中国家庭料理 山東とは

1985年1月、横浜の中華街に店を構え、中国家庭料理の味を日本の皆様に届けるべく山東オの歴史は始まりました。
当時は従業員も少ない中で営業をし、毎日夕方の17時から朝6時までお店の中を走り回り、疲労困憊の日々が続きました。
心の支えであった二人の息子も、当時はアメリカに留学しており、寂しい気持ちもありましたが、忙しい日々でそれも緩和されました。
開店当初は餃子、野菜チャーハン、お米焼きとメニューも少なかったのですが、お客様が”好き”という料理はメニューに無くても提供しました。
それがきっかけで、お客様の結婚式や誕生日会へ料理の提供をさせていただくこともありました。中国料理山東の味をお楽しみください。
山東はこのような歴史を持っています。山東が現在「中華街」で人気のお店であるため、創業店の山東一号店ではお客さんを収容できないので、現在は120人のお客を収容できる二号店を出店しています。

優良な宿泊施設・レストランを掲載するミシュランガイドで、2015年5月に「ミシュランガイド横浜・川崎・湘南2015特別版」発行されました。それまで中華街からミシュラン掲載店は出なかったにもかかわらず、初めて中華街から家庭料理「山東」が選ばれた。
星は付かなかったものの、3500円以下で上質な料理を提供する「ビブグルマン」のカテゴリーで選出されたのです。
さらには、旅行情報サイトの最大手TripAdvisor(トリップアドバイザー)より、ユーザー評価、最高評価5つ星の中、4つ星を獲得しています。。
TripAdvisorは2011以降、口コミで継続して高評価を得た施設(レストラン・ホテル・観光施設等)に対して、「エクセレンス認証(Certificate of Excellence)」と呼ばれるアワード(表彰)を毎年行っており、山東は「エクセレンス認証(Certificate of Excellence)」を2015年と2018年に受賞います。
そのため、中華街の中では、かなりの人気店となっており、行列のできる中華料理屋となっています。
中国家庭料理 山東 二号店の外観

山東二号店は三階建てで、一階から三階まで120人収容できる中華料理店です。ご覧の通り行列のできる中華料理店です。

私達夫婦は予約をしていったので、並ばずに入れました。
中国家庭料理 山東 二号店の店内

一階入ってすぐはこのような店内の様子です。1階は調理場やレジもあり、飲食スペースは手狭です。スタッフは中国なまりのある日本語を話す方が多く、言葉数は少な目です。

予約の時間と名前を伝えると「サンカ~イッ!」と店内にあるエレベータに案内されました。

三階に行くとこのような広々としたレストランスペースが一面に広がっていました。ですが、中国のお店らしく、この4人掛けの席に2人を通すのではなく、2人連れを2ペア通すので、座るときに少し気を使います。私達夫婦も隣のカップルに「お邪魔します。」と一声かけて座らせていただきました。
中国家庭料理 山東 二号店の料理
山東の料理の特徴は「家庭料理」ということです。中国の山東省辺りの家庭料理を再現しており、中国の食材で本場の味付け、料理法で調理しているため、日本人の口に合わない料理もあるであろうことは留意しておいたほうが良いでしょう。日本でいうところのみそ汁や海苔のように、欧米の方々にとって食べ慣れていない味で苦手だと感じるように、苦手な中華料理があるかもしれません。
水ギョーザ

水ギョーザは本場の家庭で手ごねで作られる分厚い皮と

ニラたっぷりで、練りすぎない豚肉が自然な味わいで非常に美味しかったです。山東の一番の売れ筋商品はこの「水ギョーザ」で、テイクアウトの注文も多いそうです。

水餃子用なのか、テーブルの上にはココナッツの入ったタレ、醤油、酢が置いてあり、私はこのココナッツダレで水餃子を食べましたが甘辛でとても美味しかったです。
夫は、しょうゆのほうが水餃子の味が消えないと醬油をつけて食べていました。
山東烤雞(サントンシャオジー)

スパイスをまぶした鶏肉を油で揚げた後に、中華スープでじっくり煮込んだ料理です。暖かいのかと思いきや、冷蔵庫から出したばかりのような冷えっ冷えの状態で提供されました。

