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【小江戸川越】★百足屋(むかでや)のカフェメニュー*口コミ・評判ブログ

 

百足屋の読み方

 百足屋は「むかでや」と読みます。

百足屋(むかでや)とは

 「百足屋(むかでや)」とは川越市指定有形文化財である田口家住宅に雑貨屋とカフェ・イベントスペースを併設したお店です。寛永16年(1639年)に「百足屋」という屋号で創業され、糸や組紐の販売、鰹節問屋として人々に親しまれました。

 小江戸川越のシンボル「時の鐘」からほど近い場所にあり、「かぎ曲がりの通り」に面しています。川越市役所と「いちのや」のちょうど中間あたりの場所にあり、川越で有名な「小江戸川越一番街商店街」や「かねつき通り」からは少し離れた場所にぽつんとある建物です。店の右側には今でも現役の昔ながらの丸いポストがあり、それが目印のひとつとなっています。

 百足屋は表から見える雑貨屋・カフェ以外にも、取り寄せた会席料理を有形文化財の建物の中で食べられるというサービスも行っています。さらに、蕎麦打ちやフラワーアレンジメント、和小物作りなどの、小江戸川越らしい和のお稽古ごとを体験するイベントスペースとしても、建物を貸し出しています。老舗の家系らしく、伝統文化の継承に力を注いでいるのが「百足屋」なのです。

 明治29年12月に建てられた「店蔵」、明治41年5月に建てられた「内蔵」、昭和3年6月に建てられた「外蔵」があり、瓦には創業者である田口吉兵衛の「吉」の文字がデザインされています。最も古い「店蔵」は川越市の市指定文化財建造物に指定されています。

 古きよき蔵造りの建物を残していくために、建物の所有者と地元住民とが一丸となり、伝統的建造物を再生させ、維持管理を行っています。百足屋は、その蔵造りの古風な佇まいゆえに、1年を通して国内外から多くの観光客が足を運ぶこの小江戸川越で、「百足屋」は町家空間の独特の雰囲気を放っており、私達夫婦がカフェでお茶をしている際にも、英語圏の白人女性が来店していました。

百足屋の建物の構造

 「百足屋」の建物の構造は、町家づくりの縦長の構造となっています。いわゆる「うなぎの寝床」と呼ばれる奥行きのある空間です。

 「店蔵」の奥には「茶の間」「やまぶき」「はつかり」といった畳の間があり、その奥に「内蔵」、さらにその隣に「外蔵」が建っています。「店蔵」だった建物は現在は雑貨店となっており、バッグや小物類など、様々な雑貨が販売されています。

百足屋のカフェスペース

 百足屋のカフェとしての営業時間はお昼の12時から夕方の5時までです。料亭やイベントスペースなど、多岐にわたる経営をしているため、カフェスペースの提供時間は限りがあります。ですから、カフェを利用したい場合は、しっかりと時間を把握して来店することをおすすめします。

 百足屋のカフェスペースの外門はこのような感じです。

 入り口横には、メニューの立て看板があり、着物レンタルのサービスも行っているとの記載がありました。立て看板を読むと、着物で抹茶を点てて飲み、その着物のまま街歩きを楽しむというプランもあるようです。

 カフェスペースへの入り口はこのような雰囲気です。扉の上に取り付けてある電灯もレトロでかわいらしいですね。

 私達夫婦が「百足屋」を訪問した際には、小江戸川越で「川越花手水フォトコンテスト」というイベントが開催されていたらしく、「百足屋」にもたくさんの花手水が飾られていました。

 雑貨屋さんが併設されているだけあって、古風な雑貨が花手水と一緒に飾られており、良い雰囲気を醸し出しています。

 カフェスペースに入るとこのような景色でした。

 廊下も古民家ならではの風情のある佇まいです。

 私達夫婦が通されたのは「茶の間」と呼ばれていた、もともとは待合だった畳の部屋でした。

 こちらが「茶の間」の隣の「やまぶき」と呼ばれる畳の部屋です。元々は蔵だったのか、右側に金庫のような厳重な扉がありますね。

 こちらが「茶の間」の全容です。テーブルの上にも花手水が飾ってあり、とても良い雰囲気です。

 私が座った席の正面にはレトロな小物入れや伊万里焼と思われる食器、振り子時計などが飾れられていました。

 「やまぶき」の間からは、丁寧に手入れされた中庭が見え、風情のある佇まいでお茶を飲むことができます。

 入り口左側から回り込むと中庭の様子を見ることができました。ここにも「花手水」が飾られていました。私達夫婦は残念ながら中庭を眺められる席ではなありませんでしたが、充分に古民家の風情を楽しむことができました。

