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50代、精神疾患持ちのシニア主婦ブログ。

ネットゲームの女友達は今でも好きだ

 この記事は、とあるブロガーさんがネットゲームで知り合った友達との別れがつらいと嘆いていらっしゃる時に、その方を奮起させるために書いた記事です。ネット社会で励まし合い、支え合うことも大切ですが、リアル社会での生活とのバランを保つことも大切ですね。

 

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 5年間か8間年か、もうろくしてしまって忘れてしまったが、何年間か、ネットゲームに夢中になった。 ネットゲームは、深夜2時3時のバーに似ている。みんな素性を明かさず、酔っぱらった勢いで、自分が悩み苦しんでいることをしゃべるのが深夜のバー。 みんな素性を明かさず、ゲームで一緒に戦った勢いで 自分が悩み苦しんでいることをしゃべるのがネットゲーム。ほぼ同じ。

 

 でも、深夜のバーのほうが、よりえげつない話を聞けるのは確か。 ネットゲームでとても仲の良かった女性がいた。いろんな悩み事をしゃべった。先方も私にしか言えない秘密をしゃべった。 楽しかった。とても。

 

 彼女がいたから そのゲームに夢中になったのかもしれない。そして、お互いにそのゲームをやめて、10年近くが過ぎた。どこの誰だかわからないけど、今でも彼女が好きだ。でも、彼女も私もお互いに身元は明かさなかった。彼女は私には連絡先を教えなかったが、ある男性キャラと恋におち、連絡先を交換した。そして、その男性キャラとリアル社会で結婚した。

 

 その男性は収入が多くなかったので、彼女も働き始めて、 二人で家も建てた。その男性のお母さんと3人で住む家を。その男性のお母さんを看取る覚悟で建てた家らしかった。 彼女はその男性を上回る金額を稼げるくらいの技能を持っていた。

 

 私は信用されなくて、連絡先を交換してもらえなくて、その女キャラにはリアルでの友達にはなってもらえなかった。でも、そのお相手の男性キャラは信用されて、連絡先を交換してもらえて、 結婚までしてもらった。正直、その男性キャラに嫉妬している(笑) ちなみに私は、そのお相手の男性キャラには信用されたので 彼の本名と電話番号とメールアドレスは知っている。住んでる町も知ってる。

 

 だから、彼女にどうしても連絡を取りたければ、旦那にメールか電話をすればいい。 だけど、しない。彼らはゲームを卒業して、ゲームの世界ではなく リアルの社会で助け合えるようになったのだから、これほどめでたいことはない。

 

 だし、彼らがリアルで結婚したことを知っているは ゲーム内で、今でも私一人だ。彼らは私以外の誰にも リアルで結婚したことも、家を建てたこともしゃべっていない。私もネットゲームで知り合ったうっかりした男と結婚した。そして、もうゲームをやらなくなった。

 そのことも、ゲーム内では 彼ら夫婦しか知らない。秘密をにぎりあったまま、黙って去るのも面白い。ネットの世界や、深夜のバーに一時的に通いつめたおかげで 苦しんでるのは私だけじゃないんだと納得できた。だから、 友人や医師や福祉の人たちが、どれだけ私のために動いてくれていたかに 気づくことができるくらい元気になった。

 

 ゲームとバーに救われたのは確かだ。でも、救われたら、自然とゲームもしなくなって、バーにも行かなくなった。

 

 表の顔と、裏の顔をきれいに使い分けられる器用でかしこい人ほど ネットの世界にずっといて、リアル社会で助けを求めない。もしかしたら、そういう人たちを不器用というのかもしれない。もしかしたら、そういう人たちを優しくて謙虚な人だというのかもしれない。きっとリアル社会で「裏切られた」と感じたことが多かったのだろう。

 

 でも、切羽詰まる前に、どんなにみっともなくても、 お願いだから助けてくださいと言ったほうがいい。そういう人こそが、助けられるべき人たちだから。

 

 娯楽としてゲームをたしなむぶんは、非常に良いと思う。そんな人はリア充で、そもそもゲームに大した感情移入はしてないから、ゲーム内で人と親密な人間関係を作ったりしない。

 

 大好きだった女キャラも、私も 「私のことを本当に好きなら、私とリアルで関わって。」と、一番信用できる男に助けを求めた。そしたら、その男たちはリアル社会で「結婚」という形で、実は、か弱い(?)私とその女キャラを今でも献身的に助け、守り続けてくれている。

 

 もしかしたら、かせげない、うっかりした優しい男を見つけた私たち二人は、ものすごく器用だったのかもしれない。もう一度言う。私は今でも彼女が好きだ。大好きだ。 でも、お互いに身元を明かさなかった時点で本当の友達ではない。

 

 お互いに生身の体でぶつかり合おうと思わなかった時点で 本当の友達とは言えないと、彼女も私も、そう思っている。 人生のほんの5年10年の間をすれ違った軽い女友達。 でも、一生の思い出のひとつとなっている。それでいいのだ。 これ、本当の話です。