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50代、虚弱体質・料理好きの節約シニア主婦ブログ

最新設備の予防歯科医院での体験談と費用

 

我が家の歯のメンテナンス事情

 恥ずかしながら私達夫婦は5年前くらいまで、歯磨きをほとんどしていませんでした。私は育児放棄の家庭で育ったので歯磨きを毎日するということを家庭で教わっておらず、毎日歯を磨かなければいけないということを全く知りませんでした。

 夫は子供の頃は歯磨きをしていたのかもしれませんが、大人になってからは面倒くさがって磨かなくなり、そのまま放置していた模様です。それくらい歯磨きの重要性を分かっていなかったのです。

 それでも、ある時期から3か月に1回ほど歯科に検診には行っていた私達夫婦。特に歯に問題があるとは言われていませんでした。

 ですが、私の歯にどうも違和感があり、どうしても虫歯があるとしか思えず、いつも検診に行っていた歯科で「虫歯はありませんか?」と聞いてみるも、「ありませんよ。」という回答でした。

 それでも私は、どうしても自分の歯に虫歯があるように思えてならず、それまで通っていたのとは違う最新設備の歯科で検査をしてもらいました。すると、なんと、私は虫歯が6本、夫は虫歯が5本あることが発覚。夫は歯磨きもしていないのに「俺、虫歯はないよ。」と豪語していましたが、虫歯が5本もあって驚いていました。

 そして何よりも、それまでメンテナンスに行っていた歯科医が、それらの虫歯を見つけてくれなかったことに一番驚きました。

予防歯科との出会い

 私達夫婦が新しく見つけた最新設備の歯科医院では、虫歯になってから治療するのでは遅く、自宅での歯磨きやフロス、マウスウォッシュなどのケアで虫歯を予防することが一番大切だと、とくとくと教えてくれました。

 蛇口が開いたままの水漏れをいくら雑巾で拭いても、床が乾かないように、口の中の衛生状態を自分で保てなければ、いくら治療をしても、次から次へと口内に問題が起きてくると教わったのです。

インレー・クラウン(詰め物)の寿命は約7年

 虫歯治療の際、詰める銀色の金属をインレー、被せ物をクラウンと言いますが、実は保険適応のインレーやクラウンは強度がそんなに強くなく、寿命は7年程度なのだそう。ですから、劣化した被せ物と歯の間に隙間ができ、そこに虫歯菌が巣食い、詰め物の下に虫歯ができるというケースが非常に多いのだそうです。

 かくいう私もインレーの下に深い虫歯ができていて、歯を抜くことになってしまいました。こういった被せ物の下に隠れた虫歯は目視では見つけることができず、また保険適応の大雑把なレントゲンでも見つけることができません。

このように3~4本ずつの細かいレントゲンを撮ったり、

CTで検査をしないと被せ物の下の虫歯は見つけられないようです。そして、いずれも保険適応外の検査ですので、一般的な歯科では希望者のみにしか検査をしない項目となっているようです。

 そもそも、小さな町歯科にはCTスキャンの設備のない歯科も多く、ここまで詳しく調べられないという実情もあるようです。

最新設備の歯科の検査項目

  • レントゲン口内全体を1枚(保険適応)
  • レントゲン3本ずつの細かいやつ(保険適応なし)
  • CT(保険適応なし)
  • 口内を色んな角度からとった写真
  • 顔やあごの歪みの確認のための顔全体の写真
  • ミュータンス菌の数
  • ラクトバチラス菌の数
  • プラーク(磨き残し汚れ)の量
  • 唾液の分泌量
  • 唾液の緩衝度(唾液が酸性に傾いたpHをいかに速やかに戻せるかの)検査
  • 食事日記からの指導(食事の回数・時間・糖分摂取の回数などのチェック)
  • フッ素の使用状況
  • 歯磨き粉、歯ブラシ、使う歯磨き粉の量のヒアリング
  • 歯の一本一本の歯垢の状態
  • 歯の一本一本の健康状態、治療状態
  • 歯の一本一本の歯周ポケット(表・裏・歯間の3か所)の深さ

 最新設備の予防歯科では、これらを全て調べてくれて、図解付きの丁寧なレポートを制作して渡してくれました。

 最新設備の予防歯科医院では、処置台の前に2メートルくらいの大きなモニターがあり、このように自分の歯の状態、口の中の状態を実際に見せてくれます。

 そして、モニターを指さしながら、どこにどのような問題があるのかを説明してくれるのです。

図解レポートを見ながら説明を受ける

 こちらは保険適応の一般的な歯科のレントゲン写真です。ですが、このような大雑把なレントゲン写真では歯の詳細な状態は分からないため、虫歯や歯肉の膿(うみ)などは全く見つけることができません。

 ですから、保険適応外ではありますが、このように3~4本ずつの細かいレントゲン写真を撮る必要があるのです。こういった細かい検査で、私達夫婦は以前通っていた歯科では見つけてもらえなかった虫歯を見つけてもらうことができました。

