良質節約生活 100万円/1年

50代、精神疾患持ちのシニア主婦ブログ。

自立とはどれだけ多くの人に心を開けるか?ということなのかもしれない

私は、小さいころから親にご飯も食べさせてもらわなかったし、父親の暴力から逃れるために、神社や公園で一人で寝なきゃいけなくなったこともあったし、まー、最終的には親の奴隷にされることを恐れて、色んな人の助けを借りて、大学進学という形で家を逃げ出しました。そして、親と縁を切りました。今となっては、この「進学」こそが父親への復讐となり、父親はその直後、包丁で喉を突くという抗議行動にでました。自分が生き残ることで精一杯だった私は、少しは、こころが、じん。と痛みましたが、それでも、「私は生きるんだ。溺れ死にすることが分かったている人(父親)に手を差し出す余裕なんか、私にはない!」と、振りきりました。それが18歳の時。

 

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その時に、助けてくれたのは1番が学校の先生、2番目が友達。ちょっとだけお金を出してくれたので母親も入れておこう。 親族全てと18歳で縁を切らざるを得なかったので、 頼るとしたら、他人しかいなかったんですね。それで、そのあとも助けてくれたのは会社の上司、社長や友達。 夜通し、話を聞いてくれたり、「ウチで(正社員として)働く?」とか、うつで上手く働けなくなって、私の都合で辞めたのに、私の生活を心配して、また呼び戻そうとしてくれたり、実際に、呼び戻してくれた会社もありましたそれも、社長のご厚意だけでなく、元同僚が「高円寺さんが仕事がなくて困っている。」と、懇願してくれて実現した話だと、のちのち知ったのです。

 

 大怪我をして、大きな手術を受けるときに、血縁には誰も頼れる人がいなくて、だけれども、家族に術前説明をしないと手術はできないと言われ、正直、病院のベッドで一人で泣きました。「私には家族も、血縁もいないから、手術すらさせてもらえないのか?」と。

 

だけど、手術しないと治らないわけだから、元勤めていた会社の社長に電話して、 「あなたしか、頼れる人がいない。」とお願いしたら、寝る時間もないくらい忙しい人なのに 術前説明を聞くためだけに、(家族に術前説明をしないと手術できない) わざわざ遠方から車でかけつけて来てくれました。「親は何をしてるんだ!」「家族は何をしてるんだ!」 医師は私を怒りました。(どう考えても、大怪我をして弱っている患者に言う言葉じゃないですよね。この医師はとても、無神経で世間知らずな人だったんだろうな、と、今となっては思う。)

 

私は、 「父親はもう死んでますし、母親は生きてはいますが、連絡をとっていませんし、自分が大怪我をしているのに、母親のメンタルの面倒までみれないんです!」と 涙ぐみながら言いました。その医師は、家族に恵まれた人だったのでしょう。私の言っている意味を理解していないようで、不服そうでした。世の中には絶縁している家族だっているのに、なぜ、病院は「家族」でないとダメだというのか、家族がいない人間は死ねというのか、手術も受けるなというのか、と、今、思い出しても、悔しくて悔しくてたまらない。

 

私は「人に頼るのが上手。」だった、と、今となっては思います。 人が人に「100の迷惑」をかけないと生きていけないのだとしたら、 私は、60+18+9+5+3+2+1+1+1=100 みたいな感じで、複数の人に「迷惑」を分散して生きていたのだと思います。それでも迷惑は迷惑なんでしょうが、私に頼れる人がいないことを知って、ほおっておけるほど、人間って冷たくないんでしょうね。

 

そして、結婚すれば幸せになれるとは思ってなかったことも 大きかったかも。男との結婚で幸せになれると思いたかった時期もあったけど そうじゃないんだろなーと、なんとなく思ってたんでしょうね。

 

ささやかな恩返しとして、私は過去に助けてくれた人たちの話を全力で聞きます。 どんなことでも、丁寧にききます。それくらいのことしかできないけど。 それで、みんなホッとしてくれるから、それでいいのかな?と 思っていたりします。お金がないんでねー。それくらいしかできない(笑)

 

ただ、一番うまくいかないやり方は、1人の人に100%頼ろうとすること。 これを、やろうとするのは自由だけど、 親子でも夫婦でも、友達でも恋人でも、100%頼られた側は 逃げ出すか、つぶれます。 特に、恋愛や結婚をした時に、人は相手に対して過剰な期待を抱きやすいので 要注意。そして子どもたちは親の依存を拒んでください。全力で逃げてください。子供が大人の犠牲になるなんて、間違っている。絶対に。親からのもらいうつになる人を結構な人数みかけましたし、もらいうつで自殺した子もいました。まずは、自分を守ることが先決だと思うの。

 

人様への「迷惑」もリスク分散して、 ついでに、芸術や仕事や趣味にも心のよりどころを見つけるのが ベストなのだと思います。ほどほどにね。もしかしたら、それを、心理的な「自立」と呼ぶのかもしれません。