カフェ百足屋のメニュー

  • 自分で点てる河越抹茶と上生菓子のセット:1100円

◆お飲み物

  • 薄茶(お抹茶)・煎茶:600円
  • コーヒー(ホット・アイス):700円
  • 河越紅茶(ホット・アイス):700円
  • カフェオレ(ホット・アイス):700円
  • ジンジャエール:700円
  • フルーツジュース:700円
  • 抹茶ラテ(ホット・アイス):800円
  • ココア:800円

◆クリームソーダ:800円

  • クリームソーダ メロン:800円
  • クリームソーダ やまぶき:800円
  • クリームソーダ 蔵:800円
  • クリーム蔵さいだぁ(川越さいだぁ):800円

◆スイーツ

  • 抹茶アイス・バニラアイス:600円
  • 百足屋ぜんざい:700円
  • 河肥クリームあんみつ:800円
  • ほっとケーキ:800円
  • 古民家風ワッフル:800円
  • 河超クリームパフェ:800円

スイーツは追加料金を足して、ドリンクセットにすることもできます。セットドリンクは、コーヒー、紅茶、抹茶などです。

◆セットメニュー

  • ファッジブラウニーケーキドリンクセット:1100円
  • ほっとケーキドリンクセット:1200円
  • 古民家風ワッフルドリンクセット:1200円

◆アルコール

  • 小江戸ビール(伽羅・瑠璃・毬花・漆黒・白):800円
  • イチローズモルトホワイトラベルシング:900円
  • スーパードライ:700円

百足屋での飲食

 私は「自分で点てる河越抹茶と上生菓子のセット」を注文しました。私は抹茶を点てたことはありませんが、抹茶の味は好きなのでこのメニューを頼みました。ですが、私は自分で抹茶を点てたことがなかったので空のお茶碗が配膳されてきた時には、美味しい抹茶が点てられるか、内心ドキドキでした。

 ですが、メニューにも書いてあった通り、モニターの動画で丁寧に抹茶の点て方を説明してくれるので、その通りに点てれば美味しく点てることができました。

 この動画、本当に作法に則った丁寧な説明の動画で、

「まずは左手で茶筒を持ちます。次に右手で茶杓(ちゃしゃく)を持ち、山盛り2杯半お茶碗に入れます。次に茶杓についた抹茶を落とすため、茶碗のふちで2回とんとんと茶杓をたたきます。」

といったように、事細かに説明してくれている動画でした。

 動画通りに点てたお抹茶はこちらです。正直、私ひとりでは上手に点てられなかったので、夫に手伝ってもらいました(〃▽〃)

 上生菓子も、甘すぎず上品な甘さで、あんがねっとりもっちりしていて、とても美味しかったです。

 夫は、「河肥クリームあんみつ」を注文しました。スイーツはドリンクセットで、抹茶、コーヒー、紅茶などを付けることができたので、夫はアイスの抹茶をドリンクセットで付けました。

 「河肥クリームあんみつ」は下に無味の寒天が敷いてあり、上には甘く煮たあずき、赤えんどう豆、さつまいもの甘露煮、抹茶わらび餅、アイスクリーム、さつまいもチップスが乗っており、とても具材の種類の多い豪華なあんみつでした。

 夫に一口ずつ分けてもらったのですが、中でも抹茶わらび餅がとても美味しく、私もあんみつを頼めば良かったと思ったくらいでした。

まとめ

 寛永16年から、代々多角経営で様々な商売を営んできた「百足屋」。現在も、カフェ、料亭、雑貨屋、レンタル着物、体験イベントスペースなど、多角的な経営をしています。

 古い蔵を改造して作られたカフェスペースは、中庭の日本庭園を見ながら川越散策の休憩をすることのできる、のんびりしたスペースとなっています。川越散策に疲れたら、「かぎ曲がりの通り」まで少し足を延ばして、百足屋カフェで抹茶を一服するのもおつなものです。

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