前回からの続きで、 私が「一生賃貸に住みたい理由」を書いてゆきたいと思います。 前回の記事は >>> 持ち家か?賃貸か?【1】 | 家を買う時の注意点 2・外壁塗装費 外壁塗装も外壁が汚れてきたから塗りなおすと誤解している方が多いようですが、こちらも湿気や水漏れから家を守り長持ちさせるために施工するものです。外壁の内側には防水シートまたは、防水ボードが貼られており、その上に何層にもわたる防水塗装がなされ、最後に隙間をパテで詰めて、家を水漏れからくる腐食から完全に守る構造になっています。ですが、この塗装も10年~15年程度で限界を迎えます。外壁塗装もお金を惜しんで定期的にやりかえないと、結局は壁の内側に水が入り込み、2階建てなのに1階から雨漏りがしたり、柱に水が染み込み腐ってしまい家の基礎自体がダメになったりします。 外壁は雨風にさらされる上に紫外線にずっとさらされているので室内の設備に比べると、劣化が非常に速いのが特徴です。また、塗装の下の防水シートや防水ボードまで傷んでいて取り換える必要があるかどうかで費用もずいぶん変わってきますので下記は参考価格です。 外壁塗装は10~15年に1回、200~300万円かかります。 3・屋根のメンテナンス こちらも、外壁と同じような理由で定期的にやり変える必要があります。あまりにも長い期間メンテナンスをせず放置しておくと、雨漏りだけでなく屋根が崩れ落ちてしまう可能性も。 屋根単体だと150~300万円ですが 外壁塗装+屋根の塗り替えを同時に同じ業者に頼むと 300~500万くらいの場合も。 4・ベランダのやりかえ 古そうな家で、いまにも崩れ落ちそうなベランダがあるおうちを見たことがありませんか?ベランダも定期的にやり変えるか、最低でも防水塗装をやりかえないと、腐食が進み、とても立ち入れる空間ではなくなってしまいます。また、なおすお金がないからと崩れそうなベランダを放置していると、近所から「崩れたら危ないから何とかしてくれ。」と苦情が出て、役所から人が来て注意されることも。ベランダは痛んで崩壊した際に、持ち主だけでなくご近所にも迷惑をかけかねないので、屋根や外壁と同様に10年に1度程度のやりかえまたは塗り替えが必要です。 ベランダはそれぞれの家によって広さにばらつきがあるので、 一概に値段はいえませんが、 10~15年に一回、防水塗装を塗り替えるだけなら 100万円以内でできる場合も。 ちなみに… ・熱(ヒートアイランド現象) ・振動(線路、車通りの多い道路が近い) ・塩害(海が近い) ・湿気(日陰または川・沼・さわなどが近い) などの立地ですと建物が傷むスピードが速くなるので、施工周期が縮まります。 さてさて、ここまでは 6つある「持ち家の維持費」のうちの4つまで書いてきました。 残り2つの「維持費」は持ち家か?賃貸か?【3】| 修繕費と税金でどうぞ-☆