- 居酒屋「おそ松」とは
- 居酒屋おそ松の当時のおやじさん
- 居酒屋おそ松の座敷の飲み会
- 広島大学移転に伴う「おそ松」の決断
- 「おそ松」2019年に鷹野橋商店街に移転
- おそ松のメニュー
- 帰り際に「おにいちゃん」とお話
- まとめ
- おそ松のお店情報
居酒屋「おそ松」とは
居酒屋「おそ松」とは広島大学の総合科学、文学、経済・法学・理学部が千田町の森戸キャンパスにあった頃、正門の右横に建っていた一戸建ての居酒屋です。
1階は普通の居酒屋で、2階が30~40人は収容できる座敷の大広間となっており、広島大学のサークルの飲み会の会場として2階の座敷が頻繁に利用されていました。
おそ松は、当時、店主ご夫婦と長男、次男の4人でお店を回しており、私達のサークルでは「おやじさんorおとうちゃん」「おかあちゃんorおかあさん」「長男=おにいちゃん」「次男=弟くん」と呼んでいました。
おそ松の1階の居酒屋スペースにはテレビが置いてあり、おそ松店主ファミリー一同がカープファンで、野球が盛り上がると家族一同でテレビに見入ってしまい、料理が止まるという、お笑い沙汰がいまだに思い出に残っています。
口をあんぐり開けて、テレビに見入って、点を取られたら「ああああああ!」と叫んでいたりで、1階の居酒屋に座っている時も野球中継が盛り上がると、友達と「これは、しばらく料理は出てこんね(笑)」といった温かいお店でした。
居酒屋おそ松の当時のおやじさん
私の広大時代の先輩が、おそ松のおやじさんの草野球チームに入っており、おそ松のおやじさんと懇意にしていました。ですから、大学祭の広告取得合戦でも、一番大学から近い「おそ松」は「広告を出していただけませんか?」のお声がけが多数ある中、貫禄のあるおやじさんが手で、「しっしっ」という感じで追い払うのに対して、私の先輩が頼むと即答で広告費を出してくれるくらい仲良しでした。
「おそ松」のおやじさんは、若い頃フレンチのシェフだったという噂もあり、何を食べても美味しいため、広大生や、比較的近くにあった広島電鉄本社の社員さんや、ご近所さんたちに人気だったと言われています。
居酒屋おそ松の座敷の飲み会
私が出入りしていたサークルも、頻繁に「おそ松」の2階の座敷で飲み会を開いていました。当時、高校生だった「おにいちゃん」が1階でできた料理やチューハイなどを2階まで運んできてくれたり、ビールに至っては瓶ビールをケースで2階まで抱えて運んできてくれていまいた。
学生サークルなんていうものはろくなことをしないので、「おにーちゃーん!ごめん!グラスが割れて、柱に突き刺さっちゃった(笑笑笑)」などと、大爆笑していたのを覚えています。今となっては、お店には大迷惑ですよね。当時は、飲んで暴れるのが当たり前のおおらかな時代でした。
広島大学移転に伴う「おそ松」の決断
広島大学が東広島に移転する際、東広島についていく決断をしたお店も多い中、「おそ松」のおやじさんは「うちは飯屋じゃない、居酒屋じゃ!」といって、移転についていくことを頑なに拒んだという噂を耳にしました。
「おそ松」2019年に鷹野橋商店街に移転
広島を離れて15年の私が、15年ぶり鷹野橋に移転した「おそ松」に訪れてみました。
店内に入ると、以前のおそ松からは想像もつかないくらいおしゃれな内装となっていました。
以前の「おそ松」は古き良き居酒屋の雰囲気だったのですが、新店舗はコロナの影響もあってか、席と席の間隔が広く上品な内装となっていました。
相変わらず座敷席もあるものの、地べたに座るスタイルではなく、椅子とテーブルの席となっていました。そして、やはりコロナ下の影響か、席と席が非常に離れていました。
おそ松のメニュー
おそ松のメニューは、私が学生時代の頃とほとんど変わっていませんでした。「おにいちゃん=長男」が高校時代から、お父ちゃん(おやじさん)に教わりながら調理場で焼き物などを習っていたため、お父ちゃんの味を忠実に引き継いでいるものと思われました。
まずは、突き出しのほうれん草のお浸し。茹ですぎず、固すぎず、おやじさんの料理絵のこだわりを「おにいちゃん=長男」が引き継いでいることが感じられました。
おそ松といえば、おいしいお刺身と焼き物、揚げ物が醍醐味。そこで刺身の盛り合わせ(少)をいただきました。やはり、おやじさんのこだわり通り、新鮮で歯ごたえのある美味しいお刺身が出てきました。
