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50代、精神疾患持ちのシニア主婦ブログ。

二番めの妻になってくださいと言われた

私には、懐かしい街がいくつかある。

その中の一つは外国の街。

私が住んでいた懐かしい家。

 

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この家。

真ん中のグレーと赤で塗られた部屋に私は住んでいました。

当時は淡いピンクかクリーム色の壁で窓枠は白だったような気がします。

ちょっと、京都の縦割りのおうちに似てますよね。

裏側には、そこそこ広い庭もあったんですよ。

 

私が住んでいた時はオーナーはニュージーランド人の男性で

私が彼に毎週、家賃を払って住まわせてもらう

ルームシェアというスタイルで住んでいました。

 

日本人の人にニュージーランド人の男性とルームシェアをしていたと話すと、大抵「付き合ってたの?」といったような質問を受けるのですが、ルームシェアする相手と恋愛する人もいるにはいますけど、私達の場合はお互いタイプではなかったし、オーナーと恋愛なんかしちゃったら、問題が起こって出ていかなければいけなくなるのは借りている私側。大家さんと恋愛なんてリスキーなことをするタイプではないのよねー。

 

今でもそうなのかもしれないけれども、日本人の男性は女性に対して積極的にアプローチしない傾向にあって、日本人の女性は口説かれなれていない時代でした。私の若い頃は。だけども、欧米では男性は積極的に女性を口説く上に、その当時から日本人女性はおしとやかで有名で外国人男性に口説かれやすかったの。それで、日本で男性に口説かれたことのない女性たちが欧米に行くと急にモテるものだから、うっかり気も心も体も許しちゃうから大変。

 

ネイティブの大学生の男の子と話をしていると「日本人と台湾人の女の子は簡単に(セックスを)ヤラせてくれる。」というウワサがあると教えてくれました。私の周囲でも、うーん。。確かにそうかも。。という人もいましたね。でも、そういう話を日本人の女の子たちにすると「てか、欧米人の男も簡単にヤラせてくれる男ばっかりだけどね。」みたいに言ってた人もいましたから、まあ、楽しそうだな―みんな。。と、派手に遊んでいる日本人女性を若干(HIV的なことで)心配しつつ、私はあいかわらず、いつもの通り傍観者でしたね。

 

とはいえ、私も一応、若い女子でしたからボーイフレンドの一人や二人はいましてね、

あるボーイフレンドがイスラム教徒の方で、その当時、一番懇意にしていて、一番親切にしてもらっていた人でした。モテる人だったから、私はたぶん、彼のたくさんいるガールフレンドのうちの一人なんだろ~な~くらいにしか思っていなくて、どっちにしても、どちらかが母国に帰るときに切れる縁だし。。くらいにしか思っていなかったの。

 

だけども、ある時、彼が、

「らら、ボクの二番めの妻になってくれないか?母国に君を連れていって、最初の妻に『この人が二番めの妻だよ。』と紹介する。だけど、僕と結婚するには君はイスラム教徒にならないといけないよ。」

と、言い出したの。

 

私は、彼のバックグラウンドを何も知らなかったし、イスラム教徒が一夫多妻なのは知っていたけれども、まさが自分が「多妻」側になることを要請されるとは思ってなかったから、一瞬、ひるみましたね(笑)

 

まあ、でも、私ももう20歳も半ばになりかけていた頃でしたから、「あー」みたいな感じでスルーした記憶があります。彼も、私のあんまりにも軽薄な返事に拍子抜けしたのでしょうね。それ以来、結婚がどうのとかは言わなくなりました。私は、その後、日本に帰ったのですが、その国に残った日本人の友達が、そのイスラム教徒の彼に道でばったり会ったそうで、「ららは?この国に戻ってこないの?」と聞いてくれたそうです。

 

彼も彼の愉快な仲間たちも大好きでした。彼らの笑っている顔と、白い歯が未だに目に焼き付いています。あの国に残った友達が「あの人達、あたしに合うたびにららは?って聞いてくるんだけど、なんなの?あれ?イラっとするんだけど?どんだけららちゃんのこと好きなんだよーって。」と怒られるくらいに、しつこく私のことを聞いてくれたそうです。私は国際電話でその話を聞いて、ちょっと複雑な気持ちで笑ってしまいました。

 

あれから、私は人生に行き詰まって、色んなことが上手くできなくなって、精神病の病名がついて、色んな人の連絡先をなくしてしまって。私も何度か引っ越したからお互いの住所がわからなくなって。そして、新しい人に出会って、また別れて。また出会って。

 

でもね、最近、数年前に連絡先を交換した人達から、立て続けに連絡が入るの。今週は群馬に人に会いに行くのね。出会ったら別れるし、別れたら出会う、一生、それが続くんだと思うと、切ないようにも思え、楽しみなようにも思える秋風の涼しいシルバーウィークの最後の日。