現在は新築マンションを購入し、このような洒落た部屋に住むことができている私達夫婦です。ですが、過去は非常に貧しく、私が精神疾患で働けないこともあり、月収16万でやりくりしなければなりませんでした。しかも、賃貸でです。
夫婦二人で16万なら、なんとか普通の賃貸を借りて、貯蓄もできたかもしれません。ですが、当時の夫は金銭感覚に乏しく、どうしても犬を飼いたいと、強引に犬を飼ったため、住める賃貸物件が限られてしまいました。
そして借りたのが築40年、賃料4.5万円の、雨漏り以外には何のメンテナンスもしていないおんぼろ物件でした。
何の手直しもしていない部屋でかなりひどい状態ですが、犬OKで、原状回復もしなくていいので、格安で貸します。
というスタンスの賃貸でした。
普通の人なら、これほどひどい内装の家に住まなければいけなくなったら、悲しんでしまうのかもしれません。ですが、私は、ここまで内装がボロボロの家はなかなか賃貸に出されていないと、面白がってしまい、写真をパシャパシャと撮って楽しんでしまいました。
当時、性能の悪いスマホやデジカメしかもっていなかったこと、部屋が暗すぎて写真が上手く撮れなかったことを、最初にお詫び申しあげます。
まずは、窓枠の上になぜか、7本の釘が乱雑に打ち込まれていました。
そして、天井近くの壁には、何故かなぞのへこみがありました。
画角を引いて撮った写真ではこんな感じです。
そして、この部屋の「天井の電気のスイッチ」は、このような状態でした。実物の写真は撮っていなかったのですが、ネットにそっくりの写真があったのでお借りしてきました。
天井の電気のスイッチが壊れているので、天井の電気は付けられません。ですから、この部屋の明かりは、このようにパソコンデスクの上に置いたデスクライトでとっていました。このライトだけが、この部屋を照らす、唯一の照明器具でした。
台所も、天井の照明を買うお金がもったいなくて、ニトリの980円のデスクライトを本棚の上に置いて明かりをとっていました。
そして、あちこちはがれた壁紙。この壁紙は前の居住者が100均やホームセンターなどで薄くて耐久性のないものを買って来て張ったらしく、すぐにはがれてしまう感じでした。
こちらもはがれた壁紙。左側ははがれた壁紙ですが、右側の天袋には明らかに雨漏りの跡がありますね。砂も少しついています。
ここまでで何となくお気づきの方もいらっしゃったかもしれませんが、この部屋、実は天井がベニヤ板。壁紙?天井紙?のようなものは貼ってありません。
さらに天袋の扉も古すぎて、茶色くなっています。押し入れの障子も、前の居住者が強引に100均の木目調シールを張っており、しかも取っ手の上にもシールを張っていたため、取っ手が使えないので、はずしてしまいまいました。
押し入れの中が散らかっているのは、引越しでバタバタしていた時に写真を撮ったからだと言い訳をしておきます(;^ω^)
明らかな雨漏りの跡。入居の際、不動産業者さんは雨漏りは直したと言っていましたが、豪雨の際は、別の場所2か所から雨漏りがしました。
雨漏りは、屋上に防水シートを敷いて塗装もやりなおしたからないはずだと、不動産業者さんに言われました。ですが、実際に雨漏りがするので何とかしてくださいとお願いしました。
すると、不動産業者さんが詳しく調べてくれました。そうしたら、屋上の我が家の上あたりに1階にある工場のエアコンの室外機が並んでおり、重くて動かせず防水ができなかったということが分かりました。つまり、我が家の雨漏りは直すことができないと発覚したのです。
1度は冷蔵庫の近くで雨漏りがしたので、冷蔵庫が壊れては困ると思いました。また、お風呂もバランス釜の真四角なお風呂なのはいいのですが、火力の微調整が効かず、夏は熱湯、冬はぬるま湯しか出ないという状態で非常に不便を強いられていました。
結局、私達夫婦は10円、100円を惜しむような節約生活を続けて、貯めた貯金を頭金に設備の整ったマンションを購入することになりました。
夫はこのアパートをいたく嫌っていましたから、マンション購入の際には大喜びでした。ですが、当時の夫の手取りは20万円程度。私は精神疾患で働けない。それでマンションのローンを返していけるのかとても不安でした。
それでも、新築マンションを購入して6年が過ぎました。もう6年もローンを返し続けてきたのだと思うと感慨深い気持ちになります。
収入の少ない夫にでもついていく妻、働けない病弱な妻でも支える夫、我が家は良いバランスで支え合っているのかもしれません。
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