理想的な二人暮らしの食費の金額
一般的に、食費は世帯手取り額の15%~20%以内に収められるのが理想とされています。節約家計なら、世帯手取り額の15%以内に収めるのが理想的です。
つまり
- 手取りが20万円であれば30,000円
- 手取りが30万円であれば45,000円
が、節約の目安になります。
我が家の食費の予算は40,000円で、妥当なラインかと思います。
日本の二人暮らしの「食費」の現実
ですが、総務省による「家計調査」によると、二人暮らし世帯の食費の平均は
- 2022年:6,7573円/月
- 2023年:66,187円/月
と、大きく理想的な食費から外れています。ですがこれらの数値は、日本の二人暮らし世帯の収入平均と、食費平均を比べると、理論上は成立します。
日本の二人暮らしの「平均収入」と「平均食費」
2022年の日本での二人暮らしの平均手取り額は「42万2879円」とされています。そしてその中での食費の平均は「6万7573円」です。これらのことから、2022年の手取り額のうち食費が占める割合は「約16%」だと計算できます。そういった意味では、食費の適正値は手取り額の15〜20%というのは、あながち誤りではなさそうに見えます。
ですが、問題は二人暮らしで毎月手取り額42万円もある家族がどれだけいるかということです。日本の年収の中央値が400万円だと言われている昨今、共働き夫婦なら42万円の世帯収入もあり得ます。ですが、現実的には、片方が子供や老人、あるいは健康面で不安がある、職能に不安がある等の理由で、無収入、または低収入な場合、二人世帯で手取り「42万円」を想定するのは厳しいと感じます。
食費のデータをとる難しさ
これらのデータの問題点は、全て「平均値」で計算されていることです。上記の通り、年収に関しては中央値が400万円程度というデータがありますが、食費に関する中央値は出ていないという現実があります。
これは、以前ニュースで見た話なのですが、「食費」のデータをとろうとすると、主婦は「見栄を張ろうと嘘をつくケース」が多発するそうなのです。
例えば、とある栄養大学が100世帯の3食のデータをとろうとしたとします。その場合、スマホやデジカメで写真を撮らせると、見栄を張るためにデータを消して上書きするという現象が多発したため、昔でいうインスタントカメラ、今でいうチェキのような上書きできない撮影機材での撮影を依頼したとのこと。
それでも、家計簿には鶏肉を買って鶏のから揚げを作ったことのなっているのに、お弁当に1個だけ鶏のから揚げが入っており、前日に鶏のから揚げを作った形跡もない。ということは、こっそり、冷凍食品を買っている可能性が高いなどと推測され、正しいデータをとるのが非常に難しいと、その大学の教授はおっしゃっていました。
所得に占める食費の割合
所得については会社員はガラス張りなので、ある程度正確なデータがとれますが、「食費」に関しては、ある種のプライベートな情報であり「主婦の見栄」などの感情が入り、正確なデータが取れないということで、なかなか実際のところが分からないと考えられます。
食費節約の分かれ道は環境
我が家は二人世帯の食費の予算を4万円としており、その前後でなんとかやりくりしています。というのも、我が家は居を構える時点で、光熱水費の低いマンションを買う、激安スーパーが近くにある地域に家を買うと決めていたため、節約ができています。
ですが、地方都市の郊外に住んでいる知人などのお宅に伺うと、スーパーがイオンモール1つか、もうひとつ大きなショッピングモールがある程度で、ほぼ1~2店舗での寡占状態になっていたりします。そういったスーパーで食品の価格を見ると、納豆一個とってみても我が家の近くのスーパーの2倍くらいのお値段がしたりします。
そのような状況下で二人暮らしの食費を4万円まで抑えるのは難しいと考えられます。あり得るとするなら、家庭菜園などで庭で野菜を育てて、野菜の費用を浮かせられるくらいでしょうか?
まとめ
我が家の食費の予算は4万円で、だいたいそれを少し上回るくらいで収まります。ですが、我が家はかなり家計を絞っていますし、近くに激安スーパーなどがない地域では、1カ月で4万円の予算は正直に言えば酷だと思います。
収入が限られている以上、どの予算をどこに使うかは非常に重要になってきますが、体を壊しては元も子もないので、我が家では少々予算を超えても、たんぱく質や野菜はしっかり食べるようにしています。
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