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自分の子供に配偶者の役割を担わせてしまう親達。仲良し親子の実態は共依存親子

 

家族を支えるのは夫婦

 映画監督であった故大島渚監督との妻である小山明子さんは「私は家族というのは夫婦が中心(核)であるべきだと思っています。」とおっしゃっていました。私もその通りだと思います。

50代で彼氏を見つけて渡米した看護師

 私が飲食店勤務に勤務していた際、仕事が終わるのは深夜0時~2時頃でした。その頃には、いきつけのバーがあり、仕事終わりにバーに行っては様々な職種の人と語り合うのを楽しみとしていました。

 私が印象に残っているのは、40~50代に見えるシングルマザーの看護師の女性で、子供が大学進学を機に家を出ることになり、「寂しい…」とつぶやいたのです。彼女は国公立の病院に勤めており、公務員並みの給料をもらっている優秀な看護師で、私にとっては、いつも、ためになる心に響く話をしてくれる賢くて強いお姉さん的な存在でした。ですから、彼女が「寂しい…」と弱音を吐いたことに私はびっくりしました。

 そして、私は小山明子さんの言葉「家族と言うのは夫婦単位」という言葉をとっさに思い出し、「彼氏を作りなよ。もう、自分の人生を生きてもいいんじゃないの?」と、話しました。

 その言葉を彼女が覚えていたかどうかは分かりませんが、のちのち、彼女がそのバーで知り合ったアメリカ人と結婚し、アメリカに移住したという話を聞き、心から嬉しく思ったのを覚えています。

 その看護師は英語など全く話せない女性でしたから、お相手のアメリカ人男性が日本語が堪能な方だったのだと思います。ですが、渡米となると、大好きな子供とも離れなければいけなくなりますし、話せない英語も一所懸命に勉強しなければいけなくなります。それでも、渡米することを決めた看護師の彼女は、自分の人生を生き始めたのだと、とても嬉しくなりました。

毒親と共依存親子

 近年、「毒親」という言葉が普及し、自分の親には問題があると感じる子供たちが増えているようです。ですが、親側からすれば、全ての事柄において子供の都合のいいように配慮するなんていうことは甘やかし、過干渉になりかねないので悩ましく思ってしまうところです。

 私の感覚では、子供というのは18歳を超えたら、親にあまり自分のことを話さなくなり、パートナーや仲間を作り、そちらに依存先を変えていくのが正常な独立、自立だと感じます。

 逆に、18歳を超えても、親に何でも相談する(相談しなければいけないと思い込んでいる)、親に何でも話す(話さなければいけないと思いこんでいる)、親をほめそやすなど、親の支えを必要としたり、親に気を使ったりする子供は、親離れができていない子供だと感じます。そして、この問題は親離れできない子供の問題だけではなく、子離れできない親の問題でもあるのです。

 共依存親子の特徴は様々ですが、「仲良し親子」だと思っている親子のほとんどはこの「共依存親子」の可能性が高いと考えたほうが良さそうです。子供と言うのは、ある一定の年齢になったら、親よりも仲間を頼るようになるものです。ですが、いつまでも親と仲良くするということは、仲間を作れない、あるいは作りたくなくなるくらい親が過干渉を行なっていることを意味します。

 「親子が仲良しなのはいいことじゃない?何が悪いの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、親は確実に子より20年は早く亡くなります。その時、親中心の生活を送っていた子供は、心の支柱を失ってしまいます。ですから、同世代のパートナーや仲間を見つけて、親から仲間へと依存先をシフトさせていく必要があるのです。

自分の子供に配偶者の役割を担わせてしまう親達

 私は、53年間生きてきて、自分の子供に配偶者の役割を担わせてしまう親たちをたくさん見てきました。夫婦仲が上手くいっていない夫婦は、夫婦で協力して生活を営めないため、子供のうち一人に配偶者の役割をになわせてしまいます。

 なんでもかんでも子供に相談し、ひどい場合は配偶者の悪口を吹き込み、いかに自分が可哀そうな被害者であるかを主張し、子供を親の相談相手やケアラーとして便利に使うのです。そういった子供は、強い意識を持って、あるいは無意識下で親を哀れに思い、どこかで「私が親のケアをしなければ…」と思い込んでしまいます。

