前回の記事→持ち家か?賃貸か?【4】 | 家の寿命 私が家を買いたくない理由の大分類の2つめ。それは自然災害。 えっ!最近は火災保険の中に地震保険が入ってるから大丈夫だよ。」 と保険にちょっと詳しい人は思うかもしれませんが、 実際には自然災害とは地震や津波だけではありません。 むかしは「地震・雷・火事・おやじ」が怖いものの代表だと言われていました。 現在「地球温暖化、異常気象」「地震・津波」と大騒ぎですが、そもそも地球上で50℃~60℃とかの気温の変化があったり、地面が大きくずれたり(地震を伴う)、どっかからマグマ(溶岩)が噴出してきたりなんてことはあって当たり前。 最近、小笠原諸島の海底火山の噴火でできた新しい島が、(東京都小笠原村)西之島とつながったのは有名な話。 左側の西之島も1973年(私が子供のころ)に噴火でできた島ですが、去年(2013年)何もない海の真ん中に噴火で新しい島ができました。それが噴火中の右側の島。 そしてこの新島の溶岩がどんどん流れだし隣の西之島とつながりました。 それからも噴火は続き、二つの島が完全に一体化して、大きな島になりました。 地球が生まれてすぐは火の国。その次は雨がず~っと降り続ける星。その次は「かこう岩(溶岩)」の星。と、地球の歴史の中では人間が生きられるような状態なったのはつい最近。 東日本大震災後、福島や宮城の土地は東に何メートルだか延びましたが、まだまだ東に伸び続けているとのこと。東北に限らず、震災の影響で伸び縮みした土地も多いとか(特に関東)。こういうふうに、土地の形や広さが変わった場合、境界線とか登記とかどうするんだろというのがまず第一の疑問。 2014年1月11日のニュースでも、ハドソン川、ナイヤガラの滝(100年ぶり)、ミシシッピ川が凍ったと大騒ぎ。というか、最近は日本でも、年がら年中「異常気象」「異常気象」と大騒ぎですが、むしろ、1980年~2010年くらいまで日本の気候や気温が安定しすぎていたと言ってもいいのではないかと思います。自然災害は定期的に大きいのが来ていますね。あなたや私の住んでいる地域で、急に大地震がきたり、異常気象で雪害が起こったり、川や海が近いわけでもないのに液状化が起こったりしても不思議ではないのです。そんな時、保険でどこまでカバーできるのか?というのが私の第二の疑問なわけです。 シンクホール 液状化 「ちょっと傾いたくらいなら住めるかも。」と考えるのは危険。建物は水平に力がかかることを前提に構造力学的に計算されてます。傾いていると、いつ倒壊してもおかしくありません。 地震・津波・竜巻・土砂災害・液状化、地盤沈下、シンクホール、河川の氾濫・マグマ噴火(多分ほかにもあると思う。)、これらの自然災害に対する補償と家財に対する補償を全てカバーできて、なおかつお手頃価格の保険があるのであればマイホーム購入も考えると思いますが、実際にこれら全ての危険をフォローできる保険って存在するのでしょうか?あったとしても、結構な金額なような気もするし…(今のところは家を買う気がないの調べたこともないので本当のところは分かりませんが。) それらが補償されないないのであれば、ローンだけ残って別の家を借りなければいけないという状態だけは避けたいので、私は家を買いたいな~とは全く思わないわけです。(夫は男のロマンで家を買いたがっているので、どうなるかは分かりませんが…) ちなみにダンボール建築で有名な「坂茂(ばんしげる)」さんが テレビでスピーチをしていて 地震による死は、天災ではなく人災です。 地震によって人は死なない。 地震で倒壊した建物によって人は死ぬのです。 これは私達建築家の責任でもあります。 というようなことを言っていて、なるほどな~と思いました。 (英語のスピーチだったのでうろ覚え…ゴメンナサイ)