- 骨粗鬆症は治らなない病気
- 老人の背中が曲がって丸くなる原因
- 骨粗鬆症の診断基準は
- 骨粗鬆症の恐ろしいところ
- 治療をしても大幅な改善は見られないのが特徴
- 骨粗鬆症の予防
- 生活習慣の工夫
- ふくよかな方は骨粗鬆症になりにくい
- まとめ
骨粗鬆症は治らなない病気
最近、インターネットのオン会で骨粗しょう症の方とお話することができました。私は、本当に健康関連のことに関しては無知で「骨粗しょう症」は一度なっても、栄養バランスの良い食事を心がけたり、薬やリハビリで治るものだと思っていました。
ですが、骨粗しょう症は一旦発症してしまったら治らない病気だと知りました。巷でよく背中が丸く曲がった老人の方がいらっしゃいますが、あの背中の曲がりは骨粗しょう症の影響の場合もあるそうです。また、骨粗しょう症になると、ポキポキと骨が折れてしまい、かなりの痛みを伴うそうなのです。
骨粗鬆症というと(閉経後の)女性がなりやすいとお思いの方も多いと思いましが、私がお話を伺った骨粗鬆症患者さんは男性でした。
老人の背中が曲がって丸くなる原因
老人の背中が曲がっている場合、骨が変形していなければ、筋トレなどで筋肉を鍛えることで猫背は改善される可能性があります。ですが、骨自体が変形してしまったあとでは、取り返しのつかないことになります。
- 運動不足・栄養不足:加齢に伴い骨量が減少するため、筋トレやウォーキングなどで、骨に負荷をかけたり、骨の形成に必要な栄養素が不足すると「猫背」になる可能性があります。ただ、この段階ではまだ「猫背」の段階で骨の変形などが見られないので努力次第で改善の余地があります。
- 骨粗しょう症:骨がスカスカになり、圧迫骨折(いつの間にか骨折)を起こし、背中の骨が曲がってしまいます。この場合は骨自体が曲がってしまうため、改善されることはありません。
- 椎間板の弱化:椎間板(軟骨)が弱くなってつぶれたりずれたりすることで背骨が変形します。こちらも骨が変形してしまうため改善されることはありません。
このように、猫背の段階で骨や筋肉に良い栄養素をしっかりとって、筋トレやウォーキングなどの運動をしないと、背中の曲がった老人になる可能性が高いのです。また、背中が曲がるということは身長もかなり縮んてしまいます。いつまでも若々しい体形でいるためには、食事、運動、睡眠に気を配るしかないのです。
骨粗鬆症の診断基準は
骨密度検査は、X線を使って骨の量を測ります。 若い人の平均値を100%とした時に、自分の骨の量が何%であるかで、骨粗鬆症かどうかが診断されます。 骨密度が若い人の80%未満になると要注意、70%以下まで減ると、骨粗しょう症と診断されます。
骨粗鬆症の恐ろしいところ
骨粗鬆症は、普通に生活している場合には痛みはないのが普通です。 ですがちょっとしたはずみで骨折しやすくなります。 骨折が生じやすい部位は、
- せぼね(脊椎の圧迫骨折)
- 手首の骨(橈骨遠位端骨折)
- 太ももの付け根の骨 (大腿骨頚部骨折)などです。
骨折が生じると、その部分が痛くなり動けなくなります。
私がオン会で知り合った方も、骨粗鬆症で背骨がポキポキ折れて、かなり痛いそうです。不治の病ですし、骨がポキポキ折れる痛みなどから自〇死をほのめかすことすらあります。
治療をしても大幅な改善は見られないのが特徴
骨粗しょう症予備軍は、運動や栄養管理をして骨量を2~3%上げることができると言われています。ですが、一旦骨粗鬆症になってしまうと、薬を飲んで治療をしても骨密度を5~10%程度しか増やすことができず、骨折の頻度を減らすことしかできないのが現状のようです。
骨粗鬆症の予防
