物事には順序というものがあります。あの高い山に登りたいのなら、まずは、最初に、この小さな木のてっぺんまで登ってみよう!!
てっぺんまで登れないかもしれません。 登れたとしても、思っていたのよりはるかに長い時間を要するかも知れません。次の日には、ひどい筋肉痛になってしまい2,3日まともに歩けないかもしれません。
人は、小さな挫折をし、そして今現在の自分の実力を知り、たった、これっぽっちのこともできない自分、たったこれっぽっちのことにこんなに苦戦している自分、そんな自分を乗り越えようと努力します。
たった、それっぽっちのことでさえも、自分にとっては大きなプレッシャーになってしましったり、自分は才能がないんじゃないかと、がっかりしてしまったりします。
高すぎる目標を持つことは、失敗する準備をしているんだという人もいます。小さな目標を少しずつクリアして、ちょっとずつ自分に自信をつけていく、それが成功への一番の近道なのではないでしょうか?
小さな木のてっぺんにさえも登れない人が、富士山に登れるはずもありません。当然、大きな挫折感を味わうでしょう。無理をしたら高山病で死んでしまいます。
心の準備も体の準備も整わないうちに高い場所を見つめて、あせってしまうのは、とっても苦しいことでしょう。
小さな木のてっぺんまで登ることができたら、それを素直に喜ぼう。
そしたら、次はあの小さな丘に登ってみよう、それができたら、今度はあの小さな山に登ってみよう、自信は、すこしずつ、すこしずつ、ついていくもの…
そして、気づく。やっと、富士山に登れそうだなぁ、と。
もしかしたら、それまでに2年かかるかもしれない、5年かかるかもしれない……。たまたま、大きく良い結果がでたことにしがみつく人は、落ちて行く人。
小さな成功を積み重ねる人が、大きな成功をつかむ人。趣味でピアノを習い始めても、一流ピアニストの一流の演奏をイメージしながら習う人は、今の自分と一流ピアニストの演奏のイメージが違いすぎて、がっかりしてすぐ止めてしまう。
ドレミファソラシドもきれいに弾けない自分がいやだと、止めてしまう人も、きっといるでしょう。生まれて始めて片手で、ドレミファソラシドと、きれいに弾けるようになったことを、素直に喜べる人は、きっと、それなりのレベルになっていく。
成功と実力を手にする人は努力もしているけれど、今、自分のやっていることを楽しんでいるのではないかと思います。少しずつ良くなっていく自分を、少しずつ好きになっているのだと思うのです。
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