- 男性と女性のぽっちゃりの基準の違い
- 女性が思うぽっちゃり女子像
- ぽっちゃり女子の紹介で騙されたと思う男子
- 紹介した女性側には騙したつもりはない
- 男性が想定する「普通体形」はモデルレベル
- 男性の希望に沿うために摂食障害になる女子達
- ボディポジティブの流れ
- 善意からくる体形に対する差別的発言
- 内心の自由は確保しつつ、良識を持とう
- まとめ
男性と女性のぽっちゃりの基準の違い
私自身は50代なのですが、私には、男女問わず20歳年上から30歳年下までの友人知人がいます。
ある時、30代の男友達と「女性のぽっちゃりとは?」という話をしていたら、彼が自分がぽっちゃりだと思う女性の画像をスマホで次々に私に見せてきました。「これ、ぽっちゃり」「これ、ぽっちゃり」と次々に見せてきた「ぽっちゃり女性」の画像は、以下のような体系の女性ばかりだったのです。
私が昭和生まれだということも関係するのかもしれませんが、この程度の体形は私から見れば「普通体形」です。ですが、その30代の男友達は、これくらいの体形を「ぽっちゃり」、つまり太っていると認識していたのです。
このくらいの体形なら、ブランド服ならLサイズ、ユニクロなど少しゆとりのあるサイズならMサイズの体形です。まさか、これくらいの体形で太っていると感じる人がいるとは思わず、とても驚いてしまいました。
女性が思うぽっちゃり女子像
ぽっちゃり、太っているという感覚は人によって違うのかもしれませんが、昭和生まれの私にとっての「ぽっちゃり女子」とは、これくらいのサイズ感の女子のことだと認識しています
洋服のサイズで言えば、XXLくらいからの女子の体形を「ぽっちゃり」だと感じます。
上記の男性が次々と見せてくる「ぽっちゃり女子画像」に、私が「え~!こんなのぽっちゃりじゃないよ~。普通体形だよ~。」次々と否定する有様でした。
その男性が納得いかなさそうにしていたので、XXLくらいのぽっちゃり女子の画像を見せて、「これが女性の思うぽっちゃり女子の体形だよ。」と教えたら、「男女でこんなにも、ぽっちゃりの感覚が違うんですね。勉強になりました。」と言っていました。
ぽっちゃり女子の紹介で騙されたと思う男子
彼女が欲しい男子が女子に「友達を紹介して!」と頼んだ際に、「ちょっとぽっちゃりだけど可愛い顔だよ。」「ちょっとぽっちゃりだけど、すごく性格がいいよ。」などと説明して紹介することがあります。
男性達は当然、1枚目の写真程度の体形の女子を想定して会いに行きます。ですが、女性が思うぽっちゃりは2番目の写真くらいの体形の女子なので、男性側は「ちょっとぽっちゃりと聞いていたのに、ものすごいデブが来てびっくりした!」という反応になってしまうのです。
紹介した女性側には騙したつもりはない
男女問わず恋愛対象を紹介してもらう場合には、悪い情報より、良い情報の方に期待してしまがちな傾向にあります。「少しぽっちゃりだけど、顔は可愛いよ。」などと言われて紹介を受けると、男子は「顔が可愛い」という良い情報の方が印象に残る傾向にあるようです。そして実際に会ってみると、男子から見ると「巨大な女子」がやって来て「騙された!」と驚いてしまう、それが現実のようです。
ですが、紹介した女性からすると、「ぽっちゃり」というのは2枚目の写真くらいの体形を想定していますから、男子もそれくらいの体形を想定し、その条件を受け入れて紹介に応じてくれたと思い込んでいるのです。
男子が思う「ぽっちゃり」と、女子が思う「ぽっちゃり」のサイズ感の食い違いは、「恋愛対象の紹介マッチング」のマッチング率を低くしているのかもしれません。
男性が想定する「普通体形」はモデルレベル
若い男性達の話を総合すると、彼らの思う女子の「普通体形」とは、ブランドの洋服でMサイズ、ユニクロ等のゆったりめファッションでSサイズを着るような、モデル体型の女性を指すようです。
ですが、モデル体型のような女子は実際に見ると、腕や足が棒のように細く、女性らしい肉肉しさやセクシーさはありません。少なくとも昭和生まれの女性の私はそのように感じます。この感覚もまた、私の「他人の体形」に対する偏見だと思います。私のこの感覚も含めて、誰しもが他人や自分の体形に対して何かしらの「思い」を持っているというのが現実なのだと思います。
