進撃の巨人は現代の思想書?
最近、アニメ「進撃の巨人」にドハマりして、2周目を見ています。進撃の巨人を見る前は、「ただの、巨人と人間が戦うアクションものでしょ?子供が好きそうなやつだ…」と、子供向けの戦闘ものだと思っていました。
ですが、実際には、人間とは何か?世界とは何か?戦争とは何か?思想とは?宗教とは?といった、様々なテーゼがちりばめられている大人向けのアニメでした。
コンテンツ評論家の岡田斗司夫氏に「銀河英雄伝説と進撃の巨人は、現代の思想書だ」と言わしめた、人に物を考えさせる力のある作品です。実際に、中国では思想性が高すぎて「反乱の起因」になりかねないと公開が中止されたほどです。
世界的な大ヒット
上記の通り、人間や社会の様々な側面を視聴者に見せつけつつも、見ている人達を飽きさせない娯楽性も忘れることなく盛り込んでいるのが、原作者「諌山創」氏の天才的な一面だと思います。
見事な伏線の張り方、完璧な伏線回収。2周目を見ていると「そうか、この後ああなるから、この時にこのキャラクターはこういう表情だったんだ…」などということまで、分かってしまうので、楽しくて仕方がありません。
進撃の巨人は、英語圏では「Attack on Titan」として、大ヒットし、youtubeでも視聴者の様々なリアクション動画がアップされています。外国の視聴者たちは、泣いたり、叫んだり、「ゴー!リヴァイ!やれー!行けー!」などと、キャラクターを応援したりと大騒ぎでした。
進撃の巨人は世界的にヒットしたため、多くの国で吹き替え版が出ており、英語、スペイン語、ドイツ語、ギリシャ語、イタリア語、ポルトガル語、ロシア語などに吹き替えられています。
進撃の巨人の何がすごいのか
進撃の巨人の何がすごいのかと言われれば、まずは物語そのものがすごいです。最初は小さな壁の中で暮らす人々が巨人に襲われるという、ありきたりな話から始まります。ここで、「なーんだ、ただの人間と巨人の戦闘ものか…」と離脱した知人もいました。ですが、その知人は後半(アニメのseason4)を見てから、ドハマりしたそうです。ですから、最初のほうだけ見て、単なる戦闘ものだと離脱しないでいただきたいです。
人間とは?世界とは?社会とは?生きるということとは?と、視聴者に問いかけるその物語は、岡田斗司夫氏の言う通り「現代の思想書」とも言えるものです。
次にすごいのが、アニメのアクションシーン。私は持病の関係で聴覚過敏と視覚過敏があり、視覚過敏のほうが重症で、アニメやドラマの音だけ流して聞くこともあるくらいです。ですが、進撃の巨人に関しては、キャラクターのアクションシーンがあまりにもカッコいいので、それ見たさに視覚過敏のつらさを抑えてでもちびりちびりとアクションシーンを見ていました。
さらにすごいのが、声優さんの演技技術。
こちらの動画を見ていただければ一目瞭然ですが、日本の声優陣は層が厚いこともあり、技術力が非常に高いです。まるで演劇の舞台を見ているような臨場感でアニメドラマを演出してくれています。
そして、もう一つすごいのは劇中音楽。オープニング、エンディング曲はどうということはないのですが、劇中で流れる音楽や歌は最高にすばらしいです。進撃の巨人の音楽は、「ガンダムUC」の澤野弘之氏が手掛けており、クラッシックな楽器から、ピアノ、エレキギター、シンセサイザー、超絶歌の上手い歌手などを起用し、壮大な世界観を美しく残酷に表現しきっています。
進撃の巨人の劇中歌は英語やドイツ語で歌われており、歌詞を知ると余計に感情移入しやすくなります。進撃の巨人の劇中歌のクオリティの高さも世界的に有名となり、各国の音楽家たち、オペラ歌手やラッパー、音楽プロデューサーなどが評論をしており、中にはあまりにも斬新な音楽なため、言葉を失っているリアクションもありました。
漫画が無理だった人は是非アニメで
進撃の巨人の作者「諌山創」氏は、当初は絵が下手なことで有名な漫画家だったそうです。私の知人も、「もし、進撃の巨人の漫画のほうを見るなら、1巻から最終巻までの間に諌山先生の絵が上手くなっていく過程も楽しんでほしい。」と言っていたくらいです。
進撃の巨人には、「立体機動装置」という動きの複雑な移動手段兼武器が登場します。漫画の序盤で離脱した人達の中には、この立体起動装置の動きの意味が分からず離脱したという人もいました。ですが漫画で離脱した人でも、アニメで「立体起動装置」の動きが分かってから、再び漫画を読み始めたという人もいるくらいです。
漫画とアニメの両方を見た人の意見を聞くと、やはり、立体起動装置の動きを把握するために「アニメから見る方がおすすめ」という意見が多かったように思います。ですが、漫画は漫画で、逆に諌山先生の絵の下手さが、妙なグロテスクさをかもしだしていて良い感じだという人もいます。
まとめ
2周目を見てしまうくらい面白い、大人向けのアニメ。岡田斗司夫氏に「現代の思想書」と言わしめた「進撃の巨人」「銀河英雄伝説」共に、amazonプライムビデオで無料公開中なので、是非ご覧になってください。両方とも何とも言えない後味のあるアニメです。
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