この記事は2017/03/16に書かれたものの再公開です。
- 髪の毛が抜け始めたのが始まりだった
- 過度のダイエットの影響も?
- 精神科で甲状腺を調べることをすすめられる
- 甲状腺機能の低下に思い当たるふしが
- 甲状腺機能に問題がある場合の症状
- さらに甲状腺の腫瘤(しゅりゅう)も見つかる
- セロクエル(クエチアピン)が甲状腺に影響?
- 甲状腺の病気は他の病気と誤解されることも
- その後
髪の毛が抜け始めたのが始まりだった
今思えば、35歳くらいから急に髪の毛が大量に抜け始めましたことが、そのサインの始まりだったように思います。それまで剛毛で量も多かった髪の毛が急に老人のように薄くなり、さらには細くなってしまったのです。美容院で「老化のせいですかね?」と聞いたところ、「んー、でも老化にしてはちょっと早いかなー。」と言われました。
その頃の私は、1人暮らしだったので、ひどいうつ状態の時は食材を長期間買いに行けず、体重が極端に減ったりもしていました。衰弱してしまって血圧が上が50、下が30といったような状態でした。
ですから、精神薬のほかにも昇圧剤などの体の機能を調整する薬を飲まなければならず、1日3回とも、10錠以上の薬を飲まなければならい状態でした。
天涯孤独の人生に嫌気がさして、大量服薬を繰り返していたこともあって、倒れてしまうこともしばしば。衰弱や、大量服薬で、しょっちゅう気を失ったりしていたので、髪の毛が抜けたりする症状も、そういった症状の一環だと、あまり気にしてはいませんでした。
過度のダイエットの影響も?
私は、そう状態の時は過食し極端に太り、うつ状態にの時は食べられず極端に痩せるという生活を繰り返していました。
うつに転じなくても、過食で肥満になった時には、断食やほとんど食べない過激なダイエットで、1週間で7キロ体重を落としたり、3ヶ月で20キロ体重を落とすというような愚行を行っていました。その時には、総じて、体調が悪くなり、髪の毛が大量に抜けていました。今となっては、あのような無茶をしたから甲状腺を摘出する羽目になったのかもしれないと、後悔の気持ちしかありません。
精神科で甲状腺を調べることをすすめられる
私は、毎年、冬になると何ヶ月も寝込んでしまいます。体がだるくて、どうにもこうにも動かないのです。その当時、私の精神科の担当医は病院の都合で変更になっていました。ですから新しい担当医が付いたわけです。
私は冬に寝込むことや、普段の倦怠感などの様々な身体的な問題を精神科の新しい担当医に話しました。そして、体温や血圧が低いことも伝えました。
すると、新しい担当医は私に「甲状腺機能に問題があるかもしれないので、検査してみましょう。」と、伝えました。
そして血液検査をした結果、甲状腺機能の値が少しだけ低いことが分かりました。少し低いだけなので、1ヶ月に1度検査をして低い値が続くようなら、甲状腺機能を高める薬を飲みましょうという話におさまりました。
甲状腺機能の低下に思い当たるふしが
インターネットで調べてみると、 甲状腺機能が低いと「精神機能が低下し、眠気、記憶障害、抑うつ、無気力になる。」とのこと。このことを、新しい担当医に話すと、
「甲状腺機能が低いからうつになるというのもあるけど、うつ病の人の血液を調べてみると、総じて甲状腺の値に問題があるので、因果関係というよりも、相関関係があるのではないかと思う。」
とのことでした。
甲状腺機能に問題がある場合の症状
そのように言われて、甲状腺機能低下症について調べてみると、思い当たるふしが数々ありました。
- 体毛が抜ける。私の場合、頭髪が老人のように薄くなりました。
- (皮膚が乾燥して)体がかゆくなる。
- 寒がりになる。
- やる気がなくなる。
- すぐに眠くなる。
- 記憶力の低下。
- 女性が罹患することが多い。(男女比1対10以上)
など、思い当たるふししかなかったのです。
さらに甲状腺の腫瘤(しゅりゅう)も見つかる
精神科にかかっているにも関わらず、私の体調があまりにも悪いままなので、夫の勧めで「甲状腺の専門医」を受診することにしました。
甲状腺の専門医でエコー(超音波)検査をすると、甲状腺が少し大きい(腫れている)ということと、大きさ3ミリと8ミリの腫瘤(しゅりゅう)があることが分かりました。
どうして腫瘍(しゅよう)ではなく、腫瘤(しゅりゅう)と呼ぶのかというと、のどに長い針を刺す精密検査をしないと、腫瘍(しゅよう=がん)かどうかは分からないからです。エコー(超音波)検査では、甲状腺になんだか分からない塊、つまり腫瘤(しゅりゅう)があるというところまでしか分からないのです。
甲状腺の腫瘍はたとえ悪性であっても、安全であることが多いらしく、「腫瘤は10mm未満は経過観察です。」と言われ、3ヶ月後に再検査に来るよう言われました。
セロクエル(クエチアピン)が甲状腺に影響?
私は病院にかかる時は必ず「お薬手帳(服薬履歴のシールを張ったもの)」を持参して医師に見せるのですが、甲状腺の専門医にお薬手帳を見せたところ、「セロクエル」が甲状腺機能の低下に何らかの関与があるかもしれないとのこと。
それを担当の精神科医に伝えたところ、セロクエルを減薬することになりました。まだ、減薬後に甲状腺の数値を検査していないので、減薬したことで甲状腺機能にどのような影響がでるのか分かっていませんが、セロクエルと甲状腺には何らかの関係があるかもしれないということで、参考までに書いておきます。
甲状腺の病気は他の病気と誤解されることも
甲状腺ホルモンは代謝に関係するホルモンらしく、内臓や脳の働きに影響しているため、症状によっては腎臓、肝臓、心臓の病気や、(産後)うつ病、更年期障害、認知症と誤解されることもあるそうです。
ですから、うつ病で回復がみられない場合、甲状腺機能の検査をしてみるのもよいかもしれません。精神科でも大きな精神病院なら、甲状腺の数値の血液検査もできるところがあるので、担当医に一声かけてみるのもよいでしょう。
その後
この記事自体は2017/03/16に書かれたのですが、この時点で1回目の甲状腺専門医の訪問を終えているので、一番最初に甲状腺の腫瘍が見つかったのは2016年のことだったのかもしれません。
諸事情により病院を変え、別の甲状腺の専門医で詳しく診てもらった結果、「橋本病」が疑われましたが、そのお話はまた次の記事で。
◆続きの記事はこちら
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