せとちよグルメ旅

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【広島】創業84年ポワブリエール舟入本店・社長はフランス人マダム・フランス菓子の老舗(POIVRIERE)

ポワブリエールとは

1990年前後まで、広島大学が広島市中区千田町にあり、ポワブリエール房州は隣町の鷹野橋にあり、広大生の憩いの場となっていました。私も足繫く通う人間の一人でした。当時は、「奥さんがフランス人で、本格的なフランス菓子が食べられるお店」として有名でした。一部の広島大学の学生にとっては、思い出のお店である鷹野橋のポワブリエール房州がなくなったのは大きなニュースとなりました。

やはり、「ポワブリエール房州」のその存在は多くの方々に愛されたようで、広島のローカルテレビでは「ポワブリエール房州」がなくなることが特集され、店主家族が出演するということも起こりました。

また、奥様がフランス人ということもあり、日本人向けにアレンジせず、例えお客さんが多くならなくても、フランス菓子そのままのレシピ・技法を使い、フランスの味に忠実なお菓子作りに昔からこだわっています。

ポワブリエールの歴史

1935年

鷹野橋の街角に小さなパン屋が店を開きました。店の奥には喫茶もあり、大学生、女学生さんで一日中にぎわいました。やがて戦争がはじまり、広島は火の海になりその店も焼け落ちました。

1946年

焼け跡に再び、お菓子と喫茶の店が建ちました。「房州」と云ったその店は、フランス菓子の「ポワブリエール」と名を変え、フランス菓子の専門店として、舟入南町に本店ができました。創業当時の房州は、お菓子と喫茶の店でした。焼け跡になったパン屋の跡地に、お菓子と喫茶を提供する店として再び房州が出店しました。

1973年

フランス菓子・ポワブリエールの誕生。店主がフランス人女性と結婚したこともあり、お菓子と喫茶の店の房州は、「フランス菓子 ポワブリエール」となりました。 このころには、本場フランスのハムや鶏肉、チーズ、野菜などを包み込んだ軽食としてのガレットをメインンとしたメニューで料理の提供も始め、 特に本格的なスープは、当時の広島では珍しく、評判を呼びました。

1975年

十日市に支店を開店。鷹野橋で人気となったことを受けて、この年、同じ市内の十日市に支店を開店しました。この店も、いつも多くのお客様でにぎわいました。

1978年

中町に支店を出店。広島市中区中町の鹿島建設ビル1階に出店をしました。この年から広島最大の祭りである「フラワーフェスティバル」が始まり、このお祭りではケーキコンクールなどもあり、とてもにぎわいました。

1990年

現在の舟入南に本店を開業。この年に十日市の支店が現在の舟入南に移転し、この舟入南の店舗が「フランス菓子 ポワブリエール」の本店となりました。
この本店で、ダークブラウンを基調としたクラシカルなフランスの雰囲気をイメージしています。店内のテーブルや椅子、家具は、原料の木材にこだわりながらもシンプルなデザインで、落ち着くことができる空間を演出しています。

2003年

胡町支店を開店。広島市中区胡町の三越横に、胡町店(JoJo)を開店し、10年間営業し閉店しました。水商売が盛んで有名な「流川(ながれかわ)」の近くであったため、高級菓子の手土産として重宝されました。

現在

現在は鷹野橋店が鷹野橋店が建物の老朽化のため解体され、舟入本店のみの営業となっています。代表は市原ジョスリーヌというフランス人女性で、シェフは市原董永氏で、家族経営となっています。

ポワブリエールの外観

広電(路面電車)の「舟入南」で下車し、歩いて向かうと、このような外観が遠くに見えてきます。

最後の一店舗、舟入本店はこのような外観です。

店舗を正面からみるとこのような感じです。

ポワブリエールの店内

ポワブリエールの店内に入るとすぐ右側には生ケーキ陳列してあります。左側には焼き菓子がたくさんの種類陳列されています。

喫茶部門は、まるでフランスの古いサロンカフェに来たような雰囲気です。

このような、レトロでおしゃれな佇まいです。

ところどころに飾られている絵(ポスター?)は、鷹野橋店にも飾られていました。

お店のあちらこちらに飾ってあります。

ポワブリエールのメニュー

食事

  • フレンチトースト
  • キッシュ
  • クロックムッシュ
  • セバサンド(フランス・ニースの南仏名物サンドイッチ)
  • デザートセット(ワンプレートお任せケーキセット+飲み物)
  • マダムセット(パン+ワンプレートお任せケーキセット+飲み物)

飲み物

  • コーヒー・カフェオレ
  • 紅茶(アールグレイ・セイロン・オリジナルブレンド紅茶)
  • オリジナルブレンドハーブティー各種
  • ルイボスティー
  • オレンジジュース
  • ジンジャエール
  • ミルク

ポワブリエールのクロックムッシュ実食

私はクロックムッシュのハーフとパンのセットをいただきました。35年前、私が学生時代に食べていたポワブリエールのクロックムッシュとは、形状も味も違いましたが、これはこれで美味しかったです。

ナイフで切ると、断面にチーズとハムがみっちり詰まっているのが分かります。

ポワブリエールの生ケーキ(プティガトー)実食

エカイユ(Ecaille)580円

プラリネとショコラのクリームの二種類の生地を組み合わせた、カリッとしたクルミのキャラメリゼ入りのプティガトー。このケーキは35年前から販売されており、味も変わっていませんでした。

ミュゲ(Muguet)600円

すずらんのケーキ。ピスタチオのクリームオブールとフランボワーズのコンフィチュールの二層のケーキ。

Fete du Muguet(すずらんの日)

フランスでは5月1日に、家族や友人、恋人など大切な人にすずらんを送る習慣があります。すずらんの花言葉は「幸せの再来」。すずらんを贈られた人には幸せが訪れると言われています。

まとめ

学生、私達の時代は主に広大生の憩いの場だったポワブリエール房州。なくなったのは残念ですが、舟入地域で現役で、同じ味がに脈々と続いているのを見て、少し安心しました。

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