- タイ料理店デュシットが再開発のため閉店
- タイ料理店ドュシットの外観
- タイ料理店ドュシットの店内
- タイ料理店ドュシットのメニュー
- タイ料理の素材名
- タイ料理の調理法の名称
- 素材名と調理法を合わせると料理名になる
- タイ料理店勤務経験のある筆者推薦のお店
- デュシット(DUSIT)のお店情報
タイ料理店デュシットが再開発のため閉店
浦和伊勢丹、浦和コルソの南側区域の建物が再開発のため、全て立ち退きになりました。その地域の雑居ビルには数々の有名料理店が出店しており、移転して営業を再開するという噂のお店もあれば、その後の所在が不明の料理店もあります。
浦和の中では、一番美味しかったタイ料理店「デュシット(DUSIT)」も、再開発後の所在が不明な店舗の一つです。これほど美味しいタイ料理を出すお店はなかなかないので、別の場所で再出店していただきたいものですが、再出店の情報は未だに見つけることはできません。
タイ料理店ドュシットの外観
店構えはこんな感じで、浦和駅前の裏道を少し入ったところの雑居ビルの3階に、お店を構えていらっしゃいました。
右上のほうをよくみると、木彫の屋根飾りリがあって、これが非常にエスニックなテイストで、神秘的な雰囲気を出していました。手前の灯籠には本物の火がつけあって、メラメラと炎が燃えているのも、食欲をそそりました。
タイ料理店ドュシットの店内
カウンター席はこんな感じで、南国情緒があふれていました。
テーブル席は、東南アジアのリゾート地のレストランのようなイメージでした。
タイ料理店ドュシットのメニュー
まず、私たちが注文したお料理は「パネン」というカレーに似たお料理。実はこれはカレーではなく炒め物。スパイスの効いたスープのようなものです。ごはんと一緒に食べたりもしますが、ゲーンキョーワン(グリーンカレー)のように辛くはない、ココナッツミルクの甘みと香りのきいた炒め物です。
アップにするとよく分かりますが、中央、東南アジアで使われる「ふくろ茸」というきのこが入っています。日本のタイ料理店でこのフクロタケを使っているお店は少ないので、デュシットでパネンを食べる時は本場っぽい味に嬉しくなってしまいました。
パネンは、たしか普通のタイ米と一緒に食べるのが一般的だったと思います。ですが、私は「カオニョウ」というもち米を蒸したものと一緒に食べるのが好きなので、カオニョウを頼んで、パネンにひたして食べました。カオニョウは手で握って丸めて、カレーにつけて食べるものだと、下記のタイ人シェフが、お手本を見せながら教えてくれたのがなつかしい思い出です。
ちなみに、カオニョウは、この様な「かご」に入って出て来るのが一般的です。
次に出てきたのが、「パッタイ」。中細のビーフンをあまからで、ちょっと酸っぱく炒めたものです。干しエビともやしが入っており、砕いたピーナッツで香ばしいアクセントがつけられた麺料理です。
このパッタイは「クエティオ」と呼ばれる米麺を茹でて炒めた料理のことを指します。クエティオには麺の太さが何種類かあり、この麺は「センレック」と呼ばれる中細麺です。
アップにしてみると、てっぺんにピーナッツの砕いたものが乗っているのがお分かりでしょうか?個人的には太麺の「センヤイ」の方が好きなのですが、このお店には「センヤイ」のパッタイはありませんでした。残念。
そして、最後に出てきたのが「ガイサテー」。ピーナッツベースのタレで焼いた、焼き鳥と考えていただければ想像がつきやすいと思います。
タイ料理の素材名
ちなみに、タイ料理の料理名は意外とシンプルで、以下のような組み合わせになっています。
- ガイ=鶏肉
- ムー=豚肉
- ヌー=牛肉
- ウンセン=春雨
- クン=えび
- カオ=ご飯
タイ料理の調理法の名称
- トム=煮る
- パッ=炒める
- ヤム=混ぜる
素材名と調理法を合わせると料理名になる
- 「トム・ヤム・クン」=「煮る・混ぜる・エビ」つまり、エビを混ぜて煮たもの
- ヤム・ウンセン=「混ぜる・春雨」つまりは春雨のサラダ
- 「カオ・パッ・ムー」=「ご飯・炒める・豚肉」つまりは豚肉の焼き飯
というふうに、名前を聞けば料理のイメージが沸くのがタイ料理の興味深いところです。私が食べたお料理はガイサテーですから「鶏肉の串焼き」ですが、高級店では要望に応えてお料理を作ってくれますから「これを豚肉に変えてください」と注文すれば、ムーサテ―を作ってもらえるというわけです。
そんな、豆知識を持ってタイ料理屋さんに行くと意外と楽しいかもしれませんね。ちなみに、Dusitさんは「タイ国政府認定」のタイ人シェフの方が作っているお料理なのでタイ人が食べても納得のお味です。ですから、タイ人のお客様も時々、お見かけしました。ただ、調理も配膳もタイ人の方なので、少しのんびりしている場面もありました。ですが、常連さんの多いお店でもあったので、皆さん慣れているご様子で不備があれば積極的に声をかけていらっしゃいました。
