が帰国したと同時に、メニュー編成も変更されたと考えられます。
クスコカフェのペルー料理
そんな中、現在でもクスコカフェで提供されているペルー料理の一部を列挙しておきます。
- ロモサルタード(牛肉・トマト・ポテトの炒めもの)
- チキン・サルタード(チキン・トマト・ポテトの炒めもの)
- アヒ・デ・ガジーナ(チキンのスパイシーイエロークリームソース)
- 牛ハツ焼き(牛ハツ肉をペルー風スパイスで焼いたペルー名物)
- 牛肉のペルー風煮込み
- 豆の煮込みと牛肉のペルー風煮込み
- セビーチェ(魚介類のレモン和え)
私は「アヒ・デ・ガジーナ」を注文しました。私は、ちょうど2000年頃に、エルバルコを中心としたラティーノコミュニティと親しくしており、広島のラティーノ居住区に遊びに行ったりしていました。その時に知ったのが「アヒ・アマリージョ」という独特の香りのするスパイシー調味料です。
「アヒ・アマリージョ」は、英語圏では「イエローホットペッパーペースト」とも呼ばれる、辛いソースです。
アヒ・デ・ガジーナ
その黄色いソースを使った「アヒ・デ・ガジーナ」を注文してみました。
ゴロゴロと入っている鶏肉や、
ジャガイモを塊で食べていたのですが、「もしかして、これって、韓国風に全部混ぜて食べるの?」という気がしてきて、
横に添えてあったピラミッド型の白ご飯をソースに入れて、混ぜてみました。この食べ方が正解なのかどうかは分かりませんが、この食べ方もとても美味しかったです。
「アヒ アマリージョ」の味や香りは、日本人にはあまりもなじみがなさすぎて、説明するのがとても難しいので、ぜひ、ペルー料理店に足を運んでみてください。
レモンケーキ
クスコカフェで待ち合わせをしていた友達は、レモンケーキを注文しました。クスコカフェでは、デザートを含む全ての料理が一から手作りなので、このレモンケーキも手作りだと思います。
あとは、締めにコーヒーをいただいて、友達と談笑して帰りました。
まとめ
2000年前後に、日系ペルー人、日系ブラジル人でにぎわっていた「エル バルコ」グループですが、現在は「クスコカフェ」を残すのみとなっています。ですが、元々、広島、沖縄から日系移民が多数南米に渡ったという説もあり、米文化が南米に持ち込まれ、日本食文化と、南米文化が融合して、今の南米料理の流れに至ったのではないかとも思っています。
広島で、唯一のペルー料理店、あなたも一度は足を運んでみる価値のあるお店だと思います。
クスコカフェのお店情報
【店名】クスコカフェ(Cusco Cafe)
【ジャンル】ペルー料理専門店・カフェ
【予約可否 】予約可(団体や貸切の方は事前にご予約下さい)
【電話番号】050-5592-1352(082-502-7366)
【住所】広島県広島市中区八丁堀5-23 小川ビル1F
【交通手段】広電八丁堀駅より徒歩5分
【営業時間】
【月・火・水・木・金】
10:00 - 00:00(L.O. 23:30)
【土・日・祝日】
11:00 - 00:00(L.O. 23:30)
【定休日】不定休
【予算】ランチ¥1000~ ディナー¥3000~
【支払い方法】現金・カード可・QRコード決済可(PayPay)・電子マネー不可
【サービス料・チャージ】無
クスコカフェの席・設備
【総席数】90席
【個室】無
【貸し切り】可
【禁煙・喫煙】分煙
【駐車場】無(近隣に有料パーキング有)
クスコカフェの外観・内装・雰囲気・空間
お洒落な、ウッディな、落ち着いた、庶民的な、入りやすい
クスコカフェのメニュー
ピザ・パスタ・ハンバーガー・メキシカン・スペイン料理・ブラジル料理・ペルー料理
クスコカフェの特徴・関連情報
【利用場面】ランチ(一人ランチ、1人ランチ)、デート、飲み会、食事会、昼ご飯 夜ご飯、1人飲み(一人飲み)
【帯同者】ひとり(一人、1人)、友人、知人、カップル、夫婦、家族(子供連れ)
【子供連】可
【サービス】フルサービス
【開店年月日 】
【備考】外国人の店員が少人数で回しているため、忙しそうな時間帯は積極的に声をかけないと、気づいてもらえない場合があります。
クスコカフェまでのアクセス
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