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【40代甲状腺がん体験談ブログ5】甲状腺がんの手術後の痛みと、手術後の生活の注意点

 

 実はわたくし昨年、甲状腺がんを患っておりました。がんを取り除くために甲状腺を切除したわたくしですが、術後の様子をチラリとお見せしたいと思います。

縫合ではなくボンドによる接着

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 甲状腺がんのため、入院して甲状腺を半分切除しました。こちらの写真は甲状腺の切除手術をした直後の写真です。現代の手術では、傷口を糸で縫う縫合以外にも、傷口をボンドで留める方法や、クリップのようなもので留める方法もあると伝え聞いています。私の場合、術後の処置は糸での縫合ではなく、医療用ボンドで留める方法でした。

 その際、傷口の端っこに「ドレーン」と呼ばれる管が差し込まれており、術後の患部が腫れないように、患部から「血抜き」をしていました。必要な処置なのでしょうが、いつまでも体に管が入っているというのは、けっこう煩わしかったです。

 

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 ベッドから動けないので退屈で、寝っ転がったまま、滅多にしない自撮りをしてみました(*´Д`)

 首から下げているひもの先には、透明ビニールのポシェットのようなものがぶら下がっており、そこに「血抜きドレーン」から排出された術後の血がどんどんたまっていきました。端

 この、透明ビニールのポシェットに溜まっていく血液は、看護師さんが定期的に取り除いてくれていました。ドレーンポシェットに溜まっていく液体は、最初は血液の色をしているのですが、だんだん黄色っぽい透明な液体に変わっていきます。

 この血抜き用の管(ドレーン)は5日間ほど、首の傷口の端に入っていた記憶があります。

甲状腺がんの術後の痛み

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 術後の痛みですが、とてもよく効く痛み止めの点滴を2~3日投与されていたので、痛みはトイレに行くとき、食事で起き上がる時、食事を飲み込むとき以外はほぼ感じられませんでした。

 とにかく首周りの筋肉や筋が少しでも動くと痛みが走り、特に食事を飲み込むときはとても痛かったです。ですが、安静に横になっている時には傷口の痛みはほとんど感じられませんでした。

 

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 ただ、痛み止めの点滴にはいくつかの副作用があり、私はその中の「吐き気」という副作用が強めに出てしまいました。ですから、気持ち悪くて吐きそうになると早めにナースコールをし、今度は別に「吐き気止め」の点滴を追加するといった処置を受けていました。

 麻酔で意識がもうろうとしていたので、吐き気がどのくらいの頻度でおとずれたかはあまり記憶にないのですが、1日に4~5回か、もっとだったか吐き気止めの点滴を投与してもらったように思います。

 正直、この状態は数日から数週間で「治癒する」と思えるから耐えられましたが、これが何年も続くようなガン闘病なら安楽死のほうが楽かなーとは思ってしまいました。

甲状腺がんの退院後の生活

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 入院中からずっと保護テープで傷口をふさいでいたのですが、生まれてこのかたテープかぶれなどしたことがなかった私なのに、テープで肌がかぶれるようになってしまいました。

 甲状腺を摘出したことで、多少体質が変わってしまったのかもしれません。というわけで3か月は貼っておいたほうが良いと言われていたテープを3週間くらいで、ちょいちょいはがしてしまっていました。

 このテープは

  • 重力によって皮膚が引っ張られて傷口が痛むのを軽減する
  • 重力に皮膚が引っ張られないので傷口がきれいにくっつく

といった理由で、貼る必要のあるテープだと説明を受けました。私自身は最初の3週間は、いくらかぶれてもテープを張らないと傷口が引っ張られて痛いので貼り続けていました。

 特に首を横に向けようとする時は、このテープを張っていないと傷口がとても痛むので、最初の3週間はとても大変でした。テープを張っていたとしても、横を向こうとしただけで首の皮膚が斜めに引っ張られ痛いので、実質的には首だけ横を向くということは不可能でした。ですから体ごと横を向くことで対策をしていました。

甲状腺がんの術後・退院後の注意事項

  • 上記のようなテープで傷口を保護し続ける
  • 皮膚が引っ張られないように常にブラジャーを着用し、寝る時も着用する
  • 痛くて横を向けないので、一か月間は車、自転車への乗車はしてはいけない
  • 5キロ以上の重い物を持ってはいけない。
  • 甲状腺が無くなると、甲状腺ホルモンが分泌できなくなるため「チラージン」という甲状腺ホルモン剤を一生飲み続けなければいけない。

などがありました。

 

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 術後3週間目くらいでこのくらい癒着していたと思います。やはりテープかぶれが目立ちますね。

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 そして、これが術後3か月の傷口です。もうあまり分からなくなってきましたね。

入院中のがん患者さん達との交流

 私自身はアラフィフのおばちゃんですが、40代の中国人女性のバセドウ病+ガン患者さん、70代の日本人女性のガン患者さんと親しくなって、人生について語りあったりもしました。術後で声がしゃがれていたけれども、話すたびに少しだけのどが痛かったけど、彼女たちとのお話を通して、人生について大きな学びがありました。

 ガンなんてならないに越したことはないけれど、同じく病気で弱っている人達と出会うことで、長生きはできないであろう私の人生の指針を探れたような気がしました。彼女らも働きづめの人生で強い女性達でした。本当にアラフィフのこの時期に、彼女達に出会えたのは、神様が私に何かを教えてくれようとした運命なのかもしれないと思います。

 また話がそれてきましたが、今は甲状腺ホルモン補充のためチラージンというお薬をを毎日飲まねばならない生活です。でも、発達障害なのでちょいちょい飲み忘れて夜に気が付くなんてこともしばしばです(*´Д`)困ったものです。

甲状腺がんの入院期間

 わたしの場合の甲状腺がんの入院期間は1週間でした。糸の縫合の手術をした方は抜糸に通院しなければならなかったかもしれませんが、私の場合は自然に溶けるボンドでとめたので、抜糸の通院は必要ありませんでした。

ご質問への回答

 「福島近隣の方ですか?」というご質問をいただいたのですが、私は関東圏在住です。40歳以降の女性は甲状腺の病気が発病してしまうことも少なくないらしく、バセドウ病、橋本病などの甲状腺の病気に罹患するのは80%が女性だと言われているそうです。

テープかぶれ対策のアドバイスをいただきました

 シリコン系のテープなら、かぶれが軽減する場合もあるとのアドバイスをいただきましたので、共有しておきます。

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