欧風料理クレールの外観
「欧風料理クレール」は、熱海の観光街の海沿いに近い場所にあります。外観は一見すると、昔ながらの純喫茶のような見た目です。
ですが、お店の前の看板を良く見ると「地魚を使った欧風料理の店」と、はっきりとお店のコンセプトが書いてあるので、欧風レストランであることがすぐに分かります。
地元でも人気店のようで、扉の前には「本日は予約にて満席になっております。」という札が掛けられていました。
私達夫婦は前日にすでに予約を済ませていたので、予約時間まで熱海の街を散策し、予約時間にお店に入りました。
欧風料理クレールの店内
クレールは、4人席が4つ、2人席が1つの小さなお店です。写真の右側に見切れていますが、店内にはアワビのいけすがあり、そのいけすの中には10匹程度のアワビがいました。泳いでいるアワビもいれば、ガラスに張り付いているアワビもいて、とても活発で新鮮そうでした。
カメラの性能の関係で上手く写真が撮れていませんが、天井の照明はステンドグラスで、壁掛けの照明も四角くおしゃれです。欧風料理を謳っているだけあって、内装もヨーロッパ風で落ち着いた雰囲気です。
私達夫婦はこちらの2人席に通されました。こちらもまた、右側に見切れていますが、ワインもきちんとワインセラーに入って管理されていました。
欧風料理クレールのランチメニュー
ランチはだいたい2,000~5,500円くらいで、コースによって値段が違います。特に、クレールで人気の活きアワビのステーキは時価で5500円スタートでその日によって値段が変わるようです。活きアワビのステーキの値段は店内の黒板に毎日表記されているようなので、確認してから注文しましょう。
ランチメニューは全て、サラダ、スープ、パン又はご飯、メイン料理、コーヒーというコースです。メイン料理のみ、好きなものを選べる仕組みで、値段の違いはメイン料理のグレードの違いです。
欧風料理クレールの雰囲気
「クレール」は、地元の常連客に愛されているお店らしく、インターネットで調べた時も、ブログが出てきて、そのブログ主さんのご両親が地元民で「クレール」の常連だと書いてありました。
また、私達夫婦が訪れた時も、お客さんがお店に入ってくると、すでにいたお客さんと顔見知りだったらしく、ざっくばらんな挨拶と世間話が始まっていました。
レストランのホールは、中年のおかみさんが取り仕切っており、とてもフレンドリーな方で「道は込んでましたか?」と、気軽に世間話を振ってくれるような、家庭的な雰囲気のお店でした。
飲食店口コミサイトでは、接客がなっていないという悪評もありました。ですが個人経営でランチが2,000~5,000円程度の安い家庭的なお店なので、高級ホテル並みの接客を求めるのは酷だと思いました。
欧風料理クレールの予約
私達夫婦は来店の前日にインターネットから予約をしようとしたのですが、なぜか予約拒否の通知が戻ってきてしまいました。ですから、電話で予約の問い合わせをしました。すると、熱海のランチタイムは車が非常に混んでいる場合が多く、時間に遅れる方が続出するため、車で来る方の予約は断っているとのことでした。残念ならが私夫婦は車で訪問する予定だったので、無理かと思っていました。
ですが、個人経営店のため多少は融通がきき、「予約時間に間に合うようなら席は空けておきますよ。」という約束になりました。
どれくらい道が混むか分からなかったので、早めにお店に向かったため、予約時間1時間前にはお店についてしまいました。ですから、お店の近くからもう一度電話をかけ、「もうすでにお店の近くに到着しているので、遅れるということはありませんが大丈夫でしょうか?」と確認しました。すると、「では、予約を確定しておきますね。」という返事が返ってきました。
というわけで、「クレール」の予約は常連の地元民優先で、車で観光で来ている人は基本的には断られると思ったほうがよさそうです。
ですが、私達夫婦のように、たまたま空席のある時間があった場合は、席をあけておいてもらえるようなので、電話で確認してみるとよいと思います。
欧風料理クレールのランチ
私達夫婦が行った日のサラダは、サニーレタス、サラダ水菜、パプリカ(赤・黄)のサラダでした。ドレッシングも手作りのようで、バルサミコ酢の酸味がよく効いた、欧風料理らしいドレッシングでした。
次にパンが出てきました。こちらのパンも外はカリカリ、中はふわっともちっとしており、とても美味しかったです。
次に出てきたのが、オニオングラタンスープならぬ、トマトグラタンスープ。明らかにオーブンで焼いた感があったので、オニオングラタンスープのトマト版だと思います。
トマトと玉ねぎをしっかり炒め、スープを作り、そこに切ったバケットとチーズを乗せ、オーブンで焼いたものだと思います。
トマトスープなのに全く酸っぱさがなく、スープ自体に野菜本来の甘みがあり、とても美味しかったです。このトマトグラタンスープを食べるためだけに「クレール」に行ってもいいくらい、手間ひまのかかった美味しいスープでした。
メイン料理は、私は白身魚のポワレ・ウニソースを選び、
夫は白身魚のソテー・熱海湾カニソースを選びました。
「白身魚のポワレ・ウニソース」に使われている魚はスズキ、「白身魚のソテー・熱海湾カニソース」に使われている魚はヒラメでした。地魚の特徴によってソテーかポワレか違ったり、ソースを変えたりするのがプロの仕事だと感心してしまいました。
ちなみに、「ソテー」は食材を少量の油で炒め焼きにする料理を指し、「ポワレ」は魚の切り身を油でカリッと香ばしくなるまで焼き上げる料理のことを指します。
本当はマナー違反なのですが、メインディッシュは夫と1切れずつシェアして食べました。カニソースは味が濃くこってりとしており、ウニソースはさっぱりと上品な味でした。ソースがあまりにも美味しいので、パンできれいにふき取って最後の一滴まで残さず食べました。
最後に珈琲が出てきて、ランチコースは終了です。コーヒーも、きちんとしたドリップコーヒーで、最後まで手を抜かないきちんとしたランチコースでした。
食べログ・ベストレストラン賞受賞店
店内をよくよく見て見ると、「クレール」は2012年に食べログのベストレストラン賞を受賞していたことが分かりました。受賞の盾には、「38万人のレビュアーから選ばれた至高の名店」と書かれていました。
確かに、この値段でこのクオリティーの料理が食べられるのであれば、賞の受賞も当然だと思いました。このクオリティの料理を東京で食べようと思ったら、この2~3倍の値段は払わないといけないと、夫と話しながら食事をしていました。
まとめ
地元の常連客がついているので、特に観光客を目当てにしていない強気なお店「クレール」。車で来店のお客さんは基本的に断っているそうですが、私達夫婦のように運良く入れる場合もあるので、一応電話で予約の交渉をしてみるのも良いかもしれません。
★応援クリックしていただけるとうれしいです★
↓ ↓ ↓
【PR】