 このように、口内を色んな角度から写真撮影した画像もレポートの中におさまっています。犬歯が削れているのは夜中に歯ぎしりをしているせいなので、マウスピースをはめて寝るようにしてくださいなどと指摘を受けました。

 詳細なレポートでは、このようなレーダーチャートで口内の状態を表示してくれて、歯科衛生士さんが、患者の口内の状態、虫歯になりやすいかなりにくいか、適切なケアができているかなどを1時間近くかけて説明してくれました。

 こちらも、レポートの1ページを撮影したものですが、歯の上下、表裏の歯周ポケットの深さをひとつひとつ丁寧に測ってレポートにしてくれました。歯周ポケットの深さは3までなら許容範囲ですが、4や5の深さがある箇所が多いと歯肉が下がりすぎて、虫歯になる前に、歯が抜けてなくなるという危険性があると教わりました。

 また歯周ポケットが深くなると、血管を通して脳にまで影響が及ぶため非常に危険だとも教わりました。

 こちらは保険適応外のCTの検査の結果です。特筆すべきは上の歯の歯根の膿(うみ)まで見つけていることです。以前行っていた歯科では、ここまで丁寧な検査はしてくれませんでしたし、自宅での歯のメンテナンスの方法なども教えてはくれませんでした。

歯は脳にまで影響を及ぼす

 我が家は、医療先進国で経験を積んだ歯科医師のいる予防歯科を見つけることができ、夫婦それぞれの歯や口内の特徴を教えてもらえました。自分の足で歩けて、自分の歯で食べらることが、老後は重要となってくると言われています。歩く、噛むなどの運動神経は脳の大きな刺激となり、認知症予防になるとも言われています。

 逆に、歩けなくなる、噛めなくなるといった状態になると認知症が急激に進むとも言われています。

 また歯周ポケットが深まっていくと、脳にまで歯周病菌の影響が及び「脳梗塞」などにもつながると言われています。

 もらったレポートはもっとページ数の多いものでしたが、抜粋してこの記事に掲載しました。

自宅ケアが完璧になるまで治療は行わない

 私が見つけたこの予防歯科は、上記の通り自宅ケアがきちんと行われていないと、次から次へ歯や口内に問題が起きるという考え方だったので、検査をしている段階から歯磨き指導が徹底して行われました。30分や1時間の説明はざらでした。

 そして、検査のたびに歯磨きの状態をチェックされ、強く力を入れて磨きすぎていると指摘されたり、右の奥歯に磨き残しが多いといったような指摘を受けていきました。そして、的確な歯磨きができていると判断されたら、治療が開始となりました。

私達夫婦の口内環境の違い

 上記のように数々の検査を行い私達夫婦は自分たちの歯や口内の状態を細かく知ることができました。

 そして分かったことは、妻である私は歯周ポケットは浅く歯肉もしっかりしているけれど、口内が酸性に傾きやすく、虫歯の原因となるミュータンス菌が口内に多いため虫歯ができやすいとのこと。

 夫は、歯は丈夫で虫歯にはなりにくい口内体質だけれど、歯周ポケットが深すぎて、このまま自宅ケアを怠っていると虫歯になる前に、歯周病で歯が抜けるとのことでした。

 歯のケアを怠っていた二人でも、もともとの口内体質が違うために、全く違う結果が出たのは非常に興味深いことでした。

最新設備の予防歯科の費用はいくら?

 予防歯科の保険適応内の受診の時は3割負担で1200~1500円程度です。私の場合、毎回1時間程度の説明を受けましたが、基本的に治療以外の説明や検査は歯科衛生士さんがやるので、安価な保険適応で丁寧に説明してもらえたのだと思います。

 保険適応外の検査ですがインターネットで調べるとピンキリです。例えばCTをとった時に、疑り深い私は「え!もしかしてぼられてるかも?」と思ってネットで値段を調べてみました。私は3500円程度だったのですが、ネットで調べたら、1万円や2万円といった価格も出てきて、「ああ、私は適正価格で診てくれる歯科に当たったのだ。」とホッと息をなでおろしたのでした。

 ホームページに各検査項目の費用を明記してあると分かりやすいのですが、費用だけを見て腰が引ける患者さんがいることを考えれば、費用を書かない歯科の立場も分からなくはありません。

まとめ

 設備の整っていない小さな町歯科で見つけてもらえなかった虫歯が、最新設備の予防歯科に行ったら一発で見つかりました。それどころか、トータルで数時間にもわたる自分の歯と口内の説明を受け、適切な自宅メンテナンスの方法まで教えてもらえました。

 私が愛読しているブロガーさんも、歯科を変えたら虫歯が6本も見つかったという記事をあげていらっしゃいました。長く自分の歯で食べ物を食べられるようにするには、誠実で最新設備の整った歯科を見つけることが大切です。

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