見た目は美味しそうなのですが、日本以外の国のお肉にありがちな「肉の臭み」がかなりきつい鶏肉でした。鶏肉の臭みがキツい、冷え冷えのため肉が硬い、部位によってはパッサパサ、ということであまりお勧めはできない料理でした。

さらには、この鶏肉は骨を取り除かずにぶつ切りにしているため、食べにくい魚のように太い骨から、細い骨まで、大小の骨がほとんどの部位に入っていました。上の写真の真ん中より少し上の茶色っぽいピンク色の丸いものが骨の断面です。

山東烤雞(サントンシャオジー)を食べ終わると、これだけの骨が残りました。夫と「写真だけ見ると、何かの料理みたいだね。残った骨なのに…」と笑いました。
山東烤雞(サントンシャオジー)の困ったところは、肉を口の中に入れてみないと、どんな骨がどこにあるか分からないところです。太い骨なら口の中から取り出しやすいのですが、小骨が何本もある部位ですと少し煩わしい感じがしました。
鶏肉とカシューナッツの炒め

中華料理の炒め物といえば、鶏肉とカシューナッツの炒め物ということで、定番を頼んでみました。
玉ねぎ、にんじん、ピーマン、ふくろたけ、ベビーコーン、くわい、ぎんなん、鶏肉など、具材が豊富で注文して良かったと思えた一品でした。
味は薄味で、本当に「家庭的な味付け」でした。ただ、油はしっかり使われていて、食後胃が重たい感じになりました。
牛肉とビーツの炒め

夫がビーツを食べたことがないというので、ビーツの炒めものを注文しました。夫に「チンジャオロースーの赤大根版だと思えばいいよ。」と伝えると、「赤ピーマン?」というので、「違う、違う、大根とかかぶみたいな野菜だよ。」と伝えました。すると「着色がすごいな…」と言うので、いやいや「赤大根だから、元々赤いんだよ。」と、食に興味のない夫にビーツの説明をするのは大変でした。
上記のとおり、チンジャオロースのビーツ版という感じでしたが、やはりこちらも、日本の中華料理店の炒め物と比べると味が薄めで、油の量は一般的な中華料理程度でした。
黄金烏龍茶

ジャスミンティーの色に見えますが、こちらはウーロン茶です。夫と「本物のウーロン茶の味がするね。」と言いながら飲みました。夫は、「ここはウーロン茶を飲みに来るところだな。」と冗談を言っていました。
中国家庭料理 山東 二号店の総評
「日本の中華料理」は、日本人が美味しいと感じるようにアレンジしてあります。大なり小なり日本人の舌に合わせて旨味などを足している中華料理店がほとんどです。ですが、「山東」は日本人の舌に合わせることなく、中国人の駐在員が「久しぶりに、お母さんの料理を食べたいな…」と思った時に食べに行くようなお店だと思いました。
夫も私で、「日本人の舌には合わせてないね。」と話しながら帰りました。ですが、逆に、これほど中国本土の味を再現した味のお店が少ないからこそ、「本場の(素朴な)味」が楽しめると人気なのだと思いました。
夫は中華グルメだった
この時知ったのですが、夫の知人の一人が中国で駐在員をしていた日本人で中華料理好きなのだそう。ですから、その方と会う時は、中国人の経営する美味しい中華料理店を色々紹介してもらっていたのだそうです。
夫の知人が夫を連れて行ってくれるのは四川料理店が多いそう。中国四大料理「北京・上海・四川・広東」の4つの料理のひとつです。中国のでも料理が美味しいので有名な地域の料理店に何回も行っていた夫。今回行ったのは「山東省周辺の平凡な家庭料理店」です。夫は、「○○さんと行く店のほうが俺は好きだな…」と、マイルドに感想を言ってくれました。
まとめ
日本人の舌に合わせた味付けや下ごしらえをしていない、本場中国山東省の家庭料理。中国人の方にはうれしいお店なのかもしれませんが、日本人全般にウケる味ではないと言えます。
ただ、水餃子はとても美味しかったですし、炒め物も旨味調味料などを使っていない素朴な味で、本当に家庭料理という感じがして好感が持てる中華料理店でした。
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