前回からの続きで、 私が「一生賃貸に住みたい理由」を書いてゆきたいと思います。 今回は「家の寿命」についてです。 前回の記事 >>>持ち家か?賃貸か?【3】| 修繕費と税金 ■むかしは「家は30年で建て替える。」と言われていました。 テレビ番組の「大改造!!快適ビフォーアフター」でよく、柱や梁が腐っていたりシロアリに全て食べられていたりしますよね。あれは、もとが欠陥住宅だった場合もあるのでしょうが、それだけでなく老朽化でボロボロになった場合も多いと思います。家というのはそもそも年月とともにボロボロになって崩れ落ちていくものなのです。ですから20年前には「30歳以前に家を建てると、30年後には建て替えをしなければいけないので、一生で2軒の家を建てなければいけなくなる。」と言われていました。 前述したようなメンテナンスを定期的に続けていれば多少長持ちさせることはできるかもしれませんが、それでも40年くらいが限界なのかな?という気がします。いまは建築技術や建築素材が発達しているので、もっと長持ちするのかもしれませんね。ですが、やはり安く建った家はそれなりの素材でできているのでしょうから、あまり期待できないかもしれません。 ちなみに、古民家などで100年以上建っているような家は10~20年に一回、腐った柱や梁を抜いて新しいものに入れ替えるような大規模改修を定期的に行ってきた家だと思います。 伊勢神宮が20年に1回「式年遷宮」で、建物を新しく立て換えて神様をお引越しさせているのをみると、当時は建物の寿命は20年が限界だと考えられていたことがよく分かります。古くから立っている寺院などは数十年に一回、定期的に大規模改修または建て替えを行うことで何百年もその姿を残しているわけです。ちなみに「式年遷宮」の費用は(行事の費用込なので参考になりませんが。)550億円。有名どころの神社・仏閣の大規模改修も、大勢の宮大工を使って数億から数十億かけて行うのが一般的と聞いたことがあります。 家とはちょっと話が違いますが「首都高速道路株式会社」も、建設して30年以上経過した老朽化の激しい道路を建て替え、または大規模改修することを発表しました。 予算は6,300億円Σ(・ω・ノ)ノ! 一般的な庶民の持ち家も、一生でみると数千万円の維持費・修理費・改装費がかかるわけです。「形あるものは壊れる」というのは世の摂理ですが現代人は忘れがちかもしれませんね… ◎というわけで「私が一生賃貸の方がいいと思う理由」の大分類のひとつとして 「持ち家の購入費・維持費が莫大すぎる点」について、つらつらと書いてみました。 次回以降は、それ以外の理由について書いていこうとおもうのでお楽しみに!! つづきは⇒持ち家か?賃貸か?【5】 | 自然災害で、どうぞ-☆