- 地方自治体の子宮がん検診へ
- 子宮頸がんと子宮体がんの違い
- 子宮頸がんと子宮体がんの検査方法と痛み
- 子宮がんのオプション検査
- HPV検査(ヒトパピローマウイルス検査)
- 経腟エコー検査(超音波検査)
- しこりの誤診を受けた母のトラウマ
- まとめ
地方自治体の子宮がん検診へ
夫の会社の健康診断で5㎝の「子宮筋腫」が見つかった私。詳しくは下記の記事で書きましたが、若い人は手術で筋腫を摘出する必要が出る場合もあるようですが、私のような高齢者は閉経を待てば、女性ホルモンの減少とともに筋腫も小さくなるので経過観察ということになりました。
ですが、「子宮筋腫」と「子宮体がん」は似ているため、念のために「市の子宮がん検診」で子宮体がん検査を受けなさいと医師から指示があったため、子宮体がん検査を受けてきました。
ちなみに私の居住区の子宮がん検診は、「子宮頸部のみ:600円」「子宮頸部+子宮体部:1000円」のいずれかの検査を選べるようになっていました。
子宮頸がんと子宮体がんの違い
子宮は女性の下半身にある臓器で、大きさは成人女性で鶏の卵程度です。「子宮頸部(けいぶ)」とは子宮の入り口にある筒状になった部分を指します。その筒状の入り口を通り抜けた袋状の部分を「子宮体部(たいぶ)」と呼びます。子宮頸部の下は腟(ちつ)につながり、子宮体部の左右からは卵管が出ています。また、子宮の左右には卵巣があります。これが女性の子宮まわりの構造です。
そして、上記の通り、子宮の入り口にできるがんを「子宮頸がん」と呼び、子宮の袋にできるがんを「子宮体がん(子宮内膜がん)」と呼び、区別しています。
子宮頸がんと子宮体がんの検査方法と痛み
子宮がんの検査方法は、膣(ちつ)に器具を挿入し、先端についたブラシで組織を削り取る方法です。ブラシで内臓の組織を削り取るため、多少の不快感を感じる方もいらっしゃるそうです。ですが、私は痛みに強いほうなので、ブラシで組織を削り取る作業では特に痛みは感じませんでした。
「子宮頸がん」の検査は子宮の入り口までしか器具が入らないため、全く痛みはありません。ですが「子宮体がん」の検査は子宮口を突破して、子宮内部まで器具を挿入するため、かなりの痛みを伴う場合があるようです。特に、出産経験のない人は痛みが強い傾向にあるそうです。
私は出産経験がないので、かなり痛いのではないかとドキドキしていました。ですが、痛かったのは子宮の入り口を突破した一瞬のみで、思ったほどは痛くありませんでした。子宮に器具が入るその瞬間に、「重い生理痛」のような鈍く重い痛みが一瞬走っただけで、あとの作業は特に痛みなく終わりました。
「子宮体がんの検査は痛い」という話は有名な話なので、痛みを怖がって検査を躊躇する方もいらっしゃるようです。ですが、痛いのは一瞬だけなので、あまり怖がらなくても大丈夫です。
子宮がんのオプション検査
私が検査に行った婦人科では、子宮がん検診の際に自費で、より詳しいオプション検査を受けられるシステムとなっていました。実施されていたのは以下の二つの検査でした。
- HPV検査(ヒトパピローマウイルス検査)
- 経腟エコー検査(超音波検査)
私は、子宮筋腫が発覚した際に「経腟エコー検査」をすでに受けていたので、HPV検査だけをオプションで付けることにしました。
HPV検査(ヒトパピローマウイルス検査)
- HPV検査:自費診療5,500円(税込)
病院のパンフレットには以下のような記載がありました。
HPV検査は、子宮頸がんの原因であるウイルスに感染しているかどうかが分かる検査です。
このウイルスは、多くの人の体内では免疫力で1~2年以内に消滅します。ところが、約10%の人はウイルスを排除できず、感染が維持してしまうことがあります。感染が持続すると5~10年という長い年月を経て、子宮がんへと進行していく可能性があります。
検査の方法は、細胞診(子宮頸がん検診)と同時採取で行うことができます。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性経験のある女性であれば一生涯で50%以上の人が一度は感染するとされている一般的なウイルスだそうです。子宮頸がんをはじめ、肛門がん、膣がんなどのがんや、尖圭コンジローマなどの、多くの病気の発生に関わっているとされています。
子宮頸がんは、早期に発見されれば比較的治療しやすいがんだそうですが、進行した場合には治療は難しいと言われているそうです。
この検査でウイルスが見つかった場合は、子宮頸がんになる可能性があるので毎年「子宮頸がん」の検査に来るように言われました。逆に、このウイルスが見つからなかった場合は子宮頸がんになる可能性は低いので、地方自治体の2年に1度の子宮がん検診を受けているだけで大丈夫だと言われました。
経腟エコー検査(超音波検査)
- 経腟エコー検査:自費診療1,500円(税込)
病院のパンフレットには以下のような説明がありました。
経腟エコー検査とは、膣から超音波をあてて、子宮や卵巣などを診る検査です。
鮮明な画像が得られるため子宮や卵巣の病気(子宮がん・子宮筋腫・子宮内膜症・卵巣腫瘍・卵巣がんなど)の発見・診断に役立ちます。
私は、夫の会社の健康診断で「経腟エコー検査」は済ませていたので、こちらのオプションは申し込みませんでした。
私が「経腟エコー検査」を受けて分かったことは、
- 5㎝の子宮筋腫がある
- 加齢で卵巣が委縮しており、エコーでは見えないくらい小さくなっている
ということでした。
私の祖母が卵巣がんで亡くなっているので、卵巣にがんがないことが確認できて、少し安心できた検査結果でした。
しこりの誤診を受けた母のトラウマ
私の母は胸にしこりがあったにもかかわらず、田舎の小さな病院で、触診のみで「脂肪のかたまりです。」と言われたそうです。母は無知で、のんきな性格であったため、そのままそのしこりを数年放置し、後に末期の乳がんだと判明し、亡くなりました。
「しこりが見つかった時点で、エコーや細胞診を受けていれば…」という無念な気持ちが、私のトラウマとなって残っています。なぜ、医師は精密検査を薦めてくれなかたのだろうかと…。
私自身「甲状腺がん」を早期発見できたという経験を持っています。もう少し発見が遅れていれば、他臓器に転移してステージⅣになっていたり、声を出す神経にがんが到達して声が出なくなったりした可能性がありました。
まとめ
他のことには全くと言っていいほどお金を使わない私ですが、医療費に関してはお金を惜しまず早め早めに検査を受けるようにしています。節約のために命を危険にさらすのは本末転倒だと思うからです。母の二の舞にならないように、病院に行っても、その病院が何かおかしいと思ったら、セカンドオピニオンを受けに行くなどの対策を行なうようにしています。
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