骨粗しょう症の予防は、成長期に骨を十分に蓄えることから始まります。 カルシウム、ビタミンD、ビタミンKの豊富な食事と定期的な運動習慣が基本となります。 カルシウムは1日800㎎の摂取が推奨されています。
以下に骨粗鬆症予防の食材を一覧で表記しておきます。
カルシウム
カルシウムは骨の主要な構成要素であり、骨密度を維持・向上させるために不可欠です。
- 乳製品: 牛乳、ヨーグルト、チーズ
- 魚介類: サバ、イワシ(骨ごと食べられるもの)
- 緑黄色野菜: ケール、ブロッコリー、ほうれん草
- 豆類: 豆腐、納豆、大豆製品
- 強化食品: カルシウム強化オレンジジュース、カルシウム強化シリアル
ビタミンD
ビタミンDはカルシウムの吸収を助け、骨の健康をサポートします。
- 魚介類: サーモン、サバ、イワシ
- 強化食品: ビタミンD強化牛乳、ビタミンD強化オレンジジュース
- 卵黄
- きのこ類: しいたけ(特に日光に当てられたもの)
マグネシウム
マグネシウムは骨の構造を維持し、カルシウムの代謝に必要不可欠な物質です。
- ナッツ類: アーモンド、カシューナッツ
- 種子類: チアシード、カボチャの種
- 豆類: 黒豆、レンズ豆
- 全粒穀物: 全粒パン、玄米
- 緑黄色野菜: ほうれん草、ケール
ビタミンK
ビタミンKは骨の形成に関与し、骨密度の向上を助けます。
- 緑黄色野菜: ブロッコリー、ほうれん草、ケール
- 発酵食品: 納豆
- その他: レタス、パセリ
タンパク質
タンパク質は骨の修復と成長に重要です。
- 肉類: 鶏肉、牛肉、豚肉
- 魚介類: 魚、エビ、貝類
- 卵
- 乳製品: 牛乳、ヨーグルト、チーズ
- 豆類: 大豆、レンズ豆、ヒヨコ豆
- ナッツと種子: アーモンド、チアシード
生活習慣の工夫
- 適度な運動: 骨密度を上げるためには、負荷のかかる運動(ウォーキング、ランニング、ウェイトトレーニング)を習慣にすることがおすすめです。
- 日光浴: 皮膚でのビタミンD生成を促進するために、日光に適度に当たることがおすすめです。日焼けで皮膚の老化が気になる方も、手のこうなどを15分程度日光に当てるだけでビタミンDの生成が促されるようです。
- バランスの取れた食事
上記の栄養素をバランス良く摂取するために、さまざまな食品を取り入れたバランスの取れた食事を心がけることが重要です。
ふくよかな方は骨粗鬆症になりにくい
私自身、45歳くらいの頃に骨粗鬆症が気になって、骨密度を計測してもらったことがありました。当時、私は肥満体で85キロくらい体重がありました。医師が言うには、体重にしろ筋トレにしろ骨に物理的な負荷がかかると骨がぎゅっと圧縮されて骨粗鬆症にはなりにくいとのことでした。ですから、当時85キロあった私の骨密度は45歳にして20代前半の数値でした。
私のように糖尿病予備軍や脂肪肝などになるほどの肥満は問題ですが、少しくらいふくよかなほうが骨に圧がかかって骨粗鬆症症になりにくいのかなと思ったりもします。巷で見かける背骨の曲がったお年寄りは総じて細身なことが多く、年を重ねたら少しふくよかな方が良いというのは割と正論なのではないかと思ってしまいました。
まとめ
オン会で知り合った骨粗鬆症患者さんの話を聞いて、衝撃を受けてしまいました。骨粗しょう症は改善する病気だと思っていましたし、まさか治らない病気で、大幅な改善も望めないと知って予防が大切だと感じました。
背骨がポキポキ折れて痛いなどとは想像もしていませんでしたし、死〇にたいくらいつらいと聞かされて、本当に病気の予防は大切だと痛感しました。
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