また、広めの座敷もあって、宴会に利用されている方々もいらっしゃいました。
タイ料理店勤務経験のある筆者推薦のお店
以前、私は地方都市の高級タイ料理のレストランに勤めていました。そのお店は一皿3000円ほどする地方都市にしては少し高級なお店で、本格的な高級タイ料理を食べることができるお店でした。その地方には大きな自動車会社があったのですが、そこのCEOの外国人がご家族で食べに来てくれるほど、裕福な方にも人気のお店でした。
そのタイレストランで働くうちに20歳前後のタイ人シェフと親しくなり、おねえちゃんと弟のように仲良くなりました。そして、彼が私の家に遊びに来るようになったり、彼の友人や私の友人も交えて私の家で一緒に遊ぶくらい仲良しになりました。ですからタイ料理やタイについてはずいぶんと色んなことを教えてもらいました。
そのタイ人シェフが私の家に遊びに来ると、タイ料理を作ってくれ、私の友達や彼の友達も呼んで、みんなで食事をしてと本当に楽しい時間でした。
時々、ファミリーレストランや、エスニック料理屋で「グリーンカレー」や、「トムヤムクン」を真似て作ったタイ料理が提供されていることがあります。
ですが本来の味でないタイ料理が巷には溢れています。ある時、とあるエスニック料理店にそのタイ人シェフと食事に行ったのですが、本場の味と違う、ごはんがタイ米(ロング米)でないからカレーと合わないという理由で、彼は食事にほとんど手をつけず残してしまいまいた。
とあるファミリーレストランで「タイカレーフェア」が開催されていたので、そのタイ人シェフと食事に行くと、そこでもタイ人シェフはほとんど手をつけずに残してしまいました
このファミレスのタイカレーは辛いばかりで、甘味の足りない「味のバランスの悪いグリーンカレー」だったので、そのタイ人シェフが卓上のコーヒー用の砂糖を足して味をなおしてくれました。
ですが問題はお米でした。きちんとロング米が出されたのですが、そのロング米の品質が非常に悪く、タイ人シェフもまずくて食べられないほどひどい味と食感でした。
保温しすぎてパサパサになっているのかな?と交換してもらいましたが、それでもひどい味だったので、そのタイ人シェフはタイ米がまずすぎると結局そのファミレスのタイカレーはほとんど手を付けずに残してしまいました。
最近は富澤商店などで、高級タイ米「ジャスミン米」が販売されていますが、私が勤めていたタイレストランでも、その高級米「ジャスミン米」を使っていたので、タイカレーに非常に合い、とても美味しかったのを覚えています。自宅でタイカレーを食べる時は、わざわざジャスミン米を買ったりもします。
このように高級タイレストランで働き、まかないでその味を知っていること、タイ人シェフと仲良くなりタイ料理を自宅で作ってもらっていたことで、タイ料理のジャッジにはかなり厳しい人間となってしまった私です。
そんな私が、イチオシの「デュシット(DUSIT)」は、本当に美味しいタイ料理店です。ですから移転して、またどこかで営業再開してくれることを強く祈るばかりです。
デュシット(DUSIT)のお店情報
【店名】デュシット(DUSIT)
【ジャンル】タイ料理
【予約可否 】可
【電話番号】048-832-9007
【住所】〒330-0063 埼玉県さいたま市浦和区高砂1丁目8−3
【交通手段】浦和駅西口より徒歩3分(浦和駅から148m)
【営業時間】
【火~木】
ランチ 11:30~14:30 ディナー 18:00~22:00
【金・土】
ランチ 11:30~14:30 ディナー 17:00~22:30
【 日 】
ランチ 11:30~14:30 ディナー 17:00~22:00
【定休日】月曜日(祝日の場合は営業、翌日振替休日)
【予算】ランチ¥1000~ ディナー¥3000~
【支払い方法】現金のみ
【サービス料・チャージ】なし
デュシット(DUSIT)の席・設備
【総席数】40席
【個室】有
【貸し切り】可
【禁煙・喫煙】全席禁煙
【駐車場】
デュシット(DUSIT)の外観・内装・雰囲気・空間
エスニック、本格的、落ち着いた、庶民的な、入りやすい
デュシット(DUSIT)のメニュー
タイ料理(サラダ、麺類、チャーハン類、肉料理、カニ料理、デザートなど)
デュシット(DUSIT)の特徴・関連情報
【利用場面】ランチ(一人ランチ、1人ランチ)、デート、飲み会、食事会、昼ご飯 夜ご飯、1人飲み(一人飲み)
【帯同者】ひとり(一人、1人)、友人、知人、カップル、夫婦、家族(子供連れ)
【子供連】可
【サービス】フルサービス
【開店年月日 】
【備考】外国人の店員が少人数で回しているため、忙しそうな時間帯は積極的に声をかけないと、気づいてもらえない場合があります。
デュシット(DUSIT)までのアクセス
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