 私の周囲で一番ひどいパターンは、息子を外で働かせず、住居や食事を提供し、生活面でのケアなど全て行い、毎月10万の小遣いを与え、母親の話相手にさせ、外出先や会った相手などを報告しないと「親に言えないやましいことでもしているのか!」と責めたて、父親の悪口を吹き込み、息子に父親を倒させるという(精神的)支配を行なっている母親がいます。その息子はもうすぐ40歳。その息子は母親の夫、恋人として利用されていますが、母親自身も息子も、互いが互いを利用し、支配し、共依存関係にあると気付いていないのです。

 この息子は若い頃から、ずっと母親の夫、恋人役を担わされていたため、40歳近いのに人生で一度も恋人ができたこともなく、女性と肉体関係を持ったこともありません。そして、外で働く必要がなかったので社会経験を積むことができず、とんでもなく世間知らずな40歳として育ってしまいました。ですから、人間が薄っぺらく、普通の社会経験を持っている同世代たちから見たら、話をしても話が通じないため、友達もいません。

 息子をこのような状態に追い詰めたのは、支配欲の強い母親です。ですが、この息子は母親に父親の悪口を吹き込まれており、実際に父親の性格にも問題があるため、自分が社会不適合者になったのは父親のせいだと思い込んで、父親を憎んでいるのです。母親の思うツボです。

家族の中には一人いけにえが出る

 早稲田大学名誉教授で社会学者、心理学者の加藤諦三氏は、「機能不全家族では、一家にひとり生贄(いけにえ)が出る。」という名言を残しました。

 私の周囲でも、夫婦仲が上手くいっていない家庭、シングルマザーの家庭などで、兄弟のうちの一人が実家に残り、親の配偶者、恋人の役割を担わされているケースがたくさんあります。

 私は比較的に偏差値の高い大学を卒業していますが、子供を自立させたい親はみな、成人した子供を実家から出しました。「あなたはもう大人なのだから、親に頼らず、自分で家を借りて、自分のパートナーを見つけて、自分の人生を歩みなさい。」という態度をとるのが、正常な子離れのできる精神を持った親です。そして、どんなに心配でも、子供の挙動や生活にいちいち口や手を出さないのも、子離れできた親の特徴です。

 子離れできた親の「親に頼らず…」という文言は実はただの口実で、実際には「自分たちが子供に頼らないため」に子供を自分達から遠ざけるという、深い深い愛情の形なのです。

 ですが、親も人間ですから、弱いもので、兄弟のうち一人は手元に置き、自分の配偶者、恋人、友達などの役割を担わせる場合が非常に多いのです。

 このような親達には特徴があります。だいたいは夫婦仲がうまくいっていない、またはシングルマザー。子供以外に相談をしたり、愚痴を言ったり、打ち明け話をできる「信頼できる仲間・友達」がいない。話と言えば、子供の話ばかり、なぜなら信頼できる友達、頻繁に交流できる友達がいないため、深い交流を持てるのは我が子のみだからといった特徴です。

50代60代でもパートナーを見つけるべき

 このように一見「仲良し親子」に見える共依存親子は、親は子供を支配し続け幸せなままこの世から去れますが、残された子供は親が配偶者で恋人であったため、パートナーがいない場合が非常に多いです。そして、ひとりぽつんと残され、精神的支柱や家事をしてくれる人を失い、親が亡くなった後、精神疾患になったりします。

 子供とはいくつになっても親に甘えたいものです。ですから、親離れ、子離れとは、親のほうが子を突き放すところからしか始まりません。子供が成人したら親は、子供に憎まれても、子を家から出し、自分自身に合ったパートナーを探し、協力関係を持ち、子に依存しない環境を自分で作る必要があります。むしろ、子供に多少憎まれる程度が、ちょうど良い「親離れ、子離れ」の距離感なのです。

子供の人生を支配する親達

 私は、40代50代になっても、親に家事をしてもらい、親とべったりの子供たちをたくさん見て来ました。そのような子供たちは、親があまりにも便利で、自分の都合に良いため、当然結婚もしませんし、一生に一度も恋人ができたことがないという人も少なくありません。

 このようなニート、子供部屋おじさん、子供部屋おばさんの問題は、子供側の問題としてとらえられやすいのですが、実際には、子供を自分の配偶者として利用してきた親の問題である場合も少なくないと、知っておいていただきたいです。

まとめ

 上述の看護師の女性のように、40代、50代になってもパートナーを見つけることは可能です。もしもあなたが、シングルマザー、シングルファザー、夫婦仲が上手くいっていない夫婦なのであれば、子供に頼らず、信頼できるパートナーを見つけて自分自身の人生を取り戻し、子供とは適切な距離感になってください。それこそが、一番子供のためになる「子離れ」というものだからです。

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