広島大学が移転してから、単身者のためにサラダ、ラーメン、スパゲティなどを始めたと聞いていたので、おそ松特性サラダを注文してみました。すると山盛りのサラダが提供されました。
うん、これだけの量の野菜があれば栄養満点ですね。謎のピンク色のドレッシングも甘じょっぱくてとてもおいしかったです。
おにいちゃん(=当時高校生の長男)が、おやじさんの焼き物の技術を忠実に受け継いでいて、焼き鳥も程よい焼き加減で、おやじさんの焼き物を彷彿とさせました。
広島の居酒屋と言えば「こいわし」。広島の「こいわし」とはカタクチイワシの成魚のことです。カタクチイワシは、主にしらすや煮干しとして成魚になる前に食べられがちですが、広島ではカタクチイワシの成魚を「こいわし」と呼び、刺身にしたり、天ぷらにして食べる文化が盛んです。
関東圏の居酒屋では、こいわし天や、こいわし刺身は食べられないので、ここぞとばかりに、こいわし天を頼んでみました。外側の衣はカリカリ、なかのこいわしの身はふわふわで、やはりここでも「おやじさん」の腕前を思い出してしまいました。
広島大学が東広島に移転してからは、それまではメニューになかった、餃子やラーメン、スパゲティなどが、広島電鉄を中心とした独身男性層のために提供されるようになったようです。そのなごりか、手作り餃子がメニューにあったので注文してみました。
料理に強いこだわりとプライドを持ったおやじさんの息子さんだけあって、本当においしい餃子でした。
女性二人で飲みに行ったので量は食べられませんでしたが、35年前のおやじさんの味を忠実に受け継いでいて、とても嬉しかったです。
帰り際に「おにいちゃん」とお話
清算の際に、当時高校生だった店主と昔話に花が咲きました。「〇〇サークルで良くお世話になっていたものですが覚えていますか?」とおにいちゃん(店主)に話かけると、「ああ、○○さんと同じサークルのおねえさんですね!」と覚えてくれていました。
お兄ちゃんが言うには「あの頃、私は高校生で、大学生(広大生)はお酒を飲むからものすごいお兄さんお姉さんに見えていましたけど、よく考えたら3つくらいしか違わなかったんですよね。私ももう50代ですから…」という話になりました。
「あらぁ。おにいちゃん、もう50代なの~?時が経つのは早いねー。」などと、お話をしていました。「ご両親と、弟さんは?」と聞くと、「母は元気で、弟は全く別の仕事をしてます。」とのことでした。ということは、お父さんはお亡くなりなったということだと想像しました。
まとめ
寡黙で少しコワモテだった「おやじさん」ですが、大学生が2階でどんなに暴れても、温かく見守ってくれていました。広島大学が移転した後は単身者向けのご飯メニューを提供したりと、節々に思いやりを感じる行動をとってくれていました。
代替わりしたあとも、お兄ちゃん(長男)が、高いコミュニケーション能力で、私のように何十年ぶりかに「おそ松」をなつかしんで訪れるお客の思い出話に付き合ってくれます。
味も、高校生からお兄ちゃん(長男)が調理場に立って、お父ちゃんに厳しく指導されていたため、全く変わっておらず、なつかしさを噛みしめていました。
おそ松のお店情報
【店名】居酒屋 おそ松
【ジャンル】居酒屋
【予約可否 】可
【電話番号】082-541-2107
【住所】広島県広島市中区大手町5-5-7
【交通手段】広島電鉄 鷹野橋電停下車 徒歩3分
【営業時間】月・木・金・土・日 17:00 - 23:00
【定休日】火・水
【予算】¥2000~
【支払い方法】現金のみ
【サービス料・チャージ】付き出し代金
おそ松の席・設備
【総席数】30席
【個室】無
【貸し切り】可
【禁煙・喫煙】全席禁煙
【駐車場】無
おそ松の外観・内装・雰囲気・空間
落ち着いた、庶民的な、なつかしい、入りやすい、カウンター席あり
おそ松のメニュー
刺身、焼き物、煮物、天ぷら、サラダなど
おそ松の特徴・関連情報
【利用場面】飲み会、食事会、昼ご飯 夜ご飯、1人飲み(一人飲み)
【帯同者】ひとり(一人、1人)、友人、知人、カップル、夫婦、家族
【サービス】フルサービス
【移転年月日 】2019年7月22日
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