男性の希望に沿うために摂食障害になる女子達
それに、男性がそのような華奢な女性像を求めるがために、「摂食障害」の「拒食症」や「過食嘔吐」になっている女性をたくさん見てきました。
「彼氏が芸能人の○○ちゃんが好きだから、あんなふうになりたくて食べるのをやめた」という拒食症の女子や、大して太ってもいないのに、自分は太っていると思い込み、食べたものをトイレに行ってすぐに吐いてしまう女子にも会ったことがあります。
「過食嘔吐」で、「吐きだこ」という硬くて茶色いタコが両手にできている女子にも会ったことがあります。インターネットで検索すると「吐きだこ」ができると手が醜くなるので、手袋をして指を喉につっこんで吐いたり、チューブを胃に挿入して吐くというテクニックまで紹介されていたりします。
そこまで女子が体形のスリムさにこだわるのは、自己満足の側面もあるでしょうが、男子の「女子の体形をジャッジする目が厳しい」せいという理由もあると思います。
ボディポジティブの流れ
近年では、「ボディポジティブ」「ボディポジティビティ」と呼ばれる、「どんな体形であっても、自分の体形を肯定的にとらえよう。」という概念が広まりつつあります。
生まれつき太りにくい体質でガリガリに細い人、過食症や食物依存症で巨大に太っている人、背の低い人、背の高い人、小人症で極端に身長の低い人、脳性麻痺などで手や足が麻痺し細くなってしまった人、事故や病気で身体の一部を失ってしまった人などなど、どんな体形でも自分を恥じることなく、自分の体形を肯定しようという流れが「ボディポジティブ」です。
さらに、その逆の概念として「ボディシェイマー」という言葉も生まれています。いわゆる「普通体形」「モデル体型」でない、変則的な体形をいやしめ、おとしめ、はずかしめる、体形差別者のことを指す言葉です。
善意からくる体形に対する差別的発言
私自身、摂食障害の「神経性大食症」で「食物依存症」「砂糖依存症」を患っており、ずっと肥満体で生きてきました。痩せるためにどんなに食事を制限しようとしても、「食べること」や「砂糖」の中毒なので、その中毒を治すということはとてつもなく困難です。なぜなら、摂食障害は「麻薬中毒」のように「中毒性」が高く、やめるというのはとてつもなく難しいからです。
そのような事情があるにも関わらず、これまで生きてきて「痩せたら可愛いのに…」「痩せたら美人なのに…」という善意から来る差別的な発言を幾度となく受けてきました。「そんなに簡単に痩せられるなら、こんなに苦しんでないよ!」と、何度心の中で叫んだか分かりません。
内心の自由は確保しつつ、良識を持とう
私は交友関係が広い分、男女共に恋愛対象となる相手の体形の好みについて話をする機会もずいぶんありました。
男性でも細すぎる人は色気がなくて苦手という人もいれば、太っている人は生理的にどうしても無理という人もいます。また、男性で自分より背の高い人は恋愛対象として考えられないという人もいます。
女性も同じく、細い人は無理という人もいれば、太っている人は生理的に無理という人もおり、真逆の好みを持っていたりします。女性の場合は、自分より背の低い人は恋愛対象として見られないという人も少なくありません。
「生理的に無理」という感覚は、人間ですからあって当然の感覚です。ですが、人様の体形に関して、本人に向かってその不快感をあらわにするのは良識のある人間の対応とは言えません。
私自身、太っていることで嫌味を言われたり、露骨にイライラされたりしたこともあります。そのような行動をとる人達にとっては、太っている人間は醜悪で嫌悪の対象なのかもしれません。ですが、そこはグッと抑えて、良識ある礼儀正しい態度で接していただきたいと思います。
まとめ
人間は男女を問わず、自分や他人の体形に関して何かしらの「こだわり」を感じてしまうのが常なようです。ですが、自分や他人の生まれ持った体形を肯定し、敬愛する心を忘れないようにしたいものです。
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