以前、旅先で知り合った韓国系中国人の友人が自宅で手料理を振る舞ってくれるというので、お邪魔してまいりました。
国籍は中国の方ですが、文化的には韓国寄りの方で、お料理も韓国寄りのお料理でした。
ご存じの方も多いと思いますが、サツマイモのでんぷんで作られたモチモチの麺が特徴的な「チャプチェ」です。韓国ではお祝い事の時に頻繁に作られる家庭料理だそうです。日本でいうと、ちらしずしといった感じでしょうか?
こちらは「キムチ餃子」です。日本の餃子は包んで終わりですが、韓国の餃子は包んだ端と端をつなげて、丸く形作るのが一般的な餃子の作り方なのだそうです。
こちらは「骨付き鶏のパプリカ煮」でしょうか?おそらく、友人の創作料理だと思います。ゴマが振ってあり、香ばしい味と香りでした。
そして、こちらも友人の創作料理「豚肉のワインガーリック煮」です。豚肉のブロックをフライパンで焼いて、しょうゆ、ワイン、酒、砂糖などで煮込んだものだそうです。こちらの豚肉は単体で食べても美味しかったのですが、韓国では、お肉は韓国みそと一緒に葉野菜にくるんで食べるのが一般的なので、葉野菜にくるんで食べたりもしました。
手前がエゴマで、しその仲間です。奥がサンチュで、レタスに似た葉野菜です。
そして、こちらがコチュジャンを使った韓国みそ。
肉、韓国みそ、にんにくをエゴマの葉に包んで食べると、香味野菜とお肉のハーモニーがすばらしく美味しいです!
実家から、乾燥マツタケが送られて来たそうで、松茸ごはんも炊いてくれていました。こちらも単体でもとても美味しかったのですが、肉や韓国みそと食べてもとても美味しかったです。
こちらも友人の創作料理なのだと思いますが「フルーツサラダ」です。いちご、バナナ、きゅうり、ミニトマトなどが甘めのドレッシングで和えてありました。サラダでもあり、デザートでもある、不思議な存在でしたが、とても美味しかったです。
韓国人や中国人の方達の中には、本物の反日の方や、なんちゃって反日の方もいらっしゃいます。ですが、友人は国境を越えて他国で働く技術者ということもあり、広い視野で物を見ることができる人で、安易に自国や他国の政治的批判などはしない人です。ですから、身の回りの家族のことや、映画、ドラマなどの文化の話、ウクライナや台湾有事の話なども、とりたてて興奮することもなく、穏やかに歓談することができました。本当に楽しい時間でした。
戦争の話をしている時にも、友人に「アメリカ側からの情報だけ見るとそう見えるけど…」と言われ、ハッとさせられる場面もありました。別段、アメリカを批判したとかそういったことではなく、友人には中国や韓国からの情報も入っているので、日本はアメリカ寄りの情報に触れやすいということを指摘してくれたのです。ですから、逆に「中国は共産主義国だから…」という言葉も出てきたりと、かなり世界を俯瞰(ふかん)して分析している姿が、友人ながら、とてもカッコよく見えました。
国籍や背景にある文化に関わらず、自分と違う視点の人と話をするのはとても楽しいですね。おいしいお料理を振る舞ってもらって、私もお料理を頑張ろう!と思えたし、世界について、もっと広く深い視野を持ちたいと思えました。本当に良